ワイヤー矯正

大人での歯列矯正治療では遅い?大人の歯列矯正治療のメリットや費用について詳しく解説します!

歯科矯正で顔の変化は期待できる?

大人になってから、歯列矯正治療をしてみたいと考えているけれど費用や期間が心配という方は多いのではないでしょうか。 本記事では大人の歯列矯正治療について以下の点を中心にご紹介します。

  • 大人の歯列矯正治療のメリット・デメリット
  • 大人の歯列矯正治療の種類
  • 大人の歯列矯正治療の費用と期間

大人の歯列矯正治療について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。ぜひ最後までお読みください。

大人での歯列矯正治療では遅い?

大人での歯列矯正治療では遅い?

大人であっても、歯列矯正治療は遅くありません。年齢よりも周囲組織の健康が重要であり、80歳を超えてからでも治療の例があります。子どもの時に治療を受けるイメージがあるかもしれませんが、大人でも問題なく治療が可能です。年齢にこだわる必要はありません。 大人であっても、歯列矯正治療による多くのメリットを享受しましょう。

大人の歯列矯正治療におけるメリットとデメリット

大人の歯列矯正治療におけるメリットとデメリット

大人が歯列矯正治療を考える際には、メリットとデメリットの両方を考慮する必要があります。大人の歯列矯正治療におけるメリットとデメリットについて解説していきます。

メリット

大人が歯列矯正治療を受けることには、以下のようなメリットがあります。 まず、外見が改善され、自信の獲得が期待できます。また、噛み合わせが改善されることで、肩こりや頭痛の緩和も期待できます。さらに、歯と歯茎の健康を維持する助けになります。ビジネスやプライベートの場でも、歯列矯正治療によるイメージの向上は大きな影響を与えます。また、歯の並びを整えることでむし歯や歯周病の予防にも役立ちます。さらに、噛み合わせの改善は口内の健康や発音の向上にもつながります。 大人の場合、治療のスケジュールが予測しやすく、長期化することはまれです。また、噛み合わせが良くなることで食事の咀嚼が助けられ、消化にも良い影響を与えます。 これらの理由から、大人の歯列矯正治療は多くのメリットをもたらします。

デメリット

大人が歯列矯正治療を検討する際には、いくつかのデメリットも考慮しなければなりません。まず、治療期間は2〜3年かかる場合があり、時間のかかるプロセスであることが挙げられます。また、健康保険が適用されず、自費での診療となるため、費用がかかることも注意が必要です。 さらに、矯正装置によっては骨や歯茎に負担がかかり、痛みが生じることもあります。矯正治療中に矯正装置を正確に装着しないと、歯の位置が元に戻ってしまう可能性もあります。 また、矯正治療期間中の見た目にも気を配る必要があります。表側矯正では金属製のブラケットが目立ち、矯正装置が露出するため、外見に不安を感じることがあります。ただし、審美性の高い矯正器具や目立ちにくい治療法も選択肢としてあります。 矯正治療期間中は歯磨きがしにくくなり、むし歯や歯周病にかかりやすくなります。適切なケアとメンテナンスが必要であり、定期的な通院と検診が重要です。 矯正装置が口腔内にあるため、話しにくさや発音の難しさを感じることもあります。しかし、マウスピース型矯正など発音に影響しにくい矯正方法を選ぶことで、一時的に装置を外して話すこともできます。

大人の歯列矯正治療

大人の歯列矯正治療

大人の歯列矯正治療について、種類や費用などを具体的に解説していきます。

大人の歯列矯正治療の種類

成人の歯列矯正治療には、さまざまな選択肢があります。 一般的な方法としては、金属製のブラケットを使用したワイヤー矯正があります。この方法は費用が安く、丈夫です。 また、透明や白色の材質である「審美ブラケット」も選択できます。裏側(舌側)矯正では、ブラケットを歯の裏側に取り付けるため、目立たずに矯正が可能です。最初は舌に触れる位置に器具があるため、最初のうちは違和感を感じるかもしれませんが、徐々に慣れてきます。 マウスピース型矯正では、透明なマウスピースを使用し、自身の歯に合わせて作成します。目立たず、ブラケットに比べて痛みや口内への負担も少なく、歯磨きもしやすいですが、治療期間は人によって変わります。 部分矯正では、特定の歯や前歯のみを矯正する方法で、期間も短く費用も抑えられますが、全体的な矯正が必要な場合には適していません。自身の歯の状態に合った矯正方法を選ぶために、医師と相談しましょう。

