「芸能人は歯が命」というCMが話題になったことがありました。文字通り歯というのはその人のイメージに直接繋がるものでもあり、芸能人はテレビにアップで映ることもあるため、歯はきれいな方がいいということでしたが、こちらのCMでは白い歯ということを強調していました。白い歯であることは良いイメージを持たせるためには大切ですが、歯並びが良いからこそ言えるものです。歯並びがガタガタの状態では、どんなに白い歯であっても魅力的に見えないのではないでしょうか。
歯並びが悪い人は印象が悪い?
- 歯並びが悪い人はどんな印象を与えますか?
- 一般的に気にしている人は少ないかもしれませんが、歯並びというのは良くて当たり前という風潮があります。 周りに歯並びの悪い人がいなければ、あまり意識することはないでしょう。 そのため目の前に歯並びが悪い人が現れると、あまり良い印象を持たないかもしれません。 きれいにメイクをして素敵なファッションに身を包んでいたとしても、口を開いたときに歯並びが悪ければ、残念な人というイメージが持たれることもあるのではないでしょうか。 基本的に歯並びが悪いと、清潔感がないと思われがちです。 本来はそんなことはないのに、だらしがない、育ちが悪いという印象を持たれることもあるようです。また、ただ歯並びが悪いだけで、恋愛関係で悪影響を受けるかもしれませんし、ビジネス面でもお客さんや取引先に不潔という印象を与えてしまうかもしれないのです。 本人が別のところでどんなに努力を積み重ねてきても、歯並びが原因で本来のパフォーマンスを発揮できないのはとても勿体ないことです。 しかし、ネガティブなことばかりでもないようで、女性に関しては歯並びが悪いと可愛らしいと見られることもあるそうです。 特に八重歯などはそのイメージが強いみたいです。
- 歯並びが悪い人が抱えるリスクとは?
- 見た目の問題だけではなく、歯並びが悪いとかみ合わせも悪くなりますので、顔に歪みが出てくる可能性があるのです。 歯並びはバランスが良くないと噛むときに力が分散するため、長い時間をかけて顔の筋肉が影響を受けます。
見た目的にも歪みが生じるとコンプレックスにも繋がりますし、顎にも悪い影響を与えます。
食べ物もよくかみくだけないので消化不良を起こすこともあり、胃腸にも負担がかかって身体の変調を生じる可能性があります。
また歯並びが悪いと単純に歯磨きがしにくくなりますので、磨き残しから口臭がきつくなったり、歯の黄ばみといったリスクも考えられます。
歯並びが悪い人の歯並びの特徴
- 歯並びが悪い人の歯並びにはどんな特徴がありますか?
- ひと口に歯並びが悪いといっても、人によって異なります。 どれも特徴的な歯並びですが、見た目的にも分かるものが多いと言えます。・上顎前突(出っ歯)
上の前歯が前に突出している状態のことで、出っ歯というだけで口元にコンプレックスを抱く人も大勢いることでしょう。 骨格の遺伝などが原因の場合もありますが、指しゃぶりなどが原因となっていることもあります。・下顎前突(受け口)
こちらは受け口や反対咬合とも呼ばれています。 出っ歯の逆バージョンで、下側の前歯が突出している状態のことです。・叢生(乱杭歯)
歯並びがガタガタしている状態のことを叢生と言います。 乱杭歯とも呼ばれ、前後にズレたり重なっているような状態で、八重歯もこの叢生に含まれます。・開咬
歯並びが悪い方の中には、前歯が閉じにくい状態にある人もいます。この状態を開咬と呼びます。 奥歯はかみ合わせができているのに、前歯だけ合うことがなく隙間が開いているように見える状態のことです。 幼少期からの指しゃぶりが止められなかった人に多く見られる状態で、前歯で食べ物をかみ切ることも難しいと言います。 意識しないと口が開いてしまうことから見た目が悪いだけでなく、口臭や歯周病になることもあるそうです。・空隙歯列(すきっ歯)
歯の大きさが不揃いの人がなりやすいのが空隙歯列、すきっ歯と呼ばれる状態です。 すきっ歯と呼ばれるように、歯と歯の間に隙間が空いています。 歯の数が少なかったり、顎が大きかったりしてもなることがあり、歯の間には食べ物のカスなどが詰まることもあるためむし歯などのリスクが考えられます。・過蓋咬合(かがいこうごう)
ディープバイトとも呼ばれ、上側の歯が下側の歯に覆いかぶさるように重なる状態のことを言います。 下の歯が見えにくくなったり、ほとんど見えなくなることもあるようです。 ギュッと奥歯をかみしめたりすると、上の歯で歯ぐきを傷つけてしまうこともあり、かみ合わせも上手くいかないことが問題です。・交叉咬合(こうさこうごう)
歯のかみ合わせが横へズレている状態のことを交叉咬合、クロスバイトと呼びます。 上下のかみ合わせが悪く、上側の歯が下側の歯の内側に入るような形になることもあるようです。 このかみ合わせの悪さが成長期の顎に悪影響を与えることもあり、結果として顔が歪んでしまうこともあるのです。 顎関節症や肩こりにも繋がる非常に悪い状態と言えるでしょう。
歯並びが悪い人におすすめの治療方法
- 歯並びを整えるためにはどんな治療方法がありますか?
- 歯並びの悪さは、その人の人生にずっと付きまとうことになります。そのため、できるだけ早いうちに歯科矯正をした方が良いでしょう。 歯科で行われる矯正は、基本的にワイヤー矯正と呼ばれる方法と、歯にマウスピースをかぶせるマウスピース矯正という方法があります。 それぞれ特徴があり、どちらを選ぶのかは相談をしながら選びましょう。 一般的に行われているワイヤー矯正には、大きく分けて表側矯正と裏側矯正というものがあります。・表側矯正
表側矯正は、ほとんどの歯並びの状態に対応しています。 何よりも治療費が安く抑えられ、治療期間も短いのが特徴ですが、口を開くと矯正をしているワイヤーが丸見えになります。 そのため、見た目が気になる人にとっては、しばらくの間は良い感じがしないかもしれません。 またワイヤーを取り付けている間は、発音をする際にも多少の影響が出ることがあります。・裏側矯正
裏側矯正は、歯の裏側にワイヤーを取り付けることから見た目的にも目立つことはありません。 ただ、治療費は高めになり、歯の内側にワイヤーがあることから発音にも支障が生じる可能性があります。 さらには食べ物がかみにくいというのがデメリットと言えるでしょう。・マウスピース矯正
マウスピース矯正は、歯型を取って作成した自分だけのマウスピースを付けて矯正をしていく方法です。 1日に20時間は装着をしなければいけないという約束がありますが、食事や歯磨きをする際には自由に外すことができるため、むし歯などになりにくいのも特徴です。 透明なマウスピースですので見た目的にも気付かれにくく、近年ではこの矯正を選ぶ人も増えています。 他の治療法に比べて治療費は多くかかりますが、比較的短期間で治療できることもあり、人気の歯科矯正と言えるでしょう。
編集部まとめ
歯並びというのは普段はあまり気にしない人も多く、きれいな状態を普通に思っている方も少なくありません。 そのため歯並びが悪い人に出会うと、あまり良い印象を持つことがないかもしれません。 歯並び一つで人生を左右されることはないと言われるかもしれませんが、実際には見た目の印象は大きなポイントです。 また歯並びが悪いと、むし歯や歯周病の原因にもなり兼ねませんし、身体に変調が出たり、顔の歪みへと繋がることもあります。 もし歯並びが悪いと自分でも気付いているのであれば、できるだけ早めに歯科矯正を検討することをおすすめします。
参考文献