マウスピース矯正

マウスピース型矯正は痛い?どんな時に痛むのか?痛みの対処方法はあるの?

歯列矯正 マウスピース 痛い

マウスピースを使った歯列矯正に興味はあるけれど、痛いのは嫌で不安。そんなお悩みを抱えている方へ、本記事ではマウスピース型矯正の痛みについて以下の点を中心にご紹介します。

  • マウスピース型矯正の痛みの原因
  • マウスピース型矯正が痛くてもやってはいけないこと
  • マウスピース型矯正が痛い時の対処法

マウスピース型矯正の痛みについて理解するためにも最後までお読みいただけたら幸いです。

マウスピース型矯正とは?

マウスピース矯正とは?

マウスピース型矯正は、矯正治療の一つで、歯の歯列や噛み合わせを改善するために使用される、透明なマウスピースを使った治療方法です。目立つ矯正装置をつけたくない人や、軽度の歯列不正の改善に適しています。マウスピースは、専用のコンピューターソフトでデザインされた、透明なプラスチック製の装置で、上下の歯に装着します。治療開始時には、患者さんの口の中の3Dスキャンや印象採取を行い、個人に合わせたマウスピースを製作します。製作されたマウスピースは、1週間から2週間ごとに交換することで、徐々に歯列を調整していきます。

マウスピース型矯正中の痛みの原因

マウスピース歯列矯正中の痛みの原因

マウスピース型矯正中の痛みの原因はなんでしょうか?

痛みの原因①食事

マウスピース型矯正中に食事をする際は、矯正装置を外して食べることになっています。その際に、食べ物を噛むことによって、矯正中の安定しない歯にさまざまな圧力がかかります。特に、固いものを噛む、矯正前と変わらない速さで食べる、咀嚼が多く必要なものを食べるなどの場合には、痛みが出やすい傾向があります。また、矯正中の不安定な歯に負担がかからないように、食べ物を小さく切って、咀嚼回数を増やすことも効果的です。

痛みの原因②マウスピース脱着の痛み

マウスピース型矯正の痛みの中で、マウスピースを脱着する際の痛みの原因としては、マウスピースが歯にピッタリとフィットしているため、脱着の際に歯にかかる力によるものがあります。マウスピースは歯に密着しているため、歯を引っ張るような力が加わることで、脱着する際に痛みを感じることがあります。また、マウスピースが矯正中の歯を動かすため、歯の動きによって生じる痛みも一因として考えられます。これらの痛みは、マウスピースの着脱回数が多いほど増える傾向があります。痛みを最小限にするためには、マウスピースの着脱時に力を加えず、ゆっくりと取り外すことが大切です。また、歯が動いている期間中は、適切なケアを行い、歯や歯肉の健康を保つことが重要です。

痛みの原因③矯正力を強めるゴム

マウスピース型矯正において、矯正力を強めるために使用されるゴムが痛みの原因となることがあります。歯に取り付けられたマウスピースには、時折、弾性のあるゴムが使用され、これが歯の動きを促進させるために歯の間に巻き付けられます。しかし、矯正力を強めるために、ゴムの強さが調整されたり、新しいゴムが装着されたりすると、一時的に強い痛みが発生することがあります。また、ゴムが食事中に外れた際や、食事の後に再び装着する際にも痛みが生じる可能性があります。さらに、この状態では顎関節に負荷がかかり、顎が痛くなる可能性も考えられます。 痛みが強くなる場合は、矯正器具の調整が必要となることがあります。定期的な歯科医院でのチェックアップや、歯科医師の指示に従うことが、患者さんにとって重要です。

マウスピース型矯正が痛くてもやってはいけないこと

マウスピース矯正が痛くてもやってはいけないこと

マウスピースを装着して痛みを感じてもやってはいけないことを解説していきます

マウスピースを長時間外す

マウスピース型矯正中に痛みを感じた場合、長時間外してしまうと矯正効果が薄れる可能性があります。なぜなら、マウスピース型矯正の場合、歯を正しい位置に移動させるための微小な力を継続的に加えることが重要であり、矯正装置をつけたままでなければ、この力が正常に働かなくなってしまいます。痛みを和らげるために矯正装置を一時的に外すこともできますが、外した時間を少なくするようにし、装置を外した場合でも、1日20時間以上は必ず装着が必要です。また、痛みが強くて長時間続く場合には、矯正装置の調整や治療法の見直しが必要となる場合があります。

