歯並びがよくなりたくて歯科矯正をしているのになぜか隙間が目立ってきた?!そんなトラブルを抱えている方はいませんか? 本記事では、歯科矯正中にできる歯の隙間について以下の点を中心にご紹介します!
- 歯科矯正中にできる隙間の原因
- 歯科矯正中にできた隙間の治し方
- 歯科矯正終了後にできた隙間の原因
歯科矯正中の隙間について理解するためにもご参考いただけると幸いです。 ぜひ最後までお読みください。
歯科矯正中に隙間ができる原因
歯科矯正中に隙間ができる原因はなんでしょうか。以下に歯の隙間の原因を説明いたします。
歯並びがよくなったから
歯並びが改善されると、歯同士の重なりが少なくなるために歯を磨きやすくなる場合や、口内環境が改善されることで歯の健康状態が良くなる場合があります。しかし、歯並びが改善されると同時に歯の隙間ができることもあります。これは、歯列の形状が変わることで歯同士の隙間ができる可能性があり、歯並びの改善に伴って歯を動かすための矯正治療を行った場合、治療前に比べて歯が少し小さくなってしまうこともあります。
歯を動かしている途中だから
歯を動かしている矯正治療の途中で、歯の隙間ができることは一般的な現象です。矯正治療では、歯を移動させるために力を加え、歯と歯茎の周りの骨を再建するプロセスが含まれます。このプロセスの中で、歯の位置が変わることで歯と歯の間に隙間ができる場合があります。
歯茎が下がったから
歯茎が下がることを歯肉退縮(しつこくたいしゅく)といいます。歯科矯正中に歯肉退縮が起こることがあります。これは、矯正装置が歯に力をかけることで、一時的に歯肉が下がってしまうことが原因です。歯肉が下がることで、歯と歯茎の間に隙間ができることがあります。
抜歯した隙間が埋まっていない
抜歯した隙間が埋まっていないまま歯科矯正治療を受けると、周囲の歯が移動して隙間ができることがあります。これは、隣接する歯が移動して空いたスペースを埋めようとするためです。歯科矯正治療では、歯の移動に合わせて歯の根元部分に圧力がかかり、歯根膜や歯肉にストレスがかかります。このストレスによって、抜歯した隙間があるとそこから歯肉が後退する場合があります。歯肉が後退すると、歯の根元部分が露出し、歯が長く見え、歯根部に歯石がたまりやすくなるため、歯周病の原因にもなります。
歯科矯正中にできた隙間の治し方
歯科矯正中の隙間は気になりますよね。ここでは歯科矯正中にできた隙間の治し方について解説いたします。
矯正途中の場合は最後まで治療する
歯科矯正中にできた隙間は、最後まで歯科矯正をすることで治療できます。歯科矯正は、歯の移動を促すことで歯並びを整える治療方法です。歯科矯正治療中には、歯と歯の間に隙間ができることがありますが、これは歯を移動させるための過程で起こるものです。歯科矯正治療では、歯を移動させるために矯正装置を使用します。この矯正装置を調整することで、歯の移動を促し、隙間を狭めます。また、ゴム糸を使用することで、歯の移動を加速し、隙間を狭めます。
ブラックトライアングルを治す
歯科矯正中にできる隙間を治すためにブラックトライアングルを治療するのもよいでしょう。ブラックトライアングルとは、歯科矯正治療によって歯と歯の間に隙間ができた状態を指します。この隙間ができる原因としては、歯の形状や歯の大きさ出会ったり歯と歯の位置関係などが挙げられます。 矯正装置による治療は、歯を削ったりする必要がないため、歯の健康に影響を与えにくいとされています。また、矯正治療は、歯の隙間だけでなく、歯並びや噛み合わせなどの問題も同時に改善できるため、より総合的な治療法として選択されることが多いです。
歯科矯正中にできた隙間が治るまで時間がかかる理由
なるべく早く隙間を埋めたいけれど時間がかかるのも事実です。ではなぜ隙間を埋めるのに時間がかかるのでしょうか?
根の先の移動に時間がかかる
歯の矯正において、歯の根の先が移動するのは歯が動くためです。歯の動きは、歯の骨に存在する骨細胞による骨再生と吸収のサイクルによって制御されます。しかし、歯の根の先は骨の最も密集した部分であるため、その部分を移動させるためには時間がかかる場合があります。
また、歯の根の先が移動しやすい方向に力が加わるため、他の方向に歯を移動させる場合には、歯の根の先の移動に時間がかかることがあります。さらに、歯の根の先には神経や血管が通っているため、歯の根の先を移動させる際には、これらの神経や血管が損傷することを避ける必要があります。 そのため、歯の根の先を移動させる際には、慎重かつ正確な治療が必要となります。
深く咬みこんでいると動かない
歯が深く噛み込んでいると、骨がより密集しているため、歯を移動させるために必要な力が増加します。また、深く噛み込んでいる場合には、歯を移動させるための空間が限られているため歯の移動に必要なスペースを確保することが重要です。しかし、深く噛み込んでいる場合には、歯の移動に必要なスペースを確保することが困難になるため、歯の移動に時間がかかることがあります。
歯科矯正治療後に隙間ができた場合
歯科矯正が終わったはずなのに歯に隙間がある場合はなぜでしょうか?
リテーナーを使えなかった
歯科矯正によって歯の位置が変わると、周りの骨や歯茎もその変化に合わせて適応していきます。しかし、その過程で骨や歯茎の形が変化するため、矯正器具を外した後も歯の位置が一定の力で維持されず、元の位置に戻る傾向があります。このため、リテーナーなどの保持器具を使わない場合、歯が元の位置に戻ったり隙間ができたりする可能性が高くなります。
また、歯の動きは個人差がありますので、リテーナーを使用する期間も個人差がありますが、継続的に使用することで、歯の移動を防止し、歯列の美しさを保持できます。
後戻り
歯科矯正後の後戻りとは、歯科矯正治療を終えた後、歯が移動した理想的な位置から元の位置に戻ってしまうことを指します。歯の移動は、歯科矯正治療中に加えられた力によって引き起こされ、治療後も一定期間、リテーナーなどの装置を使用して歯を安定させる必要があります。
しかし、リテーナーを定期的に使用しなかったり、使用する期間を短くしたりすると、歯が元の位置に戻ってしまうことがあります。また、矯正治療が不十分だったり、治療後の正しい歯磨きや食生活の習慣を守らなかったりする場合にも後戻りが起こることがあります。後戻りは、歯列の不正や咬み合わせの問題が再発する原因となるため、治療後は定期的な歯科検診と歯磨き、リテーナーの使用など、正しいケアを継続することが大切です。
まとめ
ここまで歯科矯正中の隙間についてお伝えしてきました。 要点をまとめると以下の通りです。
- 歯科矯正中の歯の隙間は治療段階であるのでしっかり最後まで治療することが大切。
- 歯科矯正中の隙間を直すのに時間がかかるのは歯を根本から動かしているから。
- 矯正器具が取れてもリテーナーをしっかり使わないと後戻りが起きて隙間ができてしまう。
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。