ワイヤー矯正

歯科矯正治療で横顔はキレイになるの?横顔をキレイにするための注意点などについて解説します!

歯科矯正 痛み

歯科矯正治療をしたら横顔が綺麗になるの?本記事では以下の点を中心に歯科矯正治療をおこなうことによる横顔の変化について解説します。

  • 歯科矯正治療で横顔は綺麗になるのか?
  • 歯科矯正治療で横顔をキレイにしたい人が注意すること
  • 綺麗な横顔になるために行う歯科矯正治療について

横顔と歯科矯正治療の関係について参考にするために、ぜひ最後までお読みください。

歯科矯正治療で横顔はキレイになる?

歯科矯正治療で横顔はキレイになる?

歯科矯正治療によって横顔が変わるかどうかは、個人の状態によります。一般的には、骨格の影響が大きい場合には歯科矯正治療だけでは横顔の変化は限定的です。骨格の問題が原因である場合には、歯科矯正治療だけでは骨格の変化は難しいため、より総合的な治療計画が必要となる場合があります。しかし、歯並びが原因で横顔に影響を及ぼしている場合には、歯科矯正治療によって歯並びを改善することで横顔にも変化が見られることがあります。例えば、前歯の突出や受け口などが原因で横顔が不均衡に見える場合、歯科矯正によってこれらの問題を改善することで横顔の調和が改善されることがあります。

理想的な横顔の基準とされるEライン

理想的な横顔の基準とされるEライン

Eライン(エステティックライン)は、横から顔を見た際に鼻先とあごの最も突き出た部分(オトガイ点)を結んだラインのことを指します。このラインは、横顔の美しさを評価する際の基準の一つとして使われます。 理想的なEラインの条件としては、顔を横から見た時に口先がEラインの内側に位置していることが挙げられます。ただし、欧米人と日本人の骨格には違いがあります。日本人の場合、鼻が低く、下あご先も後方に位置する傾向があります。そのため、日本人の場合は口唇が完全にEラインの内側にあるよりも、丁度Eラインに触れているような状態が理想的とされます。ただし、個人の顔のバランスや特徴によっても異なる場合がありますので、一概には言えません。

Eラインに影響が出る主な症状

Eラインに影響が出る主な症状

理想的なEラインに影響を及ぼす口内の状況にはどのようなものがあるのでしょうか?以下に紹介します。

出っ歯

出っ歯(上顎前突)は、上顎の前歯が下顎の前歯と比べて前方向に飛び出した状態を指します。この状態では、上唇が大きく突き出し、Eラインが崩れる原因となります。出っ歯の原因は先天的なものもありますが、指しゃぶりや下唇を噛んでしまう癖、鼻呼吸ではなく口呼吸をしてしまうといった後天的な問題が関与することもあります。矯正治療によって上顎の前歯を後退させ、シルエットを整えることで、鼻先から下顎までをフラットな状態に近づけられます。これにより、横顔をより美しく見せられるでしょう。

上下顎前突

上下顎前突は、上顎と下顎の前歯が前方に傾いている状態で、口が閉じにくい、上下口唇がEラインより前にあるといった症状があります。矯正治療によって上顎の前歯を後退させ、シルエットを整えることで、鼻先から下顎までをフラットな状態に近づけられます。これにより、横顔をより美しく見せられるでしょう。

受け口

受け口(下顎前突)は、下顎の前歯が上顎の前歯よりも前方に飛び出した状態を指します。この状態では、下顎が前方にずれてEラインが崩れ、理想的な横顔ラインの形成ができません。受け口の原因としては、幼少期からの噛み方の癖、遺伝的要素、前歯の生え方などが挙げられます。受け口のままでいると、横顔にしゃくれのような印象を与え、見た目に大きな影響を及ぼすこともあります。このような状態は、自信や外見への不安を引き起こすこともあります。

歯科矯正治療でキレイなEラインを作るには

歯科矯正治療でキレイなEラインを作るには

理想的なEラインを作るためにはどのような治療が必要なのでしょうか?

