ワイヤー矯正

歯科矯正治療のスケジュールについて!歯科矯正治療の仕組みや最短で終わらせる方法など徹底解説

歯科矯正治療のスケジュールについて!

歯科矯正治療の期間はご存じでしょうか。本記事では歯科矯正治療のスケジュールについて以下の点を中心に解説します。

  • 歯科矯正治療の仕組み
  • 歯科矯正治療の期間
  • 歯科矯正治療を最短で終わらせる方法

歯科矯正治療のスケジュールについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。ぜひ最後までお読みください。

歯科矯正治療の仕組み

歯科矯正治療の仕組み

歯科矯正治療は、歯槽骨と歯根膜という2つの要素を利用して歯を動かす仕組みとなっています。歯槽骨は歯の根元を支える骨であり、歯の根っこ本体と歯槽骨をつなぐ繊維性の膜「歯根膜」が存在します。これらは正常な歯を保つために不可欠な存在です。
矯正器具を装着すると、軽い力が歯根膜にかかります。この力によって歯根膜が伸縮し、反応が起きて歯根膜を正常な厚みに保とうとする働きが生じます。さらに、歯槽骨の代謝によって歯が動かされます。これにより、歯が徐々に移動し、歯科矯正治療による美しい歯並びや噛み合わせの改善が実現します。
このようなメカニズムを利用して、歯科矯正治療は歯を動かし、理想的な歯並びや噛み合わせを実現する手段となっています。正確な力の調整と定期的な調整が行われることで、効果が期待できる治療が可能となります。

歯科矯正治療の期間

歯科矯正治療の期間

ここからは歯科矯正治療の期間について解説します。

ワイヤー矯正

歯科矯正治療の期間は、主に装置の種類と治療の対象範囲によって異なります。ワイヤー矯正はブラケットを歯の表面または裏側に装着し、ワイヤーでつなぐことで歯を動かす方法です。
表側矯正は歯の表面にブラケットを装着し、全体矯正では1年から3年程度、部分矯正では2か月から1年程度の通院期間がかかります。通院回数は通常1ヶ月に1回です。
裏側矯正(舌側矯正またはリンガル矯正)は歯の裏側にブラケットを装着し、全体矯正では2年から3年程度、部分矯正では5か月から1年程度の通院期間がかかります。通院回数は1ヶ月に1回が一般的です。
ハーフリンガル矯正は上あごと下あごで異なる矯正方法を組み合わせたもので、上あごは裏側矯正、下あごは表側矯正を行います。通院期間は全体矯正で2年から3年程度、部分矯正で5か月から1年程度で、通院回数は他の矯正と同様に1ヶ月に1回です。
期間は個人差がありますが、患者の歯の状態や矯正の目的によって違いが出ます。

マウスピース型矯正

マウスピース型矯正は、透明の特製のマウスピースを歯にかぶせることで歯並びを整える方法です。マウスピースはオーダーメイドで製作され、歯にフィットさせるために採取した歯型を基に作られます。
通常、マウスピース型矯正の期間は1年から3年程度かかりますが、部分矯正の場合は2か月から1年程度です。通院回数は1ヶ月から3ヶ月に1回の間隔で行われます。この期間内で、マウスピースを定期的に着用し、治療の進行を確認するために歯科医院に通院する必要があります。
マウスピース型矯正は目立ちにくく、取り外しが可能なので、生活にも比較的影響を与えません。しかし、効果が期待できる治療をするためには着用時間を守り、定期的な通院を行うことが重要です。

保定期間

歯科矯正治療において、矯正期間の終了後に重要なのが保定期間です。保定期間とは、動かした歯が安定するまでの期間であり、一般的には約2年程度とされています。
矯正治療期間中に動かした歯は、後戻りの現象によって元の歯並びに戻る可能性があります。この後戻りを防ぐために、保定期間では「リテーナー」と呼ばれる特別な装置を歯に装着して、歯の保持を行います。
保定期間は矯正治療にかかる期間の一部ですが、知識が少ない人にとって見過ごしがちな重要な期間でもあります。後戻りが生じると、矯正にかかった費用や時間が無駄になってしまう可能性があるため、患者さんにとっても注意が必要です。 歯科医師の協力のもと、保定期間をしっかりと守り、美しい歯並びを長く維持するための努力をしていきましょう。

