ワイヤー矯正

歯列矯正で老ける?老けて見える理由や老け顔にならないためのポイントについて紹介!

歯列矯正で老ける?老けて見える理由や老け顔にならないためのポイントについて紹介!

歯列矯正は、美しい歯並びと健康な口元を手に入れるための重要な治療法です。しかし、歯列矯正後に老けて見えるのでは?という懸念がある方もいらっしゃいます。実際に、歯列矯正が原因で老け顔になる可能性はあるのでしょうか?
本記事では歯列矯正で老けるかについて以下の点を中心にご紹介します。

  • 歯列矯正で老けて見える理由
  • 歯列矯正で老け顔にならないためのポイント
  • 歯列矯正の方法とメリット

歯列矯正で老けるかについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。 ぜひ最後までお読みください。

歯列矯正とは

歯列矯正とは

歯列矯正は、出っ歯や受け口、八重歯や凸凹した前歯、開咬など、不正咬合と呼ばれる歯並びを改善する歯科治療です。さまざまな矯正装置を用いて、歯や顎の骨に力をかけ、ゆっくりと歯を動かします。
歯列矯正はきれいな見た目になることで審美面に注目されがちですが、それ以上に心身の健康面でのメリットがあります。
歯並びが整うとしっかり噛めるようになり、消化機能が改善し、胃腸への負担が軽減されます。また、歯磨きがしやすくなり、むし歯や歯周病の予防につながります。

また、心理面でも健康で美しい歯がコンプレックスを解消し、自信を持ってコミュニケーションがとれるようになる方もいます。これらの効果は人生において貴重な財産といえるでしょう。
不正咬合のままでは噛み合わせが悪く、胃腸への負担が大きく、お口の衛生状態も悪化しやすくなります。歯列矯正を行うことで、これらの問題を解消し、健康な口腔環境を維持できるとされています。

歯列矯正で老けて見える理由

歯列矯正で老けて見える理由

適切な専門の医師の治療を受けている場合は、歯列矯正の治療によって老けて見えるようになることはほとんどないと言われています。
しかし、一部の症例では治療後に老けたように感じるケースがあるようです。ここでは、歯列矯正で老けて見える理由を解説します。

ほうれい線が目立つようになった

歯列矯正によってほうれい線が目立つことがあるのは、出っ歯の矯正治療などで前歯を後ろに引っ込める治療により、顔の皮膚が余った場合に起こり得ます。ただし、個人差があり、歯列矯正そのものが直接の原因ではありません。歯列矯正で表情筋が鍛えられると、ほうれい線が目立たなくなる場合もあります。

また、治療中の表情筋の衰えや、装置の違和感により表情を作る回数の減少により老けた印象を与える場合があります。このような筋力低下は一時的なもので、歯列矯正終了後に回復します。治療中でも表情筋のトレーニングで老け顔を防ぐことが可能とされています。

さらに、マウスピース型矯正を選択した場合は、食事中に器具を外し、しっかり噛むことができるため、表情筋の衰えを防げます。歯列矯正を始める際は、歯科医師と相談し、自身に合った方法を選ぶことが大切です。

鼻の下(人中)が長く見える

歯列矯正により老けて見える理由の一つに、鼻の下の人中が長く見える現象があります。特に抜歯矯正を行った場合は、顔のEラインの改善により口元が内側に引っ込み、鼻の下が伸びたように感じられます。

実際には、歯列矯正が人中を長くするわけではありませんが、出っ歯の歯列矯正後に前歯によって傾斜していた唇が本来の角度に戻るため、鼻の下が長く見える場合があります。この変化は視覚的なもので、一時的なものです。

治療計画を立てる際には、これらの変化について歯科医師とよく相談し、シミュレーションを行って納得のいく治療法を選ぶことが重要です。治療が進むにつれて顔貌は馴染んでいくとされています。

輪郭が変わって見える

歯列矯正によって輪郭が変わる理由の一つは、噛み合わせの改善です。正しい噛み合わせにより咬筋への過度な負担が軽減され、発達した咬筋が抑えられることでエラが張った見た目が改善されます。このため、顔の輪郭が変わり、面長で老けて見える可能性があります。

抜歯矯正では奥歯がなくなることでエラの張りが軽減され、ほうれい線も目立ちにくくなるといわれています。また、口元が後ろに下がり美しいEラインが形成され、口元の印象が大きく変わります。歯列矯正による噛み合わせの改善で過度な力が入らなくなり、フェイスラインがシャープになる場合もあります。

