子供の歯科矯正は、どのくらいの期間を要するのでしょうか?本記事では、子供の歯科矯正の期間について、以下の点を中心にご紹介します。
- 子供の歯科矯正の流れ
- 子供の歯科矯正の種類
- 子供の歯科矯正の種類 子供の歯科矯正のメリット
子供の歯科矯正の期間について理解するためにも、ご参考いただけると幸いです。ぜひ最後までお読みください。
子供の歯科矯正の流れ
子供の歯科矯正の流れについて、3つに分けて解説していきます。
1期:混合歯列期
混合歯列期は、顎の成長が盛んなため、プレートなどの器具を使って顎を拡大し、上下の顎のバランスを整え、正しい歯並び・噛み合わせを目指します。顎の成長を利用した治療はこの時期にしかできないため、永久歯の生えるスペースを作るための準備ができます。
2期:永久歯列期
永久歯列期は、永久歯が生え揃ってから行う矯正で、固定式または取り外し式の矯正装置を使って歯並びを整えます。1期治療を事前に行うことで、永久歯が正しい位置から生えるようになり、抜歯をせずに治療ができる場合があります。
受け口の場合:3才~4才頃から
受け口の子供には、3才~4才頃から早期治療がおすすめされます。夜寝ているときにマウスピース型の機能矯正装置を入れて、筋肉や顎の骨のバランスを整えます。治療期間は1年から1年半ほどです。
子供の歯科矯正の種類
子供の歯科矯正の種類について、1期と2期に分けて解説していきます。
1期
骨格矯正が主体のため、床矯正やマウスピース、ヘッドギア、上顎前方牽引装置、リンガルアーチ、MFTなどが使用されます。床矯正は歯の移動に限界があるため、凹凸が激しい場合には組み合わせる必要があります。
ヘッドギアや上顎前方牽引装置は、目立ちにくい治療法ですが、12時間以上の装着が必要。リンガルアーチは、目立ちづらい治療法ですが、食事や発音が難しい場合もあります。MFTは、筋肉を鍛えることで治療する方法です。
2期
永久歯が生え揃ってから行う矯正で、歯にワイヤーを通すワイヤー・ブラケット、透明なマウスピースを使ったマウスピース矯正が代表的です。
ワイヤー・ブラケットは、メタルとクリアの2種類があり、マウスピースは取り外しが可能である一方で、1日20時間以上装着しなければ効果が見込めないとされています。 治療内容によって、歯の表側につける場合や歯の裏側につける場合があり、マウスピースを使ったインビザラインもあります。
子供のうちに歯科矯正することのメリット
子供のうちに歯科矯正をすることには、多くのメリットがあります。 生え変わり時期に矯正治療をすることで、大人になってからの治療期間を短縮できるほか、顎の成長を助けることで、手術を伴う治療を回避する可能性があるなどの利点があります。
また、矯正治療をすることで将来的な虫歯や歯周病のリスクが減ること、笑顔に自信が持てること、正しい咀嚼や発音が身につくことなども挙げられます。 子供のうちに矯正治療を始めることで、子供の将来的な口内トラブルを未然に防げるのでおすすめです。
まとめ
ここまで、子供の歯科矯正の期間についてお伝えしてきました。 要点をまとめると以下の通りです。
- 子供の歯科矯正は、混合歯列期、永久歯列期、ほかに受け口の場合などにわかれる
- 子供の歯科矯正の種類は、1期と2期に分かれ、それぞれマウスピースやヘッドギア、ワイヤー・ブラケットなどを使用する
- 子供のころから歯科矯正をすると、手術を伴う治療を回避できる、歯周病などのリスクが減る、正しい咀嚼や発音が身につくなどのメリットがある
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。