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歯並びは自分で改善できる?正しい歯磨き方法も紹介!

歯並びは自分で改善できる?正しい歯磨き方法も紹介!

歯並びが悪いと、見た目の美しさだけでなく、口腔内のトラブルを引き起こすことがあります。一般的には歯並びの改善には矯正治療が必要とされることが多いですが、自宅でできる簡単なケアや予防法もあります。本記事では自宅でできる歯並び改善法や注意点についてMedical DOC編集部に伺いました。

歯並びの改善について

歯並びの改善について

歯並びは自分で改善できますか?
歯並びの問題は自分で改善することは非常に困難です。軽微な場合を除いて、ほとんどの場合において、専門の歯科医師による適切な矯正治療が必要となります。無理に自己改善を試みると、かえって悪化させてしまう可能性があります。歯並びの問題は、歯科医師に相談し、適切な治療を受けることが重要です。
自宅でできる歯並び改善方法はありますか?
歯並びを自宅で改善する方法は基本的に存在しません。自力での矯正はリスクが高く、歯や顎に損傷を与える可能性があります。ブラッシングやフロスを使用すると歯並びの改善が期待できるなどと聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、ブラッシングやフロスの使用はあくまでもう蝕予防により、う蝕に伴う歯の移動による不正咬合を予防するということであり、歯並びの改善に効果的とは言えません。また、歯科医師の診断を受けずに自宅で使用するマウスピースなども、噛み合わせに悪影響を与える可能性が高いため使用してはいけません。歯並びの問題は専門の歯科医に相談することが重要です。
歯科医院での治療はどのような感じなのでしょうか?
歯並びの問題が重度であったり、歯科医院で扱われる歯並び矯正器具が必要な場合は、歯科医師による治療を視野に入れてみてください。 歯科医師は、歯の状態や矯正器具の適切な選択などを考慮して、ワイヤー矯正や舌側矯正など適切な治療法を提供してくれます。
歯を削ってセラミック補綴で見かけ上の歯並びを整える処置を行っている歯科医院は、医療倫理的に信頼できないため、注意してください。

歯並びについて

歯並びについて

歯並びはどのように決まりますか?
歯並びは、遺伝や習慣、生活環境によって決まります。歯の並びやかみ合わせには、歯並びをコントロールする力である咬筋(こうきん)や舌、唇の働きも影響しています。また、乳歯が抜け落ち、永久歯が生えてくる過程で、歯並びが変化することもあります。
歯並びが悪くなる原因はなんでしょうか?
虫歯や歯周病、舌や指の吸いしめ癖などがあります。 正しい歯磨きや口腔ケア、健康的な食生活などで、歯並びを保つことが大切です。

自分で歯並びを改善する際にはについて

自分で歯並びを改善する際にはについて

どのように歯磨きすれば良いですか?
正しい歯磨きを心掛けることが大切です。 正しい歯磨きをすることで、歯と歯茎の健康状態を保ち、歯並びが悪くなるのを予防します。歯垢や歯石をしっかりと取り除くことで、歯茎の炎症や腫れを防ぎ、歯周病の予防につながります。また、歯磨きの際に歯と歯茎を刺激することで、歯並びをコントロールする咬筋の働きを促進することもあります。正しい歯磨きの方法として、まず硬すぎず、柔らかすぎない適切な歯ブラシを選びます。
歯と歯茎の境目を、力を入れすぎずやさしく同じ箇所を何度もブラッシングし、磨き残しをしないように気を付けましょう。また、歯ブラシは定期的に交換し、清潔に保つようにしましょう。歯間ブラシ・フロスを使用するようにしましょう。 歯ブラシで歯を磨いた後に、歯間ブラシやフロスを使用することで、歯と歯の間や歯茎の周りにたまった歯垢や食べかすを取り除けます。これにより、歯と歯茎の健康状態を保ち、歯並びが悪くなるのを防ぐ可能性があります。
特に、歯と歯の間に詰まった食べかすや歯垢が原因で、歯と歯の間が広がってしまうことがありますが、歯間ブラシやフロスを使って取り除くことで、歯並びの悪化防止つながることがあります。
顎のエクササイズによって歯並びは改善されますか?
顎のエクササイズによって歯並びが直接改善されるわけではありませんが、歯並びに関係する筋肉のトレーニングには効果が期待できます。口の筋肉の状態と歯並びには密接な関係があります。 口唇、舌、頬の筋肉のバランスが崩れると、歯並びに様々な悪影響が及びます。例えば、舌で上の前歯を押し出す癖があると「上顎前突(出っ歯)」になりやすくなり、常に口を開けて上下の歯の間に舌を挟んだ状態だと「開咬」という口が閉じない咬み合わせになってしまうことがあります。
そのため、「口腔筋機能療法(MFT)」と呼ばれる、舌や唇の訓練によって口の筋肉のバランスを改善する治療があります。

