ワイヤー矯正

上下顎前突を治したい!上下顎前突の原因や歯列矯正治療による改善方法について徹底解説!

歯科矯正で得られる変化

上下顎前突が気になる!どうにか治したい!と悩む方は多いのではないでしょうか。 本記事では歯列矯正治療で上下顎前突を改善する方法について以下の点を中心にご紹介します。

  • 上下顎前突とは
  • 上下顎前突になる原因
  • 上下顎前突の治療方法

歯列矯正治療で上下顎前突を改善する方法について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。ぜひ最後までお読みください。

上下顎前突について

上下顎前突について

上下顎前突について教えてください。
上下顎前突とは、上下の歯が正常な噛み合わせを形成せず、上下顎前歯が前に出た状態を指します。上唇と下唇が接触せずに口が開いたままになるため、見た目や噛み合わせにも影響を与えます。
上下顎前突の原因は複数あります。顎の骨の成長異常、歯列の不正、舌の位置異常などが挙げられます。また、長期間にわたって指しゃぶりの癖がある場合も、上下顎前突を引き起こす要因となります。
上下顎前突は歯列矯正治療によって改善が期待できます。矯正治療では、顎の成長をコントロールし、歯列を正しい位置に移動させることで、噛み合わせを改善します。具体的な治療方法は、個人の症状によって異なりますが、ブラケット矯正やマウスピース型矯正などが主に使用されます。
上下顎前突かどうか確認する方法を教えてください。
上下顎前突かどうかを確認する方法はいくつかあります。
まず、口元を横から見た場合、唇が鼻先と顎を結ぶ線の内側にある状態が美しいラインとされます。唇が鼻先と顎を結ぶ線の外側にある状態が上下顎前突とされます。
自身の口元の特徴や噛み合わせに不安がある場合は、歯科医師に相談し、適切な診断と治療を受けることをおすすめします。
上下顎前突の原因はどのようなものがありますか?
上下顎前突の主な原因は、上下の前歯が前方に突き出ている場合です。他の原因としては、以下のような癖や習慣も関与します。指しゃぶりや舌で前歯を押す:前歯が前方に突き出す原因となります。
口を開けっ放しにする:舌が前歯を前方に押し出す力によって上下顎前突を引き起こすことがあります。
柔らかいものばかり食べる:柔らかい食べ物を中心に摂取している場合、顎や口の周囲の筋肉が少しずつ衰え、上下顎前突に見えやすくなります。幼少期から柔らかいものばかりを食べていると、顎の骨の発達や歯並びへ影響するため注意が必要です。
噛み合わせの問題:上下の歯が正しく噛み合わせないことで、上下顎前突が発生することもあります。上下顎前突に悩んでいる場合は、歯科医師に相談し、適切な診断と治療を受けることをおすすめします。

上下顎前突が及ぼす影響について

上下顎前突が及ぼす影響について

上下顎前突は見た目にどのような影響がありますか?
上下顎前突があると上下顎前歯が前方に傾斜し、その結果、顔のバランスが崩れ、顔面の輪郭やプロポーションが悪く見えることがあります。 上下顎前突が進行すると、口元が突き出た印象を与えます。また、口を閉じることが難しくなり、口を開けっ放しにしている姿勢が続くこともあります。これによって、口元が弛んだ印象を与え、表情が硬く見えることがあります。
さらに、上下顎前突の存在は言葉や笑顔の形成にも影響を及ぼします。口の形状が変わることで発音が難しくなったり、口角の筋肉が制限されることで笑顔が狭まったりする場合があります。
上下顎前突がある場合は、見た目の美しさだけでなく、噛み合わせや機能にも問題が生じることがあります。噛み合わせが悪いと咀嚼機能が低下し、食事や会話に支障をきたすこともあります。 適切な治療を行うことで、上下顎前突の進行を防ぎ、顔のバランスや表情の改善が期待できます。

