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矯正歯科医院選びで失敗したくない!失敗事例・原因・選び方のポイントを解説

歯列矯正歯科選びで失敗したくない!失敗事例・原因・選び方のポイントを解説

歯並びが悪いと見た目がよくなく、食べ物が食べづらいなどの悩みもでてきます。しかし、歯列矯正は自由診療のため費用が高額で、治療期間も長いです。

そのため、歯列矯正が失敗するリスクを心配し、なかなか治療に踏み切れない方も少なくないでしょう。

本記事では矯正歯科医院選びで起こる失敗事例と併せて、矯正歯科医院選びに失敗する原因や選び方のポイントを解説します。

これから歯列矯正を受ける方や歯列矯正を検討されている方はぜひ参考にしてください。

矯正歯科医院選びで起こる失敗事例

考える女性

まず、矯正歯科医院選びで起こる失敗事例を紹介します。

  • 治療が終わらない
  • 追加費用がかかった
  • 歯科医師・スタッフとの相性が悪い

歯列矯正を始めたものの、なかなか治療が終わらなかったり追加費用を取られたりするトラブルに遭う方もいます。

また、カウンセリングや検査時には歯科医師・スタッフとの違和感はなかったのに、治療を始めてみると相性がよくなかったとなるケースも少なくありません。

治療が終わらない

歯列矯正は時間がかかる治療です。歯並びの状態や使う矯正装置の種類によって治療期間は変わりますが、約1~3年はかかります。

歯列矯正を始める前に担当医から、治療期間について説明されるでしょう。しかし、担当医から伝えられた治療期間を過ぎても治療が終わらないトラブルに遭われる方もいます。

カウンセリングや診断時に伝えられる治療期間は目安なので、予定どおりに終わらないことも多いようです。その場合、担当医に確認してみましょう。

ただ、患者さんが治療期間を聞いているのに答えられない場合、診断が不適切だったり治療法が合っていなかったりする可能性が考えられます。

追加費用がかかった

頭を抑える女性

歯列矯正を始める前に費用の説明をされますが、その費用とは別に費用がかかることがあります。治療が終わらず治療期間が延びている場合や、矯正装置が合わず作り直すときなどに追加費用を請求されるようです。

治療を途中でやめることができず、仕方なく追加費用を払っている方も少なくありません。

歯科医院によって料金体系は異なり、総額制と別払い制の2つがあります。総額制はすべての費用を込みで請求されるため、追加費用が発生することはほとんどありません。

しかし、別払い制の場合は処置ごとに費用を払うため追加費用がかかることが多いようです。

歯科医師・スタッフとの相性が悪い

歯科医師・スタッフとの相性がよくなかった、という失敗事例もあります。歯科医師・スタッフと接するのは通院のときだけなので、相性を気にする方はあまりいないのではないでしょうか。

しかし治療後のメンテナンスなどを考えると、歯列矯正は歯科医師・スタッフとの付き合いが長くなります。接するのが通院のときだけでも、コミュニケーションがうまく取れないと次第に負担を感じるようになる可能性が高いです。

治療中の悩みなどを相談できず、治療そのものが負担になってくるかもしれません。場合によっては、歯科医師・スタッフへの不満や不信感へとつながる可能性もでてくるでしょう。

そうならないように、歯科医師・スタッフとの相性もきちんと確認してください。

歯列矯正治療後に起こる失敗事例

顔を手で覆う女性

矯正歯科医院選びを失敗すると、先述したようにさまざまなトラブルに遭う可能性が高くなります。金銭的なことも含め、心身ともに負担が大きくなっていくでしょう。

トラブルは治療中だけではありません。矯正歯科医院選びに失敗すると、治療そのものが失敗するリスクもあります。

歯列矯正に失敗する理由はさまざまありますが、原因の1つに適切な治療を受けられず失敗することもあります。

ここでは歯列矯正治療後に起こる失敗事例を紹介しましょう。

仕上がりに満足できない

ご自身が望む仕上がりにならず、歯列矯正を失敗する方もいます。ご自身の望むイメージをうまく歯科医師に伝えられないと仕上がりに差がでることがあるようです。

このほかにも、口元の印象が悪くなったというトラブルもあります。抜歯が適切に行われなかったことが原因です。

歯を動かすスペースが不足しているにも関わらず、抜歯をせずに治療を行うと出っ歯になることがあります。逆に抜歯しなくてもいいのに抜歯をし、口元が下がり過ぎてしまうこともあるでしょう。

これらのトラブルも歯科医師とのコミュニケーション不足が起因しています。抜歯の有無で口元がどう変わるのかなどの説明が不十分で、患者さんがそのリスクを理解していないと起こりやすいトラブルです。