歯列矯正治療にかかる費用

歯列矯正治療には、ワイヤー矯正、裏側(舌側)矯正、マウスピース型矯正、部分矯正などのさまざまな方法があり、それぞれ治療期間と費用が変わります。 一般的な費用(目安)は、ワイヤー矯正で70万〜105万円、舌側矯正(裏側矯正)で100万〜150万円、マウスピース型矯正で90万〜110万円、部分矯正で30万〜60万円(税別)となります。 ただし、初回のカウンセリング料金や検査、レントゲンの費用が別途加算されることもあります。また、歯列矯正治療の費用は医療保険の適用外であり、審美や予防目的の場合は追加の費用が発生することもあります。 最近では、一括価格を提示する歯科医院も増えていますが、初回カウンセリングや相談は無料で提供される場合もあります。治療を開始する前に、費用についてしっかりと確認し、心配なく継続できるようにしましょう。

治療期間

大人の歯列矯正の治療期間は、選択する方法によって変わります。ワイヤー矯正、舌側矯正(裏側矯正)、マウスピース型矯正は、一般的には2年〜3年程度かかります。これらの方法は、歯の位置を修正し、噛み合わせを整えるために時間が必要です。 一方、部分矯正は、特定の歯や前歯のみを対象にするため、治療期間は6ヶ月から1年半程度で終わることがあります。これは、全体的な矯正が必要な場合よりも短い期間で治療が完了するためです。

大人になってからの矯正治療をおすすめできない方

大人になってからの矯正治療をおすすめできない方

大人の方にとって歯列矯正治療は一考する価値がありますが、一部の方にはおすすめできない場合もあります。以下で解説していきます。

顎関節症の症状がある方

顎関節症の症状がある方の歯列矯正治療は一概におすすめできません。歯列矯正治療は顎関節症の治療法の一部として使用されることもありますが、顎がカクカクなるなど、他の症状が気になる場合には、必ず矯正相談時に歯科医師に伝えましょう。 顎関節症の原因や症状に応じて、まずは顎関節の治療が必要な場合があります。特に痛みや不快感がある場合には、顎関節の問題を解決するために専門的な治療が適切です。 歯列矯正は個別のケースに応じて適用されるものであり、顎関節症の治療が優先される場合もあることを理解しておきましょう。

むし歯や歯周病になりやすい方

むし歯や歯周病を患っている場合は、通常、それらの治療を優先することが多いです。その理由は、歯列矯正治療中は特にむし歯や歯周病のリスクが高まり、既に患っている場合は進行が加速する可能性があるからです。 ただし、むし歯や歯周病の状態や矯正方法によっては、矯正治療と同時進行での治療が可能な場合もあります。具体的な状況によっては、歯科医師と相談してみることがおすすめです。 むし歯や歯周病になりやすい方の場合は、まずは歯科医師に相談し、適切な治療プランを立てることが重要です。歯列矯正治療中は口腔内の清潔を保つことが難しくなるため、既存のむし歯や歯周病の進行を食い止めるための治療を優先することが一般的です。

まとめ

まとめ

ここまで大人の歯列矯正治療についてお伝えしてきました。大人の歯列矯正治療の要点をまとめると以下の通りです。

  • 大人の歯列矯正治療のメリットには、外見や嚙み合わせの改善、肩こりや頭痛の緩和、歯と歯茎の健康の維持等があげられる
  • 大人の歯列矯正治療のデメリットには、時間と費用の負担、痛み等があげられる 大人の歯列矯正治療の種類は、ワイヤー矯正、舌側矯正(裏側矯正)、マウスピース型矯正、部分矯正等がある
  • 大人の歯列矯正治療の費用と期間は、ワイヤー矯正で70万〜105万円、舌側矯正(裏側矯正)で100万〜150万円、マウスピース型矯正で90万〜110万円で期間は2年〜3年程度

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
坂本 輝雄医師(東京歯科大学 千葉歯科医療センター 矯正歯科 臨床准教授)

坂本 輝雄医師(東京歯科大学 千葉歯科医療センター 矯正歯科 臨床准教授)

東京歯科大学卒業 東京歯科大学大学院歯学研究科(歯科矯正学専攻)修了 東京歯科大学歯科矯正学講座助手 慶応義塾大学医学部形成外科学教室非常勤講師 米国オクラホマ大学歯科矯正学講座 Visiting Assistant Professor 東京歯科大学歯科矯正学講座講師 東京歯科大学退職 東京歯科大学千葉歯科医療センター矯正歯科 臨床准教授

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坂本 輝雄医師(東京歯科大学 千葉歯科医療センター 矯正歯科 臨床准教授)

東京歯科大学卒業 東京歯科大学大学院歯学研究科(歯科矯正学専攻)修了 東京歯科大学歯科矯正学講座助手 慶応義塾大学医学部形成外科学教室非常勤講師 米国オクラホマ大学歯科矯正学講座 Visiting Assistant Professor 東京歯科大学歯科矯正学講座講師 東京歯科大学退職 東京歯科大学千葉歯科医療センター矯正歯科 臨床准教授

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