ワイヤー矯正

歯並びが良い人は印象も良い?良い歯並びの条件や治療方法を解説!

歯並びが良い人は印象も良い?良い歯並びの条件や治療方法を解説!

歯並びが良い人って素敵ですよね。顔立ちに与える印象も歯並びで大きく変わってきます。

そこでこの記事では、歯並びが良い人が与える印象について考えてから、良い歯並びの条件や良い歯並びになる方法を紹介しましょう。

生まれつき歯並びがいい人はいいですが、悪い人でもきれいにする方法はあります。決して諦めないで、いろいろ努力すればいいのです。その方法をこの記事でも取り上げますから、ぜひ参考にして、印象のいい歯並びになるように努力してみましょう。

歯並びが良い人は印象も良い?

歯並びが良い人は印象がいいのか、次のような質問が寄せられているので、答えてみましょう。

歯並びが良い人が与える印象を教えてください。
歯並びが良い人は、清潔感のある印象があります。歯並びが良いメリットのコーナーでも取り上げますが、歯並びが良いと、歯磨きもしやすく、歯間ブラシやデンタルフロスなどもスムースに通るので、常に歯が清潔です。歯そのものが清潔であるだけでなく、見た目も上品で美しく見えます。乱雑に並んだ歯よりもきれいに並んだ歯は印象が非常にいいですね。

次に健康的な印象があります。歯並びが良い人は体の状態も良いように見え、明るく元気いっぱいという雰囲気に満ちています。

もちろん、歯並びだけでその人の健康は分かりませんが、印象としてはとてもスポーティーで格好良く見えるものです。

育ちがいい印象があるのも歯並びが良い人。健康な両親の元に生まれて、健やかに育ったからこその歯並びの良さです。育ちが悪いと、歯並びも悪くなることがありますが、その反対の印象を与えてくれます。

歯並びが良いとどんなメリットがありますか?
歯並びが良いと、見た目の印象がいいだけでなく、歯のケアがしやすいです。歯ブラシも細かいところまで届いて、きれいに歯磨きでき、口内環境を清潔に保てます。虫歯予防、歯周病予防という観点から言っても、歯並びが良いことは大きなメリットです。歯並びの良い人の印象のところでは取り上げませんでしたが、歯並びが良い人は笑顔が美しいですね。ニコッと笑ったときに見える歯が素敵で、思わず惹きつけられてしまいます。

歯並びの良し悪しで、笑顔の印象が大きく変わってきます。

健康にもプラスになるのは歯並びの良さです。歯並びが良い人は口をしっかり閉じることができ、鼻呼吸となるからです。

鼻呼吸では、衛生上も温度湿度的にも適した空気を肺に取り込みます。鼻がフィルターの役割を果たすからで、口呼吸よりも健康的だと言われています。

歯並びが良い人はしっかり鼻呼吸ができるので、体にもいいですね。

良い歯並びの条件

歯並びが良いことにはメリットも多く、誰もがそうなりたいと思うでしょうが、そのためにはどのような条件が必要なのでしょうか。この点に関して以下のような質問が寄せられているので、回答しましょう。

良い歯並びの条件を教えてください。
良い歯並びの条件は次のようなものです。

  • 左右対称
  • 前歯と顔の中心が合っている
  • 歯の大きさ、向き、形がきれいに整っている
  • 引っ込んでいる歯、出っ張っている歯、重なり合っている歯などがない
  • 歯と歯の間にすきまがない

これが理想的な歯並びの条件です。

このほかにかみ合わせもチェックしておきたいところ。歯並びの見た目がいいだけでなく、健康的にかめないといけません。

健康的なかみ合わせとは、姿勢を正して左右の奥歯がしっかりかみ合う、顎を上下左右に動かして接触に問題がない、上の前歯が下の前歯に上手く被さるなどのような場合が当てはまります。

歯並びが悪くなる原因は何ですか?
歯並びが悪くなる原因はいろいろありますが、まず歯の生えてくる向きに問題がある場合があります。健康的な歯並びの人は、歯がまっすぐに生えてきますが、歯並びが悪い人は斜めに生えてきます。これは遺伝による場合もありますが、小さいときからの習慣で歯が斜めに生えるケースもあるのです。例えば、指しゃぶりや下唇を噛むなどの癖があると、上の前歯が外側に向いてしまうことがあります。

また、乳歯から永久歯に生え替わるときに、斜めの歯になってしまうという例もあります。 次に見られるのは顎の小さい人によくあるケースで、歯がきれいに横に並びきらないのです。そのため、2本の歯が重なりあったり、歯並びがガタガタになったりすることがあります。

顎の大きさも遺伝によるところが大きいですが、小さい頃から柔らかいものばかり食べていると、顎の発達が不十分になることもあります。

上下の顎のバランスもポイント。上顎前突や下顎後退などの症状がある人は、きれいな歯並びになりにくいです。

生まれつき歯並びが悪いことの他に、普段の習慣も歯並びに影響してきます。例えば、口呼吸。口呼吸では出っ歯や開咬により、歯が倒れて並んだり向きが悪くなったりすることがあります。

食事をするときに、左右いずれかの歯ばかりでかんでいると、バランスが悪くなり、かみ合わせにも影響が出やすいです。その結果が歯並びにも出てきます。

その他、頬杖をつく・爪を噛む・歯ぎしりをする・唇を噛み込む・顎や舌を出すなどの癖も長期にわたると、歯並びを乱す原因になるかもしれません。

歯並びが良い人になる方法

歯並びが良い人になるにはどうすればいいのか、具体的な方法を知りたいという人も多いでしょうから、以下の質問に回答しながら答えを模索してみましょう。

歯並びを治療する方法を教えてください。
歯並びの治療法は以下のようなものです。

  • 表側矯正
  • 裏側(舌側)矯正
  • マウスピース矯正

表側矯正とは、ブラケットと呼ばれる部品を歯の表面につけて、歯並びを矯正する方法です。ブラケットのワイヤーの作用により歯を動かします。しかも、大きく動かせるので、歯並びを含めた矯正ができます。

