ワイヤー矯正

なぜ歯科矯正治療の費用は高いのか?費用が高い理由や費用を抑えるコツを徹底解説!

歯科矯正 ワイヤー 刺さる

歯科矯正治療の費用は高いとよく聞きますよね。本記事では歯科矯正治療はなぜ高いのかについて以下の点を中心にご紹介します。

  • 歯科矯正治療が高い理由
  • 歯科矯正治療の費用の相場
  • 歯科矯正治療の費用を抑えるコツ

歯科矯正治療がなぜ高いのかについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。 ぜひ最後までお読みください。

歯科矯正治療が高い理由

歯科矯正治療が高い理由

歯科矯正治療は高度な技術が必要だから高額になるのですか?
歯科矯正治療は、特殊な装置や高度な技術が必要であるため、治療費が高額になります。 矯正装置に使用されるワイヤーやブラケットは精密に作られ、その材料費自体も高価です。 また、矯正治療は専門的な技術を必要とするため、長年の経験と知識を持つ専門家が行います。これらの専門家は一般的な歯科医師とは異なり、その技術力は治療費に反映されます。さらに、矯正治療は通常、数年間にわたる長期的な治療が必要であり、その期間中に必要となる定期的な調整やメンテナンスも費用に含まれます。これらの要素が組み合わさることで、矯正治療の費用は高額になります。
歯科矯正治療は保険適用になりますか?
歯科矯正治療は、基本的に保険の適用外となります。これは全国の歯科医院で共通です。 しかし、特定の条件が満たされた場合には、例外的に保険が適用されることもあります。 具体的には、国が認定した疾患に該当し、その疾患が歯並びの異常を引き起こしている場合です。例として、唇顎口蓋裂やダウン症候群、筋ジストロフィーなどの疾患が該当します。 ただし、保険が適用されるかどうかは、治療を行う歯科医院が国に申請を行っているかどうかにも依存します。 日本矯正歯科学会のホームページで、保険適用疾患を検索できます。
矯正歯科治療が保険診療の適用になる場合とは: https://www.jos.gr.jp/facility

歯科矯正治療の費用の相場

歯科矯正治療の費用の相場

歯科矯正治療の種類によって費用は異なりますか?
歯科矯正治療の種類とそれぞれの費用は大きく異なります。 主な矯正方法としてはワイヤー矯正、マウスピース矯正、部分矯正、床矯正があります。 ワイヤー矯正は金属ブラケットが一般的で、審美性を重視する場合は白色や透明色のブラケットを使用しますが、白色や透明色のブラケットは費用が高くなります。また、透明のマウスピースを使用するマウスピース型カスタムメイド矯正装置(アライナー)はさらに費用が上がります。さらに、矯正治療の費用には精密検査料金や調整料金も含まれます。これらは治療を始める前にレントゲンを撮ったり、矯正装置を定期的に調整したりする際にかかる費用です。 また、治療後にはメンテナンス費用が発生します。これは、歯並びを安定させる装置(リテーナー)の作成と装着、定期的な噛み合わせの状態のチェックなどを含みます。 それぞれの矯正方法について具体的な費用を知り、自分の予算やライフスタイルに合った治療法を選ぶことが重要です。
ワイヤー矯正の費用相場はどのくらいですか?
ワイヤー矯正は、歯並びを整えるための一般的な矯正方法で、その費用は多くの要素により変動します。 全体矯正の場合、一般的な費用は約70万円から100万円となります。費用は、使用する矯正装置や歯並びの状態、治療期間などにより大きく前後します。 また、矯正治療は基本的に自由診療であり、保険適用外となるため、全額自己負担となります。 しかし、ワイヤー矯正の中には比較的費用が抑えられる種類もあり、適切な選択により治療費を抑えることも可能です。また、大人と子供では矯正費用が異なり、子供の場合は年齢や治療の段階により費用が変わります。これらの情報を元に、自身の状況と予算に合わせて矯正方法を選ぶことが重要です。
マウスピース矯正の費用の相場はどのくらいですか?
マウスピース矯正の費用は大きく3つの段階に分かれます。 治療前に発生する費用は無料の場合から5000円程度で、カウンセリングや診断などが含まれます。治療中に発生する費用は50〜90万円程度で、マウスピースの作成や定期健診などが含まれます。治療後に発生する費用は3〜10万円程度で、定期受診や保定装置などが含まれます。 全体的な費用相場は30〜150万円程度といわれており、歯並びの状態、治療期間、使用する器具などによって費用が変わります。また、歯のガタつきが多い場合や部分的な矯正で改善できる場合など、特定のケースでは費用が高くなる場合や安くなる場合があります。 支払い方法についても、一括払いだけでなく分割や1回ずつの支払いなど、様々な方法が取られることが多いです。