噛み合わせが悪くなった

口内を気にする男性

噛み合わせや歯並びをよくするために歯列矯正をしているのに、噛み合わせが悪くなったというトラブル事例が報告されています。

原因は、見た目のきれいさを重視したことです。歯全体の機能性を考えず、見た目を重視して治療を行うと、見た目はきれいなのに噛み合わせが悪くなることがあります。

すぐに後戻りした

歯列矯正によくある失敗の1つに後戻りがあります。原因は、歯列矯正後の保定が不十分だったことが挙げられるでしょう。歯列矯正後は後戻りしないように、保定装置を使って一定時間、保定を行います。

患者さんが保定装置を適切に使っていないため起こるトラブルですが、その背景には歯科医師の説明不足も考えられます。保定装置を使う理由やどれくらいの期間使うのかなどの説明が不十分だった場合に起こりやすい失敗です。

歯並びの悪さの原因が舌癖によるものだった患者さんは、歯列矯正とあわせて舌癖の改善も必要です。舌癖の改善ができていないと、後戻りする可能性があります。

矯正歯科医院選びで失敗する原因

考える男性

ここまで、矯正歯科医院選びで起こる失敗事例を紹介してきました。ではなぜ、矯正歯科医院選びに失敗するのでしょうか。

  • 歯科医院をきちんと選ばなかった
  • 治療前のコミュニケーションが不足していた
  • 治療計画が不十分だった

主にこれら3つの原因が挙げられます。ここではこれらの失敗原因を解説します。

歯科医院をきちんと選ばなかった

歯科医院の数はコンビニよりも多いといわれています。そのため、どのように選んでいいのかわからない方も少なくないでしょう。

歯列矯正は自由診療のため費用が高額になるので費用の安さで選んだり、通いやすさを重視して選んでいる方もいるのではないでしょうか。

無理なく治療を継続するためには、費用や通いやすさは大事です。しかし、それだけで選ぶと矯正歯科医院選びに失敗するリスクが高くなります。

歯列矯正は専門性の高い治療のため、治療を成功させるためには歯科医師の技術力や歯列矯正の知識・経験が大事です。歯列矯正の経験があまりない歯科医師の場合、歯列矯正に失敗することもあります。

治療前のコミュニケーションが不足していた

説明をする医師

先述したように、歯科医師とのコミュニケーション不足により思うような仕上がりにならないなどのトラブルが起こることがあります。

歯列矯正では歯科医師が患者さんの希望や理想を聞き、それをもとに治療計画を立てます。このとき、ご自身が望む治療を伝えられないと希望する仕上がりにならないことがあるでしょう。

また歯科医師の説明不足により、患者さんが治療のリスクを理解できずに失敗することもあります。

治療計画が不十分だった

歯列矯正は治療計画に基づいて治療を行います。そのため、治療計画が不十分だと歯列矯正に失敗するリスクが高くなるでしょう。

歯科医師が歯列矯正に対する知識や経験があまりないと、適切な治療計画を立ててもらえないことがあります。

矯正歯科医院選びで後悔しないための選び方のポイント

赤いニットの女性

矯正歯科医院選びで後悔しないためには、歯科医院選びが大事です。ここでは、矯正歯科医院選びのポイントを解説します。

歯科矯正専門の歯科医院か

歯列矯正は一般歯科医院でも治療を受けられますが、一般歯科医院では検査機器や歯列矯正に使う材料などが限られていることがあります。また、歯科医師が歯列矯正の知識や経験があまりない場合もあるでしょう。

そのため、歯列矯正を受けるのなら歯列矯正を専門とする歯科医院がおすすめです。歯列矯正に必要な機材や材料などが揃っており、歯科医師も歯列矯正の知識や経験が豊富なことが多いでしょう。

歯列矯正に関する専門の資格を持った歯科医師が在籍していることもあります。認定医や専門の医師の資格を得るためには日々の研鑽が大事です。

専門の資格を持った歯科医師なら適切な治療計画を立ててもらえ、過去に断られたことがある難症例であっても治療を受けられる可能性があります。

日本矯正歯科学会のホームページで、お近くの認定医、指導医、臨床指導医を検索できます。https://www.jos.gr.jp/roster

丁寧なカウンセリングが行われるか

女性看護師

丁寧なカウンセリングも大事です。一方的に治療内容を説明するだけの歯科医師もおり、患者さんが悩みや希望を伝えにくいケースもあります。

この場合、希望する治療を受けられずリスクもきちんと把握できないまま治療が行われる可能性が高くなるでしょう。

こうしたトラブルを防ぐには、丁寧なカウンセリングをしてくれる歯科医院がおすすめです。患者さんの悩みや希望に耳を傾けてくれ、デメリットやリスクもきちんと説明してくれる歯科医師なら納得のいく治療を受けられます。

精密検査を行っているか

適切な治療計画を立てるためには、精密検査が欠かせません。患者さんのお口の中は一人ひとり違うため、患者さんにあった治療計画を立てる必要があります。そのためには精密検査が大事です。