ワイヤー矯正

抜歯を伴わずに矯正装置を使用して歯並びを整えることは可能です。しかし、抜歯をしない方法にこだわりすぎると、正面から見た歯並びの美しさだけでなく、Eラインの改善には限界があるかもしれません。抜歯をすることで、歯が適切に配置されるスペースを確保し、歯列やかみ合わせの調整をブラケットとワイヤーを使用して行います。 抜歯を検討するかどうかは、患者の個別の状況に基づいて決定されます。歯科医師や矯正専門家は、患者の口腔状態を評価し、ふさわしい治療プランを提案します。抜歯が必要とされる場合、それは歯列やかみ合わせのバランスを改善し、綺麗な歯並びとともに美しい横顔のラインを実現するための重要な手段です。

マウスピース矯正

マウスピース矯正は取り外しが可能で目立たず、一部の症例に適していますが、全ての症例に対応できるわけではありません。軽度の出っ歯や抜歯の必要がなく、かみ合わせの修正が必要な症例にはマウスピース矯正が適しています。しかし、大きな顎の前突や受け口のような症例では、マウスピース矯正だけでは改善が難しく、外科手術が必要な場合もあります。詳細な検査やレントゲン撮影を通じて状態を評価し、矯正治療の適応性を判断する必要があります。

歯科矯正治療で横顔をキレイにしたい人が注意すること

歯科矯正治療で横顔をキレイにしたい人が注意すること

歯科矯正治療で横顔をキレイにしたい人が注意することを2つ紹介します。

治療計画はEラインを意識する

出っ歯で横顔を改善したい場合、矯正医にEラインを意識した治療を希望することが重要です。共有したい横顔のイメージを具体的に伝え、治療計画に反映させましょう。矯正は医師の技術に委ねられるため、細かな希望を伝えることで後悔を避けられます。事前に横顔の仕上がりについて医師と話し合い、治療計画をEラインに沿って調整することをおすすめします。

奥歯の噛み合わせを重視

出っ歯で横顔を改善したい場合でも、噛み合わせに注目して治療を進めるように矯正医に伝えるべきです。矯正中には一時的に噛み合わせが合わない状態が生じることもありますが、その点についても事前に重要視している旨を伝えましょう。医師は通院の度に噛み合わせの変化や最終的な結果について説明してくれるはずです。出っ歯や歯列の美しさも重要ですが、噛み合わせがうまくないというリスクを避けるために、医師とのコミュニケーションをしっかりと取りましょう。

まとめ

まとめ

ここまで歯科矯正治療と横顔について解説してきました。 要点をまとめると以下の通りです。

  • 歯科矯正治療によって横顔が変わるかどうかは、個人の状態によって異なる
  • Eラインに支障をきたす症状は出っ歯・上下顎前突・受け口がある
  • 歯科矯正治療によって改善できる場合があるがその際は歯科医師にEラインの要望についてしっかり伝える事が大切

これらの情報がお役に立てたら幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
坂本 輝雄歯科医師(東京歯科大学 千葉歯科医療センター 矯正歯科 臨床准教授)

坂本 輝雄歯科医師(東京歯科大学 千葉歯科医療センター 矯正歯科 臨床准教授)

東京歯科大学卒業 東京歯科大学大学院歯学研究科(歯科矯正学専攻)修了 東京歯科大学歯科矯正学講座助手 慶応義塾大学医学部形成外科学教室非常勤講師 米国オクラホマ大学歯科矯正学講座 Visiting Assistant Professor 東京歯科大学歯科矯正学講座講師 東京歯科大学退職 東京歯科大学千葉歯科医療センター矯正歯科 臨床准教授

記事をもっと見る
  • この記事の監修医師
  • 他の監修記事
坂本 輝雄歯科医師(東京歯科大学 千葉歯科医療センター 矯正歯科 臨床准教授)

東京歯科大学卒業 東京歯科大学大学院歯学研究科(歯科矯正学専攻)修了 東京歯科大学歯科矯正学講座助手 慶応義塾大学医学部形成外科学教室非常勤講師 米国オクラホマ大学歯科矯正学講座 Visiting Assistant Professor 東京歯科大学歯科矯正学講座講師 東京歯科大学退職 東京歯科大学千葉歯科医療センター矯正歯科 臨床准教授

  1. 噛み合わせの治療で歯を削ることはある?歯を削るケースや削る際の痛みについて解説

  2. リテーナー装着中でも食べ歩きはできる?対処法や注意点を解説

  3. 歯列矯正で抜歯するのはいつ?抜歯が必要になるケースについても解説します

RELATED

PAGE TOP

電話コンシェルジュ専用番号

電話コンシェルジュで地域の名医を紹介します。

受付時間 平日:9時~18時
お電話でご案内できます!
0120-022-340