これらの変化は老けて見える原因にもなりますが、美しい口元を手に入れるチャンスでもあります。治療前に歯科医師と相談し、適切な治療法を選ぶことで理想のフェイスラインを手に入れられるとされています。

歯列矯正中に痩せた

歯列矯正中に痩せて老けて見える理由の一つは、食事のしづらさが原因で痩せるケースがあることです。歯列矯正装置の違和感や痛みで食欲が減退し、食べる量が減る場合があります。これにより体重が減少し、頬がこけて老けた印象を与えます。

さらに、歯列矯正中のストレスも体重減少の一因となる場合があります。装置による不快感や痛み、治療に伴うストレスが積み重なり、食欲が落ちてしまうことがあり、頬が痩せこけて老けた印象を受けます。

しかし、これは一時的な現象であり、治療が終われば食事がしやすくなり体重ももとに戻ることが多いようです。
過度に痩せることが心配な場合は、歯科医師や栄養士に相談し、食べやすく栄養価の高い食品を摂取して健康的な体重を維持しましょう。歯列矯正中の一時的な変化を長期的な視点で見守り、自分自身の健康と美しさを大切にすることが重要です。

歯列矯正で老け顔にならないためのポイント

歯列矯正で老け顔にならないためのポイント

歯列矯正によって老けた印象にならないために、いくつかのポイントを紹介します。

歯科医師と治療計画をしっかり相談する

歯列矯正によって老け顔にならないためには、歯科医師と治療計画をしっかり相談することが重要です。歯列矯正前のカウンセリングでは、自身の歯並びの悩みや理想の顔のイメージの具体的な説明が大切です。また、抜歯矯正や非抜歯矯正のそれぞれが顔にどのような影響を与えるかの歯科医師への確認も大切です。クリニックによっては治療後の状態をシミュレーションしてくれるところもあります。

さらに、治療に対して疑問や不安が解消されない場合などは、セカンドオピニオンを受けることもおすすめです。別の歯科医師の意見を聞くことで、現在の治療計画が適切かどうかを再確認することで、納得して治療が進められるでしょう。また、治療の選択肢が広がり、冷静に判断する助けとなります。

治療中に問題が生じた場合や老け顔になりそうだと感じたら、すぐに歯科医師に相談しましょう。歯列矯正は長期間にわたる治療ですので、信頼できる歯科医師としっかりコミュニケーションを取りながら進めることが、満足のいく結果をえるために不可欠です。

自身に合った矯正方法を選ぶ

歯列矯正で老け顔にならないためには、自身に合った矯正方法を選ぶことが重要です。 ワイヤー矯正やマウスピース型矯正、抜歯矯正や非抜歯矯正など、各治療法の利点とデメリットを理解することも大切です。さらに、クリニックで治療後の顔の変化をシミュレーションできる場合、それを利用することで、より明確なイメージを持つことができます。

必要に応じて、ほかの歯科医師に意見を求めることで、適切な治療法を選ぶ手助けになります。信頼できる歯科医師とのコミュニケーションを重視し、長期的な視点で治療計画を立てることで、老け顔になるリスクを抑えつつ、美しい歯並びの実現を目指しましょう。

マッサージやエクササイズをする

歯列矯正で老け顔にならないためには、マッサージやエクササイズを取り入れることが有効です。特に、表情筋のトレーニングはほうれい線やたるみの改善に役立ちます。

簡単にできる方法として、あ・い・う・え・おの発音に合わせて顔全体を大きく動かすエクササイズがあります。1音10秒ずつ発音し、1日3セット行うのが目安です。これを毎日続けることで、表情筋を鍛え、肌のたるみを防ぎます。

また、人差し指を頬に当てながら外に引っ張りつつ、唇をすぼめて前に突き出すトレーニングも有効です。この動きを10秒程度キープし、3〜5セット繰り返します。お風呂上がりのお肌がやわらかくなっている状態で行うと、さらに効果が期待できます。

歯列矯正中は、違和感や痛みにより、食事がしづらくなることがあります。その結果、表情筋が衰え、老けた印象を与えることもあります。このような場合、表情筋トレーニングの継続で、頬のたるみやむくみを改善し、健康的な顔立ちを保つことができます。