歯並びの悪さが引き起こすトラブルと対処法について

歯並びの悪さが引き起こすトラブルと対処法について

歯並びの悪さによってどのようなトラブルが生じますか?
虫歯や歯周病になる可能性が挙げられます。 歯並びが悪い場合、歯の隙間や歯垢がたまりやすく、虫歯や歯周病の原因となる菌の繁殖を招きやすくなります。また、歯並びの悪さによって噛み合わせが不均衡になり、歯の負担が増加することで歯周病を引き起こす原因にもなります。消化不良も挙げられます。咀嚼に不十分なため、食べ物を消化するための負担が増え、消化不良の原因になることがあります。口腔内の炎症の可能性も考えられます。 噛み合わせが悪いため、歯や歯茎に過剰な力がかかり、歯や歯茎の痛みや炎症を引き起こすことがあります。

口臭がきつくなることも考えられます。 歯並びの悪さは、歯の間や歯周ポケットなどに食べかすや歯垢がたまりやすく、それらが口臭の原因となるため、口臭との関係があります。また、歯並びの悪さによって、歯磨きが十分にできず、歯周病が進行することで口臭が発生する場合もあります。

歯並びに関連するトラブルが生じた場合、まずは歯科医師に相談することをおすすめします。歯並びが原因で虫歯や歯周病になっている場合は、それらの病気を治療することが先決です。
自宅でできる矯正法は自己判断で行うと逆効果になる場合があるため、歯科医師の指導を受けることが大切です。

編集部まとめ

編集部まとめ

自宅で簡単に始められる正しい歯磨きから歯並びトラブル予防を心掛けましょう。自宅でできる矯正器具もありますが、自己判断で始めず、まずは歯科医師に相談し、適切な治療について相談して口腔の健康を維持しましょう。

この記事の監修歯科医師
坂本 輝雄歯科医師(東京歯科大学 千葉歯科医療センター 矯正歯科 臨床准教授)

坂本 輝雄歯科医師(東京歯科大学 千葉歯科医療センター 矯正歯科 臨床准教授)

東京歯科大学卒業 東京歯科大学大学院歯学研究科(歯科矯正学専攻)修了 東京歯科大学歯科矯正学講座助手 慶応義塾大学医学部形成外科学教室非常勤講師 米国オクラホマ大学歯科矯正学講座 Visiting Assistant Professor 東京歯科大学歯科矯正学講座講師 東京歯科大学退職 東京歯科大学千葉歯科医療センター矯正歯科 臨床准教授

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坂本 輝雄歯科医師(東京歯科大学 千葉歯科医療センター 矯正歯科 臨床准教授)

東京歯科大学卒業 東京歯科大学大学院歯学研究科(歯科矯正学専攻)修了 東京歯科大学歯科矯正学講座助手 慶応義塾大学医学部形成外科学教室非常勤講師 米国オクラホマ大学歯科矯正学講座 Visiting Assistant Professor 東京歯科大学歯科矯正学講座講師 東京歯科大学退職 東京歯科大学千葉歯科医療センター矯正歯科 臨床准教授

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