上下顎前突を治す方法について

上下顎前突を治す方法について

上下顎前突は歯列矯正治療で治りますか?
上下顎前突は、歯列矯正治療によって改善が期待できます。上下顎前突の治療方法は、症状の程度や原因によって異なりますが、歯科医師に相談することが重要です。
上下顎前突の主な治療方法としては、矯正装置の装着が挙げられます。
矯正装置には、マウスピース型矯正やワイヤー矯正などがあり、顎の位置や歯の噛み合わせを調整します。また、上下顎前突の原因となる歯の生え方や骨格の問題を解消するために、抜歯や手術が必要な場合もあります。これらの治療によって、顎の位置や噛み合わせを正常化し、上下顎前突を改善します。
上下顎前突の治療には時間がかかる場合がありますが、正確な診断と適切に治療を進めることで、改善が期待できます。上下顎前突の矯正治療は個々の症状に合わせて行われるため、歯科医師との相談や定期的な経過観察が重要です。
上下顎前突の治療方法としてどのようなものがありますか?
上下顎前突の治療方法には以下のようなものがあります。マウスピース型矯正
マウスピース型矯正は、特殊なマウスピースを使って歯の位置を調整する方法です。歯科医師が患者さんに合わせて作成したマウスピースを装着し、定期的に交換することで徐々に上下顎前突を改善させていきます。ワイヤーを併用することもあります。ワイヤー矯正
ブラケットとワイヤーを使用して歯を移動させる方法もあります。ブラケットを歯に取り付け、ワイヤーを通して歯に力を加え、歯列の位置を整えることで上下顎前突の改善を目指します。

抜歯
上下顎前突は、抜歯が必要となる場合が多いです。適切な歯を抜くことで横顔(プロファイル)を改善します。

手術
重度の上下顎前突の場合、手術が必要となることもあります。手術によって顎の骨や筋肉を調整し、正しい位置に移動させます。手術は矯正治療と併用されることが多いようです。

これらの治療方法は、上下顎前突の原因や症状によって異なる場合があります。

マウスピースを用いた上下顎前突治療について教えてください。
前歯全体が前に出ている場合、治療方法としては、糸切り歯のひとつ後ろの歯(小臼歯)を抜いて、スペースを獲得し前歯を後方に移動します。この方法を適用すると、出っ歯の矯正が可能となり、治療においてマウスピースを使用することもあります。マウスピースは、治療のプロセスで歯の移動を促進し、理想的な咬合を実現するために使用されます。
骨格ごとに前に飛び出して出っ歯になっている場合、適切な治療方法としては、まず糸切り歯のひとつ後ろの歯(小臼歯)を抜いて、前歯全体を美しく整列させることが考えられます。この過程では、マウスピースを使用して治療を進めることができます。
ただし、歯がきれいに整列した後は、前歯全体を後ろに下げるためにワイヤーを使用します。つまり、ワイヤーとマウスピースを併用して治療を行います。 ワイヤーを使用することに抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、ワイヤーを併用する場合は、ワイヤーのみで治療する場合よりも治療期間が短くなるため、価値のある治療法となります。

編集部まとめ

編集部まとめ

ここまで歯列矯正治療で上下顎前突を改善する方法についてお伝えしてきました。歯列矯正治療で上下顎前突を改善する方法の要点をまとめると以下の通りです。

  • 上下顎前歯が前方に傾斜することにより、唇が鼻先と顎を結ぶ線の外側にある状態が上下顎前突とされる
  • 上下顎前突になる原因は、主に出っ歯であることや、前歯が正しい位置・角度で生えなかったこと、指しゃぶりや舌で前歯を押すなどの習慣がある場合も考えられる。また、骨格的なズレや舌の筋力のバランスの問題、咬合不良なども挙げられる
  • 上下顎前突の治療方法には、マウスピース治療やそのほかワイヤーなど矯正器具の使用、抜歯や手術が挙げられる

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
坂本 輝雄医師(東京歯科大学 千葉歯科医療センター 矯正歯科 臨床准教授)

坂本 輝雄医師(東京歯科大学 千葉歯科医療センター 矯正歯科 臨床准教授)

東京歯科大学卒業 東京歯科大学大学院歯学研究科(歯科矯正学専攻)修了 東京歯科大学歯科矯正学講座助手 慶応義塾大学医学部形成外科学教室非常勤講師 米国オクラホマ大学歯科矯正学講座 Visiting Assistant Professor 東京歯科大学歯科矯正学講座講師 東京歯科大学退職 東京歯科大学千葉歯科医療センター矯正歯科 臨床准教授

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坂本 輝雄医師(東京歯科大学 千葉歯科医療センター 矯正歯科 臨床准教授)

東京歯科大学卒業 東京歯科大学大学院歯学研究科(歯科矯正学専攻)修了 東京歯科大学歯科矯正学講座助手 慶応義塾大学医学部形成外科学教室非常勤講師 米国オクラホマ大学歯科矯正学講座 Visiting Assistant Professor 東京歯科大学歯科矯正学講座講師 東京歯科大学退職 東京歯科大学千葉歯科医療センター矯正歯科 臨床准教授

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