大学病院で歯列矯正治療を受けるメリットはあるのでしょうか?本記事では大学病院で受ける歯列矯正についてのメリットについて以下の点を中心に解説します。
- 大学病院と一般歯科の違いとは?
- 歯列矯正を大学病院で行うことを選ぶ基準
- 大学病院で歯列矯正治療を受けることのメリット・デメリット
また大学病院で歯列矯正治療を受けた方が良い方についても解説していますので、大学病院で受ける歯列矯正治療について知るためにもぜひ最後までお読みください。
大学病院と一般歯科医院の違いについて
- どんな基準で歯科医院を選んだらいいですか?
- 大学病院か一般歯科医院を選ぶ際に考慮すべき基準はいくつかあります。以下に一般的な基準を挙げますが、個々の状況や治療のニーズに合わせて選択することが重要です。
- 症状や治療の複雑さ: 症状が特殊で治療が困難な場合や、高度な専門知識・技術を必要とする治療が必要な場合は、大学病院の歯科を選ぶことが適切です。
- 紹介状の有無: 開業医からの紹介状を持っている場合や、開業医からの紹介が必要な症例の場合は、大学病院を選ぶことが適しています。
- 専門性や研究活動: 特定の専門性や研究活動を持つ歯科医師に診てもらいたい場合は、大学病院を選択すると良いでしょう。
- アクセスや待ち時間: 大学病院は混雑していることが多く、予約や待ち時間に時間がかかることがあります。一方、一般歯科医院は近くの医院であればアクセスしやすく、待ち時間も少ない場合があります。
- 大学病院と一般歯科医院はどれぐらいありますか?
- 全国には29大学の歯学部が存在し、これらの大学には附属病院があります。ただし、大学病院の中でも歯科を併設している附属病院はすべての大学に存在するわけではありません。 一方、一般の歯科医院は全国に約6万8,000件存在しています。これは大学病院の歯科と比べて非常に多い数です。
- 大学病院と一般歯科医院の違いはありますか?
- 大学病院の歯科は治療困難な症例や高度な専門知識・技術を必要とする患者さんを受け入れ、開業医の紹介状を持参することが一般的です。一方、市中歯科医院は一般的な歯科治療を行い、特殊な症例や高度な治療が必要な場合は大学病院への紹介を行います。
大学病院で歯列矯正治療を受けるメリットについて
- 大学病院は紹介状がなくても受診できますか?
- 一部の大学病院では、紹介状なしでも受け付けている場合があります。ただし、受診する大学病院によって異なる場合がありますので、事前に確認することが重要です。紹介状がない場合、大学病院では特別料金が課される場合があります。 また、大学病院では外来の患者さんの受け入れ制限があることも考慮すべきです。大学病院は教育機関であり、研究や教育活動を行っているため、一般の診療所や一般歯科医院ほどの受診枠が用意されていない場合があります。そのため、病状によっては受診が難しい場合もあります。
- 大学病院で歯列矯正治療したほうがいい人はいますか?
- 特殊な矯正治療(例: 口蓋裂、顎変形症の高度な症例、症候群を持つ患者さんなど)の場合、大学病院を受診することが適切な場合があります。 大学病院は高度な知識や技術を持った専門の医師が在籍していることもあるため、特殊な矯正治療に対応できる場合があります。特に口蓋裂や顎変形症、症候群のような難易度の高い症例に対しては、大学病院の専門チームのサポートが必要となることがあります。
- 大学病院は予約を取りやすいですか?
- 大学病院での予約の取りやすさは、病院や診療科によって異なります。一般的に大学病院は多くの患者さんを受け入れているため、予約が混み合っていることがあります。また、大学病院は研究や教育も行っているため、診療時間に制約があることも考慮しなければなりません。さらに、大学病院は専門的な治療を行っているため、特定の診療科や専門の医師への予約が取りにくい場合もあります。特に人気のある診療科や専門の医師の場合、予約が早めに埋まってしまうこともあるでしょう。
- 大学病院で歯列矯正治療を受けるメリットはありますか?
