ワイヤー矯正

すきっ歯を解消したい!前歯だけ部分矯正する方法やメリット・デメリット、注意点を解説

すきっ歯を解消したい!前歯だけ部分矯正する方法やメリット・デメリット、注意点を解説

すきっ歯が気になる!どうにかしたい!そんなお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
本記事では、すきっ歯の部分矯正について以下の点を中心にご紹介します。

  • すきっ歯の部分矯正とは
  • すきっ歯の前歯だけ矯正するメリット・デメリットとは
  • すきっ歯の前歯だけ矯正する際の注意点とは

すきっ歯の部分矯正について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

すきっ歯の部分矯正について

すきっ歯の部分矯正について

すきっ歯は部分矯正で改善できますか?
すきっ歯は部分矯正で治療できます。部分矯正は、主に前歯から犬歯にかけての歯並びを改善する方法で、全体矯正と比べて気になる部分をピンポイントに治療できます。そのため、すきっ歯が気になる方は、部分矯正を検討してみてはいかがでしょうか。
すきっ歯の部分矯正の方法を教えてください
すきっ歯を部分矯正で治療する方法は、主に3つあります。それぞれの特徴とメリット、デメリットを以下に紹介します。

ワイヤー表側矯正
ワイヤー表側矯正は、治療したい歯の表側にブラケットと呼ばれる装置を取り付け、そこにワイヤーを通して歯に力をかけて動かす方法です。この方法のメリットは、治療したい部分だけにワイヤーを取り付けるため、全体矯正に比べて違和感が少ない点です。しかし、ワイヤーが表側にあるため目立ちやすく、歯みがきがしづらいデメリットもあります。

ワイヤー裏側矯正(舌側矯正)
ワイヤー裏側矯正(舌側矯正)は、治療したい歯の裏側にブラケットを取り付け、そこにワイヤーを通して歯を動かす方法です。裏側にワイヤーがあるため、目立ちにくいのがメリットです。しかし、同じ部分矯正であっても、表側矯正やマウスピース型矯正に比べて高額になることも少なくないようです。

マウスピース型矯正
マウスピース型矯正は、歯列全体に透明のマウスピースを装着する方法です。歯みがきや飲食時にはマウスピースを外せるため、衛生的で使いやすいことが特徴です。ただし、マウスピース型矯正の場合は、部分矯正であっても全体矯正と同様に歯列全体にマウスピースを装着する必要があります。

以上のように、すきっ歯の部分矯正にはさまざまな方法があります。自分の生活スタイルや予算に合った方法を選ぶことで、より快適に治療を進められるでしょう。

すきっ歯の部分矯正にかかる費用や治療期間を教えてください
すきっ歯を部分矯正で治療する際の費用や治療期間は、選択する矯正方法によって異なります。 以下で詳しく説明します。

ワイヤー表側矯正
ワイヤー表側矯正の場合、費用は30万〜60万円程度で、治療期間は2ヵ月〜1年程度とされています。目立ちやすいデメリットがありますが、幅広い症例に対応できるメリットもあります。

ワイヤー裏側矯正(舌側矯正)
ワイヤー裏側矯正(舌側矯正)の費用は40万〜100万円程度と装着や調整に高度な技術が必要であるため、ほかの方法よりも費用が高くなる傾向にあるようです。治療期間は5ヵ月〜1年程度です。

マウスピース型矯正
マウスピース型矯正の費用は10万〜40万円程度で、治療期間は2ヵ月〜1年程度です。マウスピースは目立ちにくく、取り外しができるので、食事や歯磨きがしやすいメリットがあります。ただし、自己管理が必要で、装着時間を守ることが求められます。

このように、すきっ歯の部分矯正にはさまざまな方法があり、費用や期間も異なります。そのため、自分のニーズや予算に合った方法を選ぶことが大切です。部分矯正を考えている方は、各方法の特徴を理解したうえで、歯科医師に相談して治療法を選ぶことがおすすめです。

すきっ歯の前歯だけ矯正するメリット・デメリット

すきっ歯の前歯だけ矯正するメリット・デメリット

部分矯正と全体矯正では費用に差がありますか?
全体矯正は、すべての歯を動かすため、治療期間が長く、使用する器具も多くなるため、費用が高くなる傾向にあります。

しかし、部分矯正は、全体の歯列矯正が必要はないため、治療に使用する矯正器具の種類や治療方法によっても異なりますが、全体矯正よりもコストが低くなることが多いようです。

このことから、費用を抑えつつ部分的に治療を行いたい場合には、部分矯正がおすすめされます。

部分矯正のメリットを教えてください
部分矯正は、前歯以外の歯並びには問題がない場合や、まずは目立つ前歯の問題を改善したい場合など、気になる歯だけを矯正できるメリットがあります。

また、歯全体を動かす全体矯正に比べて、部分矯正は動かす距離が短いため、痛みの度合いも軽減されます。さらに、治療の期間も短いため、痛みを感じる期間も短くなります。このため、痛みが怖くて歯列矯正に踏み切れなかった方にも部分矯正はおすすめです。

すきっ歯を部分矯正で治療するデメリットはありますか?
すきっ歯を部分矯正で治療する際には、いくつかのデメリットが考えられます。
まず、部分矯正は主に前歯を対象にするため、噛み合わせに関しては改善されません。そのため噛み合わせの悪さが原因で顎の痛みや体の不調を抱えている場合、部分矯正では解決できず、全体矯正が必要となります。

さらに、部分矯正では歯並びを整えるために不足するスペースを確保するため、歯と歯の間のエナメル質を削るケースがあります。この場合、エナメル質を削る範囲は1箇所0.2mm〜0.5mm程度で、適切に行われれば歯の健康に大きな影響はないとされていますが、過剰に削ると歯が小さくなったり、知覚過敏やむし歯のリスクが高まったりする可能性があります。