表側矯正は昔からある矯正方法で、症例も多く、導入している矯正歯科も多くなっています。治要期間は2年くらい。費用の相場は60~130万円程度です。部分矯正の場合は、30~60万円前後の費用になります。

表側矯正のメリットは以下のようなものです。

  • 裏側矯正(次のコーナーで説明)より治療期間が短い
  • 発音には影響しないので、喋りやすい
  • 歯磨きがしやすい
  • 費用は高いが、裏側矯正よりも安い

表側矯正のデメリットは以下のようなものです。

  • 表にブラケットをつけるので、治療中は目立つ
  • 食事中に食べ物が引っかかることがある

次に、裏側矯正(舌側矯正)は歯の裏側にワイヤー型の矯正器具をつけて、歯並びを治す方法です。裏側矯正には歯を大きく動かせる、見た目が目立たないなどのメリットがありますが、歯科医師の高い技術が必要なので、費用が高くなります。

費用の相場は100~170万円、部分矯正の場合は40~70万円程度です。治療期間は3年ほどです。

裏側矯正(舌側矯正)のメリットは取り上げたので、デメリットを見てみましょう。

  • 治療期間が表側矯正よりも長い
  • 費用が表側矯正よりも高い
  • 裏側にワイヤーがあるために、食べ物が挟まりやすい
  • 発音に影響し、喋りにくい
  • 口内炎ができやすい

マウスピース型矯正はブラケットやワイヤーは使用せず、透明なマウスピースで歯を動かし、歯並びを整える方法です。

マウスピース型矯正のメリットは以下のようになっています。

  • 透明で目立たない
  • 食事中に取り外せる
  • 通院回数が少ない
  • 金属アレルギーを気にしなくていい
  • 楽器が吹ける
  • スポーツができる

マウスピース型矯正のデメリットは以下のようになっています。 20時間以上装着しないといけない 取り外しができるが、装着の努力を継続する必要がある 難しい症例にはむかない マウスピース型矯正の費用は70~120万円くらい、部分矯正では30~70万程度となっています。治療期間は全体矯正で2~2年半くらいです。

歯科医院で行われる歯並び矯正治療には、このほかに次のようなものがあります。

  • セラミック矯正
  • ハーフリンガル矯正
  • コンビネーション矯正
  • 外科的矯正治療
  • インプラント矯正
歯歯並びを良くするために改善すべき習慣は何ですか?
歯並びを良くしようと思ったら、歯科医院の治療を受けるだけでなく、次のような習慣を改善するようにしましょう。

  • 歯の片側だけで咀嚼する
  • 頬杖をつく
  • 口呼吸をしない
  • 指しゃぶりをする

このようなことをしたからと言って、すぐに歯並びが悪くなるわけではありませんが、長い間続けていくと、徐々に影響が出てきます。

指しゃぶりは子どものことになるでしょうが、親が注意してやめさせるようにしましょう。

他の習慣は大人にも当てはまることなので、日頃から注意してください。

編集部まとめ

今回の記事は、歯並びが良い人は印象も良いのかというテーマでお送りしました。

歯並びが良い人は印象がいいですね。清潔感があり、健康的で育ちがよく見えます。

そんな歯並びが良い人に憧れる人も多いでしょうが、遺伝だからと諦めてはいませんか。しかし、諦める必要はありません。

歯並びを治す治療はいろいろ用意されています。予算の都合がつくようなら専門の歯科医院に相談してみてください。

また、日頃の習慣を改善することによっても歯並びにいい影響があります。いろいろ努力してみて、きれいな歯並びをゲットしましょう。

参考文献

この記事の監修歯科医師
坂本 輝雄歯科医師(東京歯科大学 千葉歯科医療センター 矯正歯科 臨床准教授)

坂本 輝雄歯科医師(東京歯科大学 千葉歯科医療センター 矯正歯科 臨床准教授)

東京歯科大学卒業 東京歯科大学大学院歯学研究科(歯科矯正学専攻)修了 東京歯科大学歯科矯正学講座助手 慶応義塾大学医学部形成外科学教室非常勤講師 米国オクラホマ大学歯科矯正学講座 Visiting Assistant Professor 東京歯科大学歯科矯正学講座講師 東京歯科大学退職 東京歯科大学千葉歯科医療センター矯正歯科 臨床准教授

記事をもっと見る
  • この記事の監修医師
  • 他の監修記事
坂本 輝雄歯科医師(東京歯科大学 千葉歯科医療センター 矯正歯科 臨床准教授)

東京歯科大学卒業 東京歯科大学大学院歯学研究科(歯科矯正学専攻)修了 東京歯科大学歯科矯正学講座助手 慶応義塾大学医学部形成外科学教室非常勤講師 米国オクラホマ大学歯科矯正学講座 Visiting Assistant Professor 東京歯科大学歯科矯正学講座講師 東京歯科大学退職 東京歯科大学千葉歯科医療センター矯正歯科 臨床准教授

  1. 自分でできる噛み合わせの治し方はある?歯並びや顎のセルフケア方法について解説

  2. 歯列矯正中にできないこととは?食事・歯磨き・スポーツをする際の注意点を詳しく解説します

  3. MFT(口腔筋機能療法)とは?メリット・デメリットを併せて解説

RELATED

PAGE TOP