固いものを食べる

マウスピース型矯正をしていると、矯正中の歯に圧力が加わるため、痛みを感じることがあります。このような場合、痛みを和らげるためには、まずは柔らかい食べ物を選び、食事の量も少なめにすることが推奨されます。痛みを感じるときに、マウスピースを外してしまうと、矯正効果が低下する可能性があります。矯正中に硬いものを食べることは、歯に負荷をかけるため、控えることが望ましいとされています。

冷やす

マウスピース型矯正中の痛みは、患部を冷やすことによって一時的に痛みが和らぐ場合がありますが、血流が悪化することで歯が動きにくくなるため、一時しのぎにしかならず、痛みを悪化させる可能性があります。

マウスピース型矯正が痛いときの対処法

マウスピース矯正が痛いときの対処法

どうしても痛みが酷くて辛い場合はどうしたらようでしょうか?自分で対処できる方法はあるのでしょうか?

マウスピースを一旦外す

マウスピース型矯正は、歯の移動を目的とした治療であり、矯正装置を外すことで治療の効果が低下する可能性があります。そのため、矯正装置を外すことは推奨されません。しかし、痛みが強くて耐えられない場合は、治療を続けることが困難になるため、歯科医師と相談した上で一時的に外すことも考慮されます。ただし、痛みが軽減されたらすぐに装置を再び装着する必要があります。矯正装置を外す際は、必ず歯科医師の指示に従って行うようにしてください。

痛み止めを飲む

マウスピース型矯正が痛い場合は、痛み止めを服用してもよいとされていますが、歯科医師の指示に従って服用することが重要です。一般的に、市販の痛み止めを飲むことは可能ですが、痛み止めによって痛みが和らぐことはあるものの、根本的な原因を解決するわけではありません。また、痛み止めの飲みすぎや長期間の使用は、副作用や依存症のリスクがあるため、適切な量と期間を守って使用する必要があります。

むし歯や歯周病の治療をきちんと受ける

マウスピース型矯正中に痛みを感じる場合、むし歯や歯周病などの歯のトラブルが原因の可能性があります。そのため、痛みがひどい場合は歯科医師に相談し、歯のチェックや治療を受けることが重要です。痛みがある状態で続けて矯正を進めると、痛みが増したり、矯正効果が出にくくなったりすることがあります。また、歯にトラブルがある場合は、治療を受けることで歯を健康な状態に保ち、マウスピース型矯正をより効果的に進められます。

まとめ

まとめ

ここまでマウスピース型矯正の痛みについてお伝えしてきました。要点をまとめると以下の通りです。

  • 痛みの原因は食事や器具の脱着などによって起こる
  • 痛くても長時間外してしまうと矯正がうまくいかない場合もある
  • むし歯や歯周病の炎症の痛みはマウスピース装着時と関係なく起こる

これらの情報がお役に立てたら幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
宮島 悠旗医師(宮島悠旗ブライトオーソドンティクス)

宮島 悠旗医師(宮島悠旗ブライトオーソドンティクス)

愛知学院大学歯学部卒業 / 東京歯科大学千葉病院にて臨床研修医終了 / 東北大学大学院歯学研究科口腔発育学口座顎口腔矯正学分野 助教 / 宮島悠旗ブライトオーソドンティクス起業 / 著書「国際人になりたければ英語力より歯を“磨け”-世界で活躍する人の『デンタルケア』-」(幻冬舎)出版 / 合同会社T&Y Connection設立 / ASIA GOLDEN STARAWARD(企業家賞)受賞 / 著書「歯並び美人で充実人生-幸せを呼ぶゴールデンスマイル-」(合同フォレスト)出版 / 株式会社オーティカインターナショナル認定講師 / 現在は宮島悠旗ブライトオーソドンティクス代表としてフリーランス矯正歯科医を行っている / 専門は矯正歯科(Invisalign®︎、小児矯正、Myobrace®︎、マルチブラケット、アンカースクリュー、PBMオルソ(光加速矯正装置))

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