インビザラインとはどのような歯列矯正かご存じですか?
本記事では、インビザラインの歯列矯正について以下の点を中心にご紹介します!
- インビザラインの歯列矯正とは
- インビザラインによる歯列矯正の流れ
- インビザライン歯列矯正の費用
インビザラインの歯列矯正について理解するためにご参考いただけると幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
インビザラインという方法の歯列矯正とは
インビザラインによる歯列矯正は、透明なマウスピースを使った歯列矯正治療の一種です。マウスピースは歯に合わせてカスタマイズされ、目立ちにくく快適に装着することができます。1日20時間以上の装着が必要で、1週間から2週間ごとに交換する必要があります。治療の効果は、歯科医師が作成した治療計画に基づいて予測され、学会によっても証明されています。インビザラインは、従来の矯正治療に比べて見た目が自然で、食事や歯磨きの際に一時的に外すことができるため、生活に支障をきたしにくいというメリットがあります。
インビザラインによる歯列矯正の流れ
インビザラインによる矯正の流れを解説していきます。
カウンセリング
インビザラインによる歯列矯正の流れで、最初に行われるのがカウンセリングです。歯科医師が患者さんの歯並びや咬合を診断し、治療に適しているかどうかを判断します。また、治療の目的や期間、費用、リスクなどについても説明します。
精密検査
次に、治療計画を立てるために精密検査が必要です。患者さんの口内から、3Dスキャナーを使って高精度なデジタル印象を取得し、現状の歯列の状態を詳しく分析します。この精密検査によって、歯列の歯の傾きや咬み合わせ、歯と歯の隙間の広さなどを詳細に調べ、適切な治療プランを作成します。また、インビザラインの特徴である透明なマウスピースは、精密検査によって得られた歯列情報を元に、製造は、インビザライン社の自動作成ラインで作成されます。精密検査によって正確な情報を得ることができるため、より効果的かつ効率的な治療を実現することができます。
3-D シミュレーションの確認
治療計画を立てる際には、3-Dシミュレーションが行われます。患者さんの口内から3Dスキャナーで取得した歯列のデータをもとに、歯並びの予想される変化や治療後のイメージをシミュレーションします。このシミュレーションは、治療計画を作成するだけでなく、患者さんに治療のイメージを伝える上でも非常に重要です。治療前と治療後の歯並びの変化をビジュアル的に確認することができ、治療終了後のイメージを把握することができます。このように、3-Dシミュレーションによって、患者さんが治療に対して理解を深め、安心して治療を受けられるようになります。 また、シミュレーションの時点で、IPRという歯を削って歯が動くスペースを作るかどうかを事前に判断し、治療計画に組み込む場合があります。治療中に状況をみながら必要に応じてIPRを行う場合もあります。
マウスピース完成 / 治療スタート
マウスピースの製作が完了したら、治療がスタートします。マウスピースは、患者さんの口内にぴったり合うように設計され、一定期間装着することで歯並びを徐々に整えていきます。一般的には、1週間おきにマウスピースを交換し、50個程度のマウスピースが必要とされます。着脱の練習が行われ、正しく装着できるようになるまで指導します。
歯のクリーニング / アタッチメント装着 / ゴムかけ(顎間ゴム)
クリーニングの来院期間は、患者さんごとに口腔清掃状態によって歯科医師が決定します。歯のクリーニングの目的は、治療中に歯垢や歯石が付着するのを防ぐことです。また、歯にアタッチメントと呼ばれる小さな装置を取り付けることがあります。アタッチメントは、マウスピースと歯の接触面積を増やし、歯をより正確に移動させるために使用されます。アタッチメントは、一般的には歯の表面に接着されますが、治療終了後には簡単に取り外しが可能です。このような歯の加工は、歯の健康に影響を与えることはありませんが、治療期間中には歯に十分なケアをすることが重要です。
そして、患者さんそれぞれの口腔内の状況に応じて、ゴムかけと呼ばれるマウスピースに顎間ゴムを装着する場合もあります。これは、歯の動きを助け、嚙み合わせを整える大切な役割があり、多くの症例で行われています。