歯科矯正治療に時間がかかる理由

歯科矯正治療に時間がかかる理由

歯科矯正治療は年単位の治療と前項で分かりましたが、なぜ歯科矯正治療は時間がかかるのでしょうか。以下で解説します。

歯が動く仕組み

歯科矯正治療に時間がかかる理由は、歯を動かすためには歯槽骨の再構築が必要だからです。矯正装置を使って歯に圧力をかけることで、歯槽骨の骨代謝が起こります。 骨代謝とは、古くなった骨を破骨細胞が分解・吸収し(骨吸収)、それと同時に骨芽細胞が新しい骨を作っていく(骨造成)メカニズムです。このプロセスによって歯槽骨の構造が変化し、歯が徐々に動くのです。
骨は固く成長が止まった後も骨代謝が常に行われており、歯科矯正治療ではこの自然な生理現象を利用して歯を移動させているのです。 しかし、骨代謝には時間がかかるため、矯正治療期間は個人によって異なります。患者さんの歯の状態や反応に合わせて計画的な治療が行われ、美しい歯並びや健康な咬み合わせを実現するのです。

歯を大きく動かすのが難しい理由

歯を大きく動かすのが難しい理由は、一般的な矯正装置では、動かしたい歯に引っ張る力をかけると同時に固定源となる奥歯にも力がかかり、両者の間で引っ張りっこをしてしまうためです。この状態では、前歯を下げたい場合に奥歯が前に移動してきたり、傾いてしまったりすることがあります。
しかし、歯科矯正用アンカースクリューを使用する裏側矯正では、歯槽骨に小さなネジを埋め込んで固定源とし、歯を引っ張るための力を直接加えられます。これにより、歯をより引っ張ることが可能で、治療期間を短縮できます。

歯科矯正治療を短い期間で終わらせる方法

歯科矯正治療を短い期間で終わらせる方法

では、歯科矯正治療を最短で終わらせる方法はあるのでしょうか。紹介していきます。

矯正装置の装着時間を守る

歯科矯正治療を最短で終わらせる方法は、矯正装置の装着時間を守ることです。 特にマウスピース型矯正では、毎日20時間の装着が必要であり、これを守らないと計画通りに歯が動かず、治療が長引く可能性があります。 自分で管理することが重要であり、装着時間を忘れないように心掛けることが大切です。定期的な通院や担当医との相談も欠かさず行い、治療の進捗を確認していくことで、効果が期待できる矯正治療を実現できます。

指示通りに通院する

歯科矯正治療を最短で終わらせるには、指示通りに通院することも大切です。 歯科矯正治療は適切なタイミングでの処置やドクターの指示が必要であり、特にワイヤー矯正ではワイヤーの調整が計画通りに行われないと歯が十分に動かせません。マウスピース型矯正の場合も、次のマウスピースへ進めないことがあります。 また、治療中に気になることや疑問点があれば、遠慮せずに担当医に相談することも重要です。

オーラルケアを徹底する

オーラルケアを徹底することも重要です。口腔内の状況が悪くなると虫歯や歯周病が進行し、治療を中断せざるを得ない場合もあります。定期的なブラッシングや歯磨き後のうがい、歯科医院での定期検診など、適切なケアを心掛けましょう。

まとめ

まとめ

ここまで歯科矯正治療のスケジュールについてお伝えしてきました。歯科矯正治療のスケジュールの要点をまとめると以下の通りです。

  • 歯科矯正治療の仕組みは、歯槽骨と歯根膜という2つの要素を利用して歯を動かす仕組みとなっている
  • 歯科矯正治療の期間は主に装置の種類と治療の対象範囲によって異なり、表側矯正は2か月から3年程度、裏側矯正では5か月から3年程度、ハーフリンガル矯正では5か月から3年程度、マウスピース型矯正の期間は2か月から3年程度かかる
  • 歯科矯正治療を最短で終わらせる方法は、矯正装置の装着時間を守り、指示通りに通院し、オーラルケアを徹底すること

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
坂本 輝雄医師(東京歯科大学 千葉歯科医療センター 矯正歯科 臨床准教授)

坂本 輝雄医師(東京歯科大学 千葉歯科医療センター 矯正歯科 臨床准教授)

東京歯科大学卒業 東京歯科大学大学院歯学研究科(歯科矯正学専攻)修了 東京歯科大学歯科矯正学講座助手 慶応義塾大学医学部形成外科学教室非常勤講師 米国オクラホマ大学歯科矯正学講座 Visiting Assistant Professor 東京歯科大学歯科矯正学講座講師 東京歯科大学退職 東京歯科大学千葉歯科医療センター矯正歯科 臨床准教授

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坂本 輝雄医師(東京歯科大学 千葉歯科医療センター 矯正歯科 臨床准教授)

東京歯科大学卒業 東京歯科大学大学院歯学研究科(歯科矯正学専攻)修了 東京歯科大学歯科矯正学講座助手 慶応義塾大学医学部形成外科学教室非常勤講師 米国オクラホマ大学歯科矯正学講座 Visiting Assistant Professor 東京歯科大学歯科矯正学講座講師 東京歯科大学退職 東京歯科大学千葉歯科医療センター矯正歯科 臨床准教授

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