歯列矯正治療中は、歯科医師に相談しながら、自身に合ったマッサージやエクササイズを取り入れることで、老け顔の予防が期待できます。

歯列矯正の方法

歯列矯正の方法

歯列矯正にはさまざまな方法があり、患者さんのニーズや歯の状態に応じて適切な治療法を選択できます。以下に代表的な矯正治療の方法を紹介します。

表側矯正:表側矯正は、歯の表面に装置を取り付けて矯正する代表的な方法です。ブラケットとワイヤーを使用し、適切な力をかけて歯を移動させます。この方法は適応範囲が広く、さまざまな症例に対応できますが、装置が目立ちやすいという欠点があります。近年では、セラミックやプラスチック製の目立ちにくいブラケットで治療が提供されている歯科医院もあります。

裏側矯正(舌側矯正):裏側矯正(舌側矯正)は、歯の裏側に装置を取り付ける方法で、装置が見えづらいことがメリットです。見た目を気にする方や接客業の方におすすめですが、舌に触れるため慣れるまで時間がかかる場合があります。また、表側矯正に比べて技術が必要なため、費用が高くなる傾向があります。

マウスピース型矯正:マウスピース型矯正は、透明なマウスピースを装着する方法で、目立ちにくく患者さん自身での取り外しができます。食事や歯磨きの際に装置を外せるため、生活の制限が少ないのが特徴です。ただし、装着時間を守らないと効果が出ないため、自己管理が重要です。また、大きな移動距離を必要とする症例には向かない場合があります。

デーモンシステム:デーモンシステムは、摩擦抵抗を減らす改良が施されたブラケットシステムで、少ない力で歯を移動させることが可能とされています。このため、痛みが少なく、治療が迅速に進む場合があります。

インプラント矯正:インプラント矯正は、歯科矯正用アンカースクリューを骨に埋め込み、それを固定源として歯を動かす方法です。これにより、奥歯が前に移動するのを防ぎ、非抜歯での矯正が可能になることがあります。

外科矯正:外科矯正は、歯の移動だけでは不十分な場合に、手術を伴う治療です。全身麻酔下で行われ、入院が必要ですが、顎の形状を大きく改善できるため、顔貌の劇的な改善が期待できます。

ハーフリンガル矯正:ハーフリンガル矯正は、上顎側に裏側矯正(舌側矯正)、下顎側に表側矯正を行う方法です。これにより、目立ちにくさと治療の効率を両立できます。

各矯正方法にはそれぞれメリットやデメリット、適用条件などがあります。歯科医師としっかり相談し、自身に合った治療法を選ぶことが大切です。

歯科矯正で得られるメリット

歯科矯正で得られるメリット

歯科矯正にはさまざまなメリットがあります。まず、歯並びが整うことでむし歯や歯周病の予防がしやすくなります。歯の重なりや凸凹が減り、歯ブラシが隅々まで届くため、口腔内を清潔に保ちやすくなります。

次に、噛み合わせが改善されることで、食事をよく噛めるようになり、消化器官への負担が軽減されます。さらに、唾液腺が刺激されやすくなり、口腔衛生が向上し、口臭の軽減にもつながり、すきっ歯や開咬などが矯正されることで、発音が明瞭になり、舌っ足らずな話し方が改善されるケースもあります。

また、歯科矯正により口元と横顔が整うといった審美面も改善されます。 このように、歯列矯正は見た目の美しさだけでなく、健康面でもさまざまなメリットをもたらします。

まとめ

まとめ

ここまで歯列矯正で老けるかについてお伝えしてきました。歯列矯正で老けるかの要点をまとめると以下のとおりです。

  • 歯列矯正で老けて見える理由には、ほうれい線や輪郭、体重の変化などが関係している
  • 歯列矯正で老け顔にならないためには、医師と相談をし、適切な治療方法を選択することが大切
  • 歯列矯正にはさまざまな種類があり、それぞれにメリット・デメリットがある

歯列矯正はお口の健康をサポートするための治療ですが、時間と労力を必要とする長期的な治療です。納得のいく歯列矯正治療を受けるために、信頼できる歯科医院で、医師とコミュニケーションをしっかりとりながら治療を進めることが大切です。

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
福田 尚美医師(フリーランス)

福田 尚美医師(フリーランス)

歯科医師臨床研修終了後、審美歯科・ホワイトニング専門医院勤務。 / 一般歯科・小児歯科非常勤勤務。美容健康記事年間500記事作成したライター経験を生かして、歯科コンテンツ作成や歯科企業サポートやセミナーサポート等も行っている。

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