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歯列矯正治療で歯が痛い時に痛み止めを飲んでもいいの?痛みの対処法も合わせて解説!

歯科矯正 食べ物

歯列矯正治療で歯が痛い時に痛み止めを飲んでも大丈夫?どうしても我慢できない時はどうしたらいい? 本記事では以下の点を中心に解説します。

  • 歯列矯正治療中に痛み止めを飲んでも大丈夫?
  • なぜ歯列矯正治療中に痛みが出るのか
  • どうしても我慢できない痛みがある場合はどうしたらいい?

これらの内容が歯列矯正治療中に痛みで薬を服用していいのか心配な方の参考になれば幸いです。ぜひ最後までお読みください。

歯列矯正治療中にで痛み止めを飲んでもいいの?

歯列矯正治療中にで痛み止めを飲んでもいいの?

矯正治療中には痛みや違和感が生じることがあり、その際に痛みを軽減するために痛み止めを使用する方もいます。ただし、長期間にわたって痛み止めを服用することはおすすめされません。痛み止めの成分によって治療期間が延びる可能性があり、副作用のリスクも存在します。

歯列矯正治療中に痛み止めを飲まない方がいい理由

歯列矯正治療中に痛み止めを飲まない方がいい理由

なぜ歯列矯正治療中に痛み止めを長期的に服用してはいけないのでしょうか?

歯の動きを妨げる可能性がある

矯正治療中に痛み止めを使用する場合、一部の痛み止めは、過剰な摂取により歯の動きを弱める可能性があります。これは、歯の動きは炎症反応によって促進されているため、完全に炎症を抑制すると歯の移動も制限されるためです。

胃に負担がかかる

現在、使用されている痛み止めは非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)が多いです。数十種類以上の種類があります。長期使用は胃腸障がいのリスクがあるため注意が必要です。最近では胃を保護せずに痛み物質をブロックする薬も登場しています。

歯列矯正治療が痛い理由

歯科矯正治療が痛い理由

なぜ歯列矯正治療中で歯が痛くなるのでしょうか?その理由について解説していきます。

歯が動いているから

矯正治療は、歯を動かす治療方法です。通常の力では、歯は動かせず歯槽骨と呼ばれる骨にしっかりと固定されています。しかし、矯正装置を使って力を加えることで、歯の周囲の歯槽骨の吸収と再生を繰り返すプロセスを通じて、徐々に歯を移動させます。矯正治療中は、ワイヤーやその他の装置によって歯に力がかかります。この力によって、歯茎内の神経が圧迫されることがあり、それが痛みを引き起こす要因となります。

装置が粘膜に当たっているから

矯正治療では、ワイヤーやマウスピースなどの装置が歯茎や頬の内側に当たることで痛みを感じる場合があります。また、装置が外れて口の中に当たることも痛みを引き起こす可能性もあります。装置が外れた場合は、できるだけ早くかかりつけの矯正歯科を受診して処置を受けることが大切です。さらに、矯正装置が歯茎に刺激を与えることで口内炎が発生する場合もあります。口内炎は痛みを伴い、治るまでの間は不快な状態が続きます。口内炎ができた場合は、早めに対処しましょう。

食事中の刺激のため

矯正治療中は食事中に歯の痛みを感じることがあります。特に硬い食べ物を噛む際に痛みが生じますが、治療が進むにつれて徐々に軽減されます。多くの人は治療を始めてから約1週間で痛みがほとんどなくなると報告されています。初めて装置を装着したときは違和感や痛みを感じますが、時間とともに緩和され、治療にも慣れていくことが多いです。食事制限は特にないものの、痛みを気にする場合は柔らかい食べ物を選ぶと痛みが軽減される傾向にあります。口の中に装置があるため、急いで食べると頬の内側を噛んでしまうことがあるので、ゆっくりと食事を摂るようにしましょう。

歯列矯正治療中の痛みが我慢できない時は?

歯科矯正治療中の痛みが我慢できない時は?

歯列矯正治療中の痛みを我慢できない時はどうしたら良いのでしょうか?

痛み止めを飲む

市販の痛み止めや歯科医から処方された鎮痛剤の使用によって、痛みの軽減が期待できます。これは矯正による炎症や歯の動きに起因する痛みを抑える効果があるとされています。ただし、鎮痛剤の使用量には注意が必要で、過剰摂取すると歯の動きを弱める可能性があります。

矯正の力を弱めてもらう

歯列矯正治療において、痛みが我慢できない場合には歯にかかる力を弱める方法もあります。これにより痛みの軽減が期待できますが、歯の動きも少なくなり治療の進みが遅くなる可能性があります。このようなデメリットを避けるために、まずは他の対処方法を試してみることが重要です。

専用のワックスとを使う

矯正用ワックス(歯科用粘膜保護剤)を使用する方法もあります。このワックスは、矯正装置に塗ることで歯茎や頬の内側に当たる部分を保護し、痛みを軽減する効果が期待できます。 また、矯正用ワックスの使用によって口内炎の予防もできます。矯正装置が口内の粘膜に擦れたり刺激を与えたりすることで口内炎が発生することがありますが、ワックスを使うことでそのリスク軽減が期待できます。矯正治療中の痛みや口内炎を予防したい場合は、矯正治療を担当する歯科医院にワックスについて相談してみることをおすすめします。

まとめ

まとめ

ここまで歯列矯正治療と痛み止めについて解説してきました。 要点をまとめると以下の通りです。

  • 歯列矯正治療中に痛み止めを服用する方法もあるが、矯正期間が長引く可能性がある
  • 長期的に痛み止めを服用すると歯が動きにくくなったり、胃が荒れるという悪影響がある
  • どうしても痛い時は歯科医院に行ってワックスをもらったりワイヤーを緩めるという方法もある

これらの情報が参考になれば幸いです。 最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
坂本 輝雄医師(東京歯科大学 千葉歯科医療センター 矯正歯科 臨床准教授)

坂本 輝雄医師(東京歯科大学 千葉歯科医療センター 矯正歯科 臨床准教授)

東京歯科大学卒業 東京歯科大学大学院歯学研究科(歯科矯正学専攻)修了 東京歯科大学歯科矯正学講座助手 慶応義塾大学医学部形成外科学教室非常勤講師 米国オクラホマ大学歯科矯正学講座 Visiting Assistant Professor 東京歯科大学歯科矯正学講座講師 東京歯科大学退職 東京歯科大学千葉歯科医療センター矯正歯科 臨床准教授

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坂本 輝雄医師(東京歯科大学 千葉歯科医療センター 矯正歯科 臨床准教授)

東京歯科大学卒業 東京歯科大学大学院歯学研究科(歯科矯正学専攻)修了 東京歯科大学歯科矯正学講座助手 慶応義塾大学医学部形成外科学教室非常勤講師 米国オクラホマ大学歯科矯正学講座 Visiting Assistant Professor 東京歯科大学歯科矯正学講座講師 東京歯科大学退職 東京歯科大学千葉歯科医療センター矯正歯科 臨床准教授

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