歯科矯正治療の費用を抑えるコツ

歯科矯正治療の費用を抑えるコツ

歯科矯正治療でデンタルローンは利用できますか?
歯科矯正治療にデンタルローンを利用することは可能ですが、その利用には一定の条件があり、メリットとデメリットを理解した上で利用することが重要です。 デンタルローンとは、歯科治療の費用を分割払いにするための金融サービスです。矯正歯科治療は自由診療のため、費用が高額になることが多く、一度に全額を支払うのが難しい場合にデンタルローンが活用されます。デンタルローンの利用には審査が必要で、収入や勤続年数などが考慮されます。審査に通過すれば、治療費を分割して返済することが可能となります。 デンタルローンのメリットとしては、治療を受けられること、他のローンと比べて金利が低いこと、医療費控除の対象になることが挙げられます。しかし、デメリットもあります。医療費控除の対象から漏れる可能性があること、審査を通過しなければならないこと、支払い期間が長ければ利息も高くなることなどがあります。
どのような方が医療費控除の対象になりますか?
医療費控除は、所得税の所得控除の一部で、納税者の医療負担を考慮した制度です。歯科矯正治療の費用が医療費控除の対象になるかどうかは、治療の目的によって異なります。 子供の場合、発育段階での歯科矯正治療は社会通念上必要な治療とされ、医療費控除の対象となることが一般的です。大人の場合、見た目を整える目的の歯科矯正治療は対象外ですが、機能的な問題を解決するための歯科矯正治療は医療費控除の対象となります。 また、デンタルローンやクレジットカードでの支払いも医療費控除に含めることが可能です。医療費控除を受けるためには確定申告が必要で、領収書や契約書の保管が求められることもあるため、注意が必要です。この制度を利用することで、所得税の一部が還付される場合があります。
矯正費用を抑えるにはどうしたらいいですか?
矯正費用を抑えるためには、以下のような方法が考慮されます。
安い矯正装置を利用する:
矯正装置の種類によっても費用は変動します。例えば、金属製のブラケットを使用した表側矯正は費用が抑えられますが、見た目が目立つというデメリットがあります。
矯正歯科があるエリアを検討する:
都心部よりも地方の方が矯正費用が安くなる傾向があります。ただし、遠方になると通院のための交通費も考慮する必要があります。
部分矯正を検討する:
全体矯正よりも部分矯正の方が費用を抑えられます。しかし、全体矯正が必要と判断された場合は、部分矯正だけでは対応できないこともあります。
モニター料金で治療を受ける:
一部のクリニックでは、モニターとして治療を受けることで、通常価格よりも安く矯正が受けられる場合があります。
デンタルローンを利用する:
一度に全額を支払うのが難しい場合は、デンタルローンを利用して費用を分割で支払うことも可能です。
トータルフィー(毎回の調節料や管理料があらかじめ料金に含まれている)のクリニックを選ぶ:
矯正にかかる費用の総額をあらかじめ提示してもらえるクリニックを選ぶと、予期せぬ追加費用が発生することを防げます。
これらの方法を組み合わせることで、矯正費用を抑えることに期待できます。ただし、費用だけでなく、自分の矯正の目的や必要性、クリニックの信頼性なども考慮に入れることが重要です。

編集部まとめ

編集部まとめ

ここまで歯科矯正治療がなぜ高いのかについてお伝えしてきました。歯科矯正治療がなぜ高いのかについての要点をまとめると以下の通りです。

  • 歯科矯正治療が高いのは、特殊な装置や高度な技術が必要であり、基本的に保険の適用外だから
  • 歯科矯正治療の費用の相場は、ワイヤー矯正(全体矯正)の一般的な費用は約70万円から100万円で、マウスピース矯正の全体的な費用相場は30〜150万円程度
  • 歯科矯正治療は、医療費控除を利用することや、安い矯正装置を利用すること、矯正歯科があるエリアを検討すること、部分矯正を検討すること、モニター料金で治療を受けること、デンタルローンを利用すること、トータルフィーのクリニックを選ぶことなどで費用を抑えられる

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
坂本 輝雄医師(東京歯科大学 千葉歯科医療センター 矯正歯科 臨床准教授)

坂本 輝雄医師(東京歯科大学 千葉歯科医療センター 矯正歯科 臨床准教授)

東京歯科大学卒業 東京歯科大学大学院歯学研究科(歯科矯正学専攻)修了 東京歯科大学歯科矯正学講座助手 慶応義塾大学医学部形成外科学教室非常勤講師 米国オクラホマ大学歯科矯正学講座 Visiting Assistant Professor 東京歯科大学歯科矯正学講座講師 東京歯科大学退職 東京歯科大学千葉歯科医療センター矯正歯科 臨床准教授

記事をもっと見る
  • この記事の監修医師
  • 他の監修記事
坂本 輝雄医師(東京歯科大学 千葉歯科医療センター 矯正歯科 臨床准教授)

東京歯科大学卒業 東京歯科大学大学院歯学研究科(歯科矯正学専攻)修了 東京歯科大学歯科矯正学講座助手 慶応義塾大学医学部形成外科学教室非常勤講師 米国オクラホマ大学歯科矯正学講座 Visiting Assistant Professor 東京歯科大学歯科矯正学講座講師 東京歯科大学退職 東京歯科大学千葉歯科医療センター矯正歯科 臨床准教授

  1. 噛み合わせの治療で歯を削ることはある?歯を削るケースや削る際の痛みについて解説

  2. リテーナー装着中でも食べ歩きはできる?対処法や注意点を解説

  3. 歯列矯正で抜歯するのはいつ?抜歯が必要になるケースについても解説します

RELATED

PAGE TOP

電話コンシェルジュ専用番号

電話コンシェルジュで地域の名医を紹介します。

受付時間 平日:9時~18時
お電話でご案内できます!
0120-022-340