定期チェック
約6週間ごとに定期的なチェックアップが行われ、歯の健康状態や治療の進行状況を確認します。チェックアップでは、歯科医師がマウスピースを着脱し、歯の状態を確認します。また、むし歯の有無もチェックされます。治療中にむし歯が見つかった場合は、治療が遅れることもあります。そのため、治療前に歯のクリーニングを行い、治療中も歯のケアを怠らないことが大切です。
アタッチメント除去 / リテーナー
インビザラインによる歯列矯正が終了したら、アタッチメントを除去し、リテーナーを装着します。リテーナーは歯を元の位置に戻させないために必要です。リテーナーには、取り外し可能なものと、歯に付けっぱなしのものがあります。リテーナーの装着期間は個人差がありますが、通常は1年程度です。また、リテーナーの装着期間が終了した後も、定期的な歯科医院でのチェックアップが必要です。適切なケアを行い、リテーナーを装着することで、治療後に歯が後戻りすることを防止することができます。
インビザライン歯列矯正とワイヤー矯正の違い
インビザライン歯列矯正は、ワイヤー矯正とどのように異なるのでしょうか?以下で解説します。
インビザラインの特徴
インビザラインは、見た目に優れた透明なマウスピース型の矯正装置です。1枚のマウスピースで移動できる歯の距離は約0.25mmとごくわずかで、歯を1mm移動させるのにおよそ1ヶ月かかります。また、重度の症状ほど多くのマウスピースが必要となり、治療期間も長くなります。
ワイヤー矯正の特徴
一方、ワイヤー矯正はブラケットとワイヤーを使用するため、目立ちやすく、治療期間は平均的に18〜36か月程度です。通院回数も多く、食事制限もあります。また、金属アレルギーの心配がある場合があり、歯磨きもブラケット周辺の清掃が必要です。
インビザライン歯列矯正のメリット・デメリット
インビザライン歯列矯正のメリット・デメリットについて解説していきます。
メリット
インビザラインのメリットは、世界でも技術的に優れていることや、ワイヤー矯正のように目立たないことが挙げられます。また、事前に3Dで治療計画を確認できるため、治療前から結果をイメージしやすくなっています。さらに、行動に制限がほとんどなく、通常の生活を送ることができます。そして、計画的かつ段階的に歯を動かすことができるため、効率的な歯列矯正が可能です。
デメリット
インビザラインのデメリットは、マウスピースの着用を徹底する必要があることです。また、歯並びや骨格によっては、使用できない場合があることや、歯周病やインプラントの場合は使用できないことがあります。これらの点については、事前に歯科医師とのカウンセリングでしっかりと確認する必要があります。
インビザライン歯列矯正の費用
インビザライン矯正の費用はどれくらいかかるのでしょうか?
インビザライン矯正の費用
インビザライン矯正の費用は、部分矯正で30万円程度、軽度矯正で50万円程度、標準矯正で80万円程度といわれています。ただし、症例によってはこれよりも高くなる場合もあります。また、矯正の期間が長くなるほど費用が増加することもあります。保険は一部の例外を除いて矯正治療費用を補助しないため、自己負担が必要となります。
安くするための方法
矯正を安くする方法には、医療費控除の利用や矯正範囲を部分矯正に限定する方法があります。また、複数の歯科医院で相見積もりを取ることで、費用を検討できます。しかし、安価な治療を受けるためには、歯科医師の技術や経験に関しても注意が必要です。安価な矯正治療を受ける場合でも、自分の歯や口の健康を守るため、信頼できる歯科医師を選ぶことが重要です。
編集部まとめ
ここまでインビザライン歯列矯正についてお伝えしてきました。
インビザライン歯列矯正の要点をまとめると以下の通りです。
- インビザライン歯列矯正は、透明なマウスピースを使った矯正治療である
- インビザライン歯列矯正は、透明なため目立たず、食事制限がないなどのメリットがある
- インビザライン歯列矯正費用は、「部分矯正で30万円程度」「軽度矯正で50万円程度」「標準矯正で80万円程度」である
最後までお読みいただきありがとうございました。
これらの情報が皆さまのお役に立てれば幸いです。