マウスピース矯正

マウスピース型矯正(インビザライン)で痩せた?痩せるといわれる原因やメリットを解説

マウスピース型矯正(インビザライン)で痩せた?痩せるといわれる原因やメリットを解説

日常生活のなかで笑顔を見せる際に気になりやすいのが、歯並びです。白く均整の取れた歯並びであれば自信をもって笑えますが、そうでない場合は、笑顔を見せにくくコンプレックスにもなります。

また歯並びが悪いと外見のコンプレックスのほか、噛み合わせが合わないために顎関節に負担がかかったり、歯磨きのやりにくさから歯周病やむし歯などのリスクも高まったりします。

そんな歯並びの乱れや噛み合わせを改善してくれるのが、歯列矯正です。矯正装置を使用し、歯並びを整えていきます。

歯列矯正の主な種類は、従来のワイヤー矯正と、装置が目立ちにくいマウスピース型矯正です。マウスピース型矯正はプラスチックでできた透明なマウスピースを装着して行う歯列矯正治療で、歯並びに合わせて作られます。

3Dシミュレーションによる正確な治療計画を立てることができ、重度の歯列不正に対応できるのが特徴です。

装置の目立ちにくさからマウスピース型矯正を選択する方は少なくありません。また、体重が減った、ダイエットにつながったという声もあります。

本記事ではマウスピース型矯正で痩せることができる理由と、治療のメリットやデメリットに焦点を当て、Q&A形式で解説していきます。

マウスピース型矯正(インビザライン)で痩せるといわれる原因

マウスピースを手に持ちOKする中年女性

マウスピース型矯正で痩せると聞いたのですが本当ですか?
結論としてマウスピース型矯正で直接的なダイエット効果は得られません。あくまで副次的な効果として、痩せるケースはあります。マウスピースを装着した当初はお口のなかに違和感が残るため、食欲が湧かないからです。また、食事をする際はマウスピースを外す必要があるため、その煩わしさから食事を取る回数が減ることもあるでしょう。
ほかにもマウスピース型矯正によって噛み合わせが改善されることで、しっかりと噛んで食事ができるので満腹中枢が満たされやすくなります。結果的に食べる量が減り、副次的に痩せていくことになります。
痩せるといわれている原因を教えてください。
マウスピース型矯正で食べる量が減るほか、フェイスラインが整い、シャープな顔つきになりやすいことも痩せるといわれる原因のひとつです。他人から痩せたと言われることが増えると、自分自身も痩せたと感じるようになっていきます。
マウスピース型矯正で栄養が不足してしまうケースはありますか?
矯正期間中は、普段よりも食事量が減少する場合があるため、栄養が不足しがちになることが考えられます。また、食事のときは、原則としてマウスピースを取り外してから食べるようにしなければなりません。装着したまま食事をすると、マウスピースの変形や破損の恐れ、またむし歯や歯周病のリスクが高まるからです。
間食をする際にも、マウスピースを取り外す作業が付いて回るため、食事の際に面倒な手間が増えます。そのため、間食をしなくなったり、食事を抜いたりする傾向が見られるようになります。このことも、栄養不足の原因となるでしょう。
マウスピース型矯正には小顔効果もありますか?
マウスピース型矯正を行うと、フェイスラインが変化する場合もあるため、お顔の印象が変わることがあります。乱れた歯の位置が正しい位置に戻ることで、前に出た顎や後ろに下がった顎の位置が改善され、フェイスラインがスッキリします。
また噛み合わせの改善により顎の関節や筋肉の負担が減るため、お顔のバランスが整うのです。物理的にお顔が小さくなるわけではないですが、フェイスラインが整うことで、小顔に見えるようになります。
マウスピース型矯正には小顔効果もありますか?
マウスピース型矯正を行うと、フェイスラインが変化する場合もあるため、お顔の印象が変わることがあります。乱れた歯の位置が正しい位置に戻ることで、前に出た顎や後ろに下がった顎の位置が改善され、フェイスラインがスッキリします。
また噛み合わせの改善により顎の関節や筋肉の負担が減るため、お顔のバランスが整うのです。物理的にお顔が小さくなるわけではないですが、フェイスラインが整うことで、小顔に見えるようになります。

