マウスピース矯正

子どものマウスピース型矯正は可能?ワイヤー矯正との違いや歯列矯正の種類についても解説!

歯列矯正 マウスピース 子ども

マウスピース型矯正は見た目が気になり難いことから、お子さんの歯列矯正をマウスピースで行いたいと考えている方もおられるのではないでしょうか。

  • 子どもの歯列矯正とは
  • 子どものマウスピース型矯正について
  • 子どものマウスピース型矯正における注意点

子どものマウスピース型矯正について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

子どもと歯列矯正

子どもと歯科矯正

子どもの歯列矯正と大人の歯列矯正の違いは何ですか?
子どもの矯正は、既存の歯を整えるよりも、これから生える永久歯のための準備として行われます。例えば、永久歯が正しく生えるためのスペースを作ったり、顎のバランスを整えたりすることが含まれます。子どもはまだ歯茎や顎が成長途中であるため、矯正は比較的容易とされています。
大人の矯正は、既に完成した歯並びや顎の構造の中で、さまざまな矯正方法を用いて理想的な歯並びを目指します。

子どもの矯正治療は、乳歯列期や混合歯列期の「1期治療」と、永久歯が生え揃った状態の「2期治療」に分けられます。大人の矯正は、この2期治療に相当します。
子どもの治療では成長を利用して骨格を整えることが重要で、大人の治療では限られたスペースの中で歯並びを整えることがポイントです。その為、子どもの治療では顎を拡大する「床矯正装置」など多様な器具が使用されます。

子どもの歯列矯正は医療費控除対象ですか?
子どもの歯列矯正に関して、医療費控除の適用は、治療の目的や子どもの口腔の状態によって異なります。
口腔機能の改善を目的とした治療、特に発育段階の子どもの成長をサポートするための治療は、医療費控除の対象となることがあります。ただし、純粋に見た目を良くするための審美的な矯正治療は、控除の対象外とされています。具体的な適用条件や治療の内容については、担当の歯科医師に相談してみましょう。
また、一部の矯正治療は健康保険の適用を受けられる場合もありますが、その際は認可を持つ医療機関での治療が必要です。
子どもの歯列矯正はいつまでやった方がいいですか?
子どもの歯列矯正は、主に2つの時期に分けて行われます。
最初の段階は「一期治療」と呼ばれ、6~12歳の間、乳歯と永久歯が混ざっている混合歯列期に行われます。この時期の矯正は、特に歯の成長や顎の発育を考慮しながら進められます。
次に「二期治療」として、13歳から成人期にかけての矯正が行われます。この時期は、全ての歯が永久歯になった後の矯正となります。

子ども専用のマウスピース型矯正は、6~12歳の「一期治療」のうち、特に6~7歳の間に行うことが好ましいとされています。これは、6~7歳頃は第一大臼歯と中切歯が萌出しており、側方歯群の交換期までに矯正治療を開始すると歯槽骨の成長を引き出すことが期待できるためです。それ以降の年齢から始める場合は、一期治療の効果が極端に薄くなる可能性があります。

子どもとマウスピース型矯正

子どもとマウスピース型矯正

子どもはマウスピース型矯正ができますか?
マウスピース型矯正や床矯正は、子どもの発育期に適した矯正方法とされています。
子どものマウスピース型矯正は、マウスピース型矯正の一種である筋機能矯正装置を用いる場合もあります。筋機能矯正は口呼吸や舌の癖など、歯並びを悪くする原因の改善を目的としています。その結果、顎の正常な発育を促進し、自然にきれいな歯並びにつながります。
マウスピース型矯正とワイヤー矯正は、どちらが主流ですか?
子どもの歯列矯正においては、マウスピース型矯正とワイヤー矯正のどちらが主流かは、子どもの歯の状態や年齢等によって異なります。

大人の矯正ではマウスピース矯正とワイヤー矯正がよく用いられますが、子どもの場合は床矯正やマウスピース型矯正等が用いられます。
床矯正は、まだ顎の骨が硬くない一期治療の時期に行われ、主に歯列のスペース確保に焦点を当てています。
一方で、子どものマウスピース型矯正は、口の周りの筋肉や舌を強化するためのマウスピースを使用して、口の周りの筋肉や舌を鍛えることで歯列の改善を目指す方法です。また、口呼吸や親指の吸引などの悪い習慣を修正するのにも役立ちます。

子どものワイヤー矯正は、顎の成長が終了し、永久歯が生え揃った11~18歳頃に適応されることが多いようです。
ワイヤー矯正は大きく歯を動かすことが可能とされ、歯並びの乱れが大きい場合や咬み合わせに問題がある場合に適しています。

総合的に考えると、永久歯の生え揃っていない子どもの歯列矯正においては、ワイヤー矯正が適用されない為、マウスピース型矯正が主流であるといえるでしょう。
しかし、具体的な矯正方法は、子どもの歯の状況に応じて、歯科医師の判断に基づいて決定されるべきです。どの矯正方法が合うか知りたい場合は、歯科医院での相談が推奨されます。

インビザラインファーストとは何ですか?
インビザラインファーストは、マウスピース型矯正の一種で、子どもの成長段階を考慮した矯正治療方法です。これは、大人向けに設計された従来のインビザラインとは異なり、子どもの歯の発育や変動に適応できる特別なバージョンです。