また、部分矯正では仕上がりに妥協が必要な場合もあります。なかでも、元々の歯並びの問題が軽度であれば問題ありませんが、重度の不正咬合の場合は、部分矯正だけでは理想的な仕上がりを得られないことがあります。このような場合、希望する歯並びを実現するためには、全体矯正が必要となることが多くあります。

部分矯正は前歯の改善にはおすすめですが、eラインやガミースマイルといった問題に対する審美的な要素には効果が期待できません。すきっ歯の治療を部分矯正で行う際には、これらのデメリットを十分に理解し、治療方法を選択することが重要です。

すきっ歯の前歯だけ矯正する際の注意点

すきっ歯の前歯だけ矯正する際の注意点

部分矯正に対応できないケースもありますか?
部分矯正は、すべての症例に対応できるわけではありません。繰り返しになりますが、部分矯正は奥歯の噛み合わせを改善できません。そのため、全体的な噛み合わせのバランスが崩れる可能性があり、結果として頭痛や肩こりなどの不調が生じることがあります。

また、すきっ歯の治療においても、部分矯正が適応できないケースがあります。例えば、歯全体にすき間が広がっている場合や、重度の不正咬合がある場合には、部分矯正では十分な効果が期待できません。

さらに、部分矯正では原因を根本的に改善しない限り、治療後に後戻りが起こるリスクもあります。なかでも、奥歯の噛み合わせや骨格的な問題が原因である場合、部分矯正だけでは問題が再発する可能性が高くなります。したがって、治療前にドクターと十分に相談し、自分に合った矯正方法の選択が重要です。

すきっ歯を部分矯正する際に注意すべきことを教えてください
すきっ歯を部分矯正する際には、いくつか注意すべきポイントがあります。
まず、信頼できる歯科医を選ぶことが重要です。経験豊富な歯科医は多くの症例に対応しているため、患者さんに合った治療方法を提案してくれるでしょう。

また、矯正治療は歯科医とのコミュニケーションが大切ですので、治療前に十分なカウンセリングを受け、希望や不安をしっかり伝えましょう。

次に、前述したように、部分矯正では奥歯の噛み合わせを改善できないため、全体的な噛み合わせのバランスが崩れる可能性があります。これにより頭痛や肩こりなどの不調が生じることもあるため、治療の適応症例かどうかを慎重に判断する必要があります。さらに、部分矯正で歯のエナメル質を削ることがある点も理解しておく必要があり、治療方法に納得したうえで進めることが大切です。

部分矯正の痛みは強いですか?
部分矯正は、全体矯正に比べて痛みが少ない治療法とされています。その理由は以下のとおりです。

まず、部分矯正は動かす歯の本数が少ないため、歯を動かす距離や範囲が小さく、全体的な矯正に比べて痛みが軽減されます。

次に、部分矯正ではほとんどの場合で抜歯せずに治療が行われます。全体矯正では小臼歯を抜歯してスペースを作り、歯全体を動かすケースもありますが、部分矯正ではスペース不足の際には抜歯ではなくエナメル質を研磨し必要なスペースを確保します。このため、抜歯による痛みや不快感がありません。

ただし、個人差があるため、痛みに敏感な方は事前に歯科医と相談することをおすすめします。

部分矯正では発音への影響がありますか?
部分矯正では、発音への影響が少ないとされています。全体矯正では、マウスピースやワイヤーが多くの歯に接するため、口内の広範囲にわたり違和感や発音への影響が出やすいですが、部分矯正は前歯だけを対象とするため、その影響が軽減されます。

ただし、感じ方には個人差があります。発音の問題が生じた場合は、歯科医やクリニックに相談することが大切です。

編集部まとめ

編集部まとめ

ここまですきっ歯の部分矯正についてお伝えしてきました。
すきっ歯の部分矯正要点をまとめると以下のとおりです。

  • 部分矯正は、主に前歯から犬歯にかけての歯並びを改善する方法で、全体矯正と比べて気になる部分をピンポイントに治療できる
  • 部分矯正は、気になる歯をピンポイントに治療できるメリットがある
  • 部分矯正では奥歯の噛み合わせを改善できないため、全体的な噛み合わせのバランスが崩れる可能性がある

前歯がすきっ歯で悩んでいる人も、個々のニーズに合った歯列矯正の方法を選択して、歯並びの悩みを解消しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
宮島 悠旗医師(宮島悠旗ブライトオーソドンティクス)

宮島 悠旗医師(宮島悠旗ブライトオーソドンティクス)

愛知学院大学歯学部卒業 / 東京歯科大学千葉病院にて臨床研修医終了 / 東北大学大学院歯学研究科口腔発育学口座顎口腔矯正学分野 助教 / 宮島悠旗ブライトオーソドンティクス起業 / 著書「国際人になりたければ英語力より歯を“磨け”-世界で活躍する人の『デンタルケア』-」(幻冬舎)出版 / 合同会社T&Y Connection設立 / ASIA GOLDEN STARAWARD(企業家賞)受賞 / 著書「歯並び美人で充実人生-幸せを呼ぶゴールデンスマイル-」(合同フォレスト)出版 / 株式会社オーティカインターナショナル認定講師 / 現在は宮島悠旗ブライトオーソドンティクス代表としてフリーランス矯正歯科医を行っている / 専門は矯正歯科(Invisalign®︎、小児矯正、Myobrace®︎、マルチブラケット、アンカースクリュー、PBMオルソ(光加速矯正装置))

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