マウスピース型矯正(インビザライン)のメリットやデメリット

手のひらに乗せたマウスピース

マウスピース型矯正のメリットを教えてください。
マウスピース型矯正のメリットはいくつかありますが、なかでも大きなメリットは、目立ちにくいことです。材質は薄く透明なプラスチックのため目立ちにくく、装着していても周囲に気付かれにくいです。食事や歯磨きの際の取り外しが容易なこともメリットといえるでしょう。ワイヤー矯正のように食べ物が矯正装置に挟まらず、食べ物の制限もないため、普段どおりの食事を楽しむことができます。
また歯磨きの際にはマウスピースを取り外して隅々まで清掃できるので、歯と矯正装置の間に汚れが蓄積せず、歯周病やむし歯のリスクが低いです。その他、マウスピースの材質はプラスチックのため、金属アレルギー体質の方でも治療を行えます。金属アレルギーのために金属製のワイヤー矯正治療を諦めていた方でも、選択肢のひとつとして治療を受けられるようになりました。
マウスピース型矯正にはデメリットもありますか?
マウスピース型矯正治療のデメリットとしてまず挙げられるのが、自己管理が必要なことです。毎日長時間のマウスピース装着が必要で、装着時間を守れないと、歯列矯正治療の期間や治療結果に大きく影響します。また食事や歯磨き時以外は、基本的に取り外しは行わないため、根気強い意思と継続が必要です。マウスピース型矯正は、重度の歯のズレには適していないため、マウスピース型矯正の適応範囲には限りがあります。その場合にはワイヤー矯正が推奨されます。
その他、マウスピース型矯正は小児及び骨格的要因のある症例には適しません。精密な歯の移動を実現するには限界があるため、満足のいく効果が得られない可能性もあります。マウスピース型矯正には適応範囲だけでなく、治療効果にも限りがあります。

マウスピース型矯正(インビザライン)の治療方法

マウスピースを装着する女性

マウスピース型矯正での治療はどのように行いますか?
治療は主に透明なマウスピースをお口に装着し、段階的に交換し、少しずつ歯を動かしていきます。治療の流れは、カウンセリングを通して治療計画を立て、歯型を採取します。歯型をもとにマウスピースを作製して装着し、その後は段階的に新しいマウスピースに交換するため、定期的な通院が必要です。
マウスピースは1日に何時間くらい装着するのですか?
歯列矯正治療期間中のマウスピース装着時間は、1日に20時間以上必要となります。装着時間を守れないと治療計画どおりに進まず、治療期間が延びたり、効果が得られにくくなったりします。取り外しが容易なためマウスピースの紛失や破損にも気をつけないといけません。
マウスピース型矯正の治療期間はどのくらいですか?
治療期間は歯の状態にもよりますが、大人の矯正治療の場合は、およそ1~3年の治療期間が必要です。決められた装着時間を守れず、治療計画どおりの装着時間に満たなかったときや、難しい症例の場合には治療期間が延びる可能性もあります。また、歯の動き方には個人差があるため、予想していた治療期間よりも長期化する場合があります。
マウスピース型矯正にかかる治療費用を教えてください。
歯列矯正は原則として、見た目の改善を目的として行う場合は、保険適用ではありません。治療費用は、歯列矯正をする範囲や歯列矯正装置、歯科医院によって違いがあります。子どもの矯正治療として第1期治療を行う場合、かかる治療費用はおよそ330,000~550,000円(税込)です。また大人の矯正治療として第2期治療を行う場合、費用はおよそ900,000~1,200,000円(税込)です。

編集部まとめ

口元を指さす女性

マウスピース型矯正は周囲に歯列矯正をしていることを知られることなく歯列矯正できる治療です。

また矯正装置によってお口のなかを傷つけて出血するリスクもなく、装着時のお口の違和感も少ないのが魅力です。

しかし治療の効果は、自身の自己管理能力に左右されます。

決められた装着時間をしっかりと守らないと思うような効果を得ることができません。

歯列矯正治療には前述したとおり一長一短はありますが、治療効果のほかにも期待できるのが痩せるという副次的な効果です。

歯列矯正は歯の見た目が改善するほか、フェイスラインが整いやすくなる効果もあるため、今後ますますニーズが増えていくことでしょう。

本記事が、歯列矯正治療を考えている方の選択肢のひとつとして、参考になれば幸いです。

参考文献

この記事の監修歯科医師
小田 義仁歯科医師(小田歯科・矯正歯科 院長)

小田 義仁歯科医師(小田歯科・矯正歯科 院長)

岡山大学歯学部 卒業 / 広島大学歯学部歯科矯正学教室 / 歯科医院勤務をへて平成10年3月小田歯科・矯正歯科を開院 / 所属協会・資格:日本矯正歯科学会 認定医 / 日本顎関節学会 / 日本口蓋裂学会 / 安佐歯科医師会 学校保健部所属 / 広島大学歯学部歯科矯正学教室同門会 会員 / 岡山大学歯学部同窓会広島支部 副支部長 / 岡山大学全学同窓会(Alumni)広島支部幹事 / アカシア歯科医会学術理事

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