インビザラインファーストの特長は、取り外し可能なマウスピースを使用することです。これにより、治療が他者の目に目立ちにくくなります。しかし、その成果を引き出すためには、正確に使用することが不可欠です。
また、特定の歯の状態、例えば一部の永久歯が出てきたり、特定の乳歯がまだ残っていたりする場合など、特定の条件下でのみ適用されます。また、治療期間には1年8ヵ月の制限があります。

子どものマウスピース型矯正の種類を教えてください
子ども向けのマウスピース型矯正には、いくつかの主要なタイプがあります。以下に、それぞれの特徴と概要を簡潔にまとめます。

プレオルソ:
日本の大塚淳医師が開発した子ども専用の矯正装置です。睡眠中や就寝前に装着し、特定のトレーニングも必要となります。一括払いや年間制のオプションの場合もあります。

マイオブレース & T4K:
オーストラリアのMRC社が提供する矯正装置です。T4Kは子どもの初期段階で、マイオブレースはその次の段階で使用されることが多いです。基本的には就寝前と睡眠中に装着します。「マイオブレース・アクティビティーズ」というトレーニングプログラムも提供されています。一般的な治療期間は約2年で、費用は50万円程度です。

インビザライン・ファースト:
アメリカの「インビザライン」ブランドが提供する子ども向けの矯正装置です。カスタマイズされ、3Dスキャン技術を使用してマウスピースを作成します。使い捨てのマウスピースを定期的に交換して治療を進めます。透明性が高く、目立たないのが特徴です。費用は70万円程度ですが、医院によっては割引が適用されることもあります。

子どものマウスピース型矯正の注意点

子どものマウスピース型矯正の注意点

市販のマウスピースは効果が期待できますか?
子ども向けのマウスピース型矯正の中には市販のものも増えてきましたが、これらの製品の使用は極力避けたほうが良いでしょう。
市販のマウスピースは歯科医院での治療よりも手頃な価格で提供されていることがありますが、子どもの骨格は成長途中であり、適切な方法で矯正しないと、骨格に問題を引き起こすリスクがあります。
子どもがマウスピースを嫌がります、どうしたらいいでしょうか?
マウスピース型矯正は口の中にフィットさせる装置で、全ての子どもがすぐに受け入れられる訳ではありません。子どもが抵抗を示す場合、治療の進行が難しくなることがあります。しかし、子どもを強制的に治療に参加させると、歯科医院に対する恐怖心を持つ可能性があるので、注意が必要です。

子どもには、マウスピース型矯正の重要性とその理由を説明することがおすすめです。例えば、「矯正をしないと顔の形が変わる可能性がある」「話すのが難しくなるかもしれない」「むし歯のリスクが上がる」といった点を伝えることで、子どもが治療の意義を理解しやすくなる可能性があります。
さらに、同じ年齢の子どもたちも矯正治療を受けていることを伝えると、子どもが理解を示して治療に取り組めるかも知れません。

最初は装着時間を短く設定し、子どもが慣れるにつれて徐々に時間を延ばすアプローチも考えられます。そして、マウスピースを装着した際には、子どもを褒めることで、治療へのモチベーションを高められるでしょう。

子どものマウスピース型矯正の完成度は、どれほどですか?
子どものマウスピース型矯正は、一般的に70〜80%の完成度とされています。特に、顎のサイズが小さい子どもの場合、顎の発育が不十分であることが歯の位置の問題を引き起こすことが考えられます。
また、未発達の顎は、口呼吸や鼻の詰まりの原因となることもあります。マウスピース型矯正だけでは十分な成果を得られない場合もあるため、ブラケット矯正や他の矯正方法との組み合わせを検討することが推奨されます。

編集部まとめ

編集部まとめ

ここまで子どものマウスピース歯列矯正についてお伝えしてきました。ここまでの要点をまとめると以下の通りです。

  • 子どもの歯列矯正とは「一期治療」と呼ばれ、6歳から12歳の間、乳歯と永久歯が混ざっている混合歯列期に行われる。特に6歳から7歳の間が望ましいとされている
  • 子どものマウスピース型矯正や床矯正は、子どもの発育期に特に適した矯正方法とされている
  • 子どものマウスピースの注意点には市販のものを使わないことや、嫌がっている中むりやりやらずに、何故歯列矯正が必要なのかをしっかり説明して納得して行うことが大切

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
宮島 悠旗医師(宮島悠旗ブライトオーソドンティクス)

宮島 悠旗医師(宮島悠旗ブライトオーソドンティクス)

愛知学院大学歯学部卒業 / 東京歯科大学千葉病院にて臨床研修医終了 / 東北大学大学院歯学研究科口腔発育学口座顎口腔矯正学分野 助教 / 宮島悠旗ブライトオーソドンティクス起業 / 著書「国際人になりたければ英語力より歯を“磨け”-世界で活躍する人の『デンタルケア』-」(幻冬舎)出版 / 合同会社T&Y Connection設立 / ASIA GOLDEN STARAWARD(企業家賞)受賞 / 著書「歯並び美人で充実人生-幸せを呼ぶゴールデンスマイル-」(合同フォレスト)出版 / 株式会社オーティカインターナショナル認定講師 / 現在は宮島悠旗ブライトオーソドンティクス代表としてフリーランス矯正歯科医を行っている / 専門は矯正歯科(Invisalign®︎、小児矯正、Myobrace®︎、マルチブラケット、アンカースクリュー、PBMオルソ(光加速矯正装置))

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