精密検査ではレントゲンや口腔内スキャナーなどを使って、歯の大きさや形、顎の状態などさまざまな観点から検査を行います。その検査結果をもとに治療計画を立てます。

精密検査を行うためには専用の機材が必要になるため、精密検査ではどのような検査を行うのかや使う機材も確認してみるといいでしょう。

歯列矯正の費用をおさえるために、精密検査をしていない歯科医院もあるそうです。そのような歯科医院だと失敗するリスクが高く、安全性の高い治療を受けられないのでおすすめできません。

適正な価格か

価格が適正かも確認してみましょう。歯列矯正の治療費は歯科医院によって違うため、幅があります。費用の内訳を確認し、その費用が適正か判断することが大事です。

使う矯正装置によっても値段は異なりますが、60万~150万円(税込)が相場となっています。参考にしてみてください。

また、別払い制のように処置ごとに料金が発生する歯科医院もあります。治療が長引いたり矯正装置を変えたりするときに追加費用がかかることがあるため、料金体系も確認しておくのがおすすめです。

矯正歯科医院選びで失敗を避けるための心得

OKサインをする女性

矯正歯科医院選びに失敗しないようにするには、患者さん自身も気を付けることが大事です。

歯科医院の選び方も大事ですが、カウンセリング時に悩みや希望をきちんと伝えることも大事になってきます。治療内容に疑問点を感じたら、その場で確認しましょう。

患者さんと担当医双方の合意が得られてから治療を始めることで、失敗するリスクを軽減できます。

また、歯列矯正に対する知識を得ておくのもおすすめです。歯列矯正をする前に行う精密検査の目的・内容や、歯列矯正で使う矯正装置に関する知識を持っておくことで、歯科医院選びの判断材料とできます。

矯正歯科医院選びで失敗したらセカンドオピニオンを受けよう

歯の模型と女性

歯列矯正の治療中に違和感を覚えたら、セカンドオピニオンを受けましょう。

違和感があるまま治療を続けても思うような結果を得られず、ストレスを感じるだけです。まずは、担当医に相談してみましょう。

担当医に相談してもご自身が望む回答を得られなかったら、ほかの歯科医院での相談を検討してください。

セカンドオピニオンを受けるときは、以下の点に注意しましょう。

  • セカンドオピニオンを受けることを伝える
  • 勝手に転院しない
  • セカンドオピニオンをしていない歯科医院もある
  • セカンドオピニオンのカウンセリング費用は別料金の場合がある

現在、どのように治療をしているのかなどがわからないと適切な答えを得られません。引き継ぎをきちんとしないと歯科医院の間でトラブルになることもあります。

セカンドオピニオンを受けるときは勝手に行動せず、担当医に伝えてください。セカンドオピニオンを受ける歯科医院は、信頼できる歯科医院がおすすめです。

歯列矯正の知識や経験が豊富な歯科医院で相談するといいでしょう。

まとめ

男性医師

ここまで、矯正歯科医院選びで起こる失敗事例や原因、対処法などを解説してきました。歯列矯正はむし歯や歯周病治療などの一般歯科治療と比べると難易度が高く、歯科医師の経験や技術力に左右されます。

また、患者さん自身の協力も欠かせません。リスクを確認せずに治療をすすめたり矯正装置などを使うときの指示を守らなかったりすることでも、歯列矯正に失敗します。

本記事では歯列矯正を受ける歯科医院を選ぶポイントも解説しています。ぜひそのポイントも参考に、ご自身にあった矯正歯科医院を探してみてください。

自分にあった矯正歯科医院を選ぶことで、歯列矯正のトラブルや失敗を軽減できるでしょう。

参考文献

この記事の監修歯科医師
坂本 輝雄医師(東京歯科大学 千葉歯科医療センター 矯正歯科 臨床准教授)

坂本 輝雄医師(東京歯科大学 千葉歯科医療センター 矯正歯科 臨床准教授)

東京歯科大学卒業 東京歯科大学大学院歯学研究科(歯科矯正学専攻)修了 東京歯科大学歯科矯正学講座助手 慶応義塾大学医学部形成外科学教室非常勤講師 米国オクラホマ大学歯科矯正学講座 Visiting Assistant Professor 東京歯科大学歯科矯正学講座講師 東京歯科大学退職 東京歯科大学千葉歯科医療センター矯正歯科 臨床准教授

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坂本 輝雄医師(東京歯科大学 千葉歯科医療センター 矯正歯科 臨床准教授)

東京歯科大学卒業 東京歯科大学大学院歯学研究科(歯科矯正学専攻)修了 東京歯科大学歯科矯正学講座助手 慶応義塾大学医学部形成外科学教室非常勤講師 米国オクラホマ大学歯科矯正学講座 Visiting Assistant Professor 東京歯科大学歯科矯正学講座講師 東京歯科大学退職 東京歯科大学千葉歯科医療センター矯正歯科 臨床准教授

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