- 大学病院で歯列矯正治療を受ける場合のメリットは以下の通りです。
- 専門的な知識と技術: 大学病院の歯列矯正治療は、高度な専門知識と技術を持った矯正の医師によって行われます。大学病院は教育機関でもあり、歯列矯正治療の新しい研究や治療技術にアクセスできる環境です。
- 充実した設備: 大学病院は一般の病院よりも高度な設備を備えていることがあります。歯列矯正治療には、レントゲンやCTスキャンなどの画像診断や3Dモデリングが必要な場合があり、大学病院の設備はこれらの診断や治療に必要な機器や技術を使えます。
- チームアプローチ: 大学病院では、複数の専門の医師や医療スタッフがチームを組んで治療に取り組みます。歯列矯正においては、歯科医師、矯正専門の医師、歯科衛生士、技工士などの専門家が連携して治療を進めます。それぞれの専門家の知識と経験が集まることで、より効果的で専門的な歯列矯正治療を受けられるでしょう。
- 大学病院で歯列矯正治療を受けるデメリットはありますか?
- 大学病院で歯列矯正治療を受ける場合のデメリットは以下の通りです。
- 若手の歯科医師が担当する場合がある: 大学病院は学生や若手歯科医師の教育機関でもあります。治療中に多くの歯科医師が周囲にいるため、プライバシーへの配慮やストレスを感じる可能性があります。また、若手の先生が治療を担当することもあるため、指導やディスカッションの声が聞こえることがあり、治療を受ける方にとっては少々しんどい環境であると感じる可能性があります。
- 時間に制限がある・治療時間が長い: 大学病院は基本的に日中の診療時間帯に開院しており、仕事や学校の合間に通うことが難しい場合があります。また、1回の治療にかかる時間が長い傾向があります。通院回数や治療期間が長くなる場合もあります。
大学病院以外の選択肢
- 一般歯科医院で歯列矯正治療を受けるメリットを教えてください
- 一般歯科医院で歯列矯正治療を受ける場合のメリットは以下の通りです。
- 通いやすさ: 一般歯科医院は、地域に密着していることが多く、通院しやすい環境を選択することが可能です。住んでいる場所に近かったり、交通の便が良い場所などにすることで、通院の負担が少なくなります。また、治療期間中に急なトラブルや調整が必要な場合も、通いやすい距離に医院があると迅速に対応できるでしょう。
- 医師とのコミュニケーション: 一般歯科医院では患者さんとの信頼関係を重視していることが多く、不安や疑問に対して気軽に相談できる雰囲気があります。医師との密なコミュニケーションを通じて、治療の進行や結果に対する希望を共有しやすくなります。
- 治療技術の進化: 今まで難しい症例は大学病院でしか対応できない場合もありましたが、近年は一般歯科医院でも新しい矯正治療技術を導入しています。身近なところで先進的な治療が受けられるようになっています。
大学病院、一般歯科医院それぞれに長所・短所があるので、個人の目的や症状に合わせて相談しましょう。
- 大学病院と提携している個人歯科医院を選ぶメリットはありますか?
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- 矯正治療に必要な検査や診断、手術前後の矯正治療(術前矯正と術後矯正)など、一貫した治療を受けられます。
- 矯正治療に必要な装置や材料など、新しい技術を取り入れた治療を受けられます。
- 矯正治療に必要な知識や技術を持ったスタッフが在籍しているため、高い治療成果を期待できる。
以上のように、大学病院と提携している個人歯科医院を選ぶことで、より専門性の高い治療を受けられます。また、外科矯正の手術を受ける際にも、スムーズに治療が受けられるといえるでしょう。 上記を踏まえて、大学病院への紹介がもらえる医院を病院選びの選択肢の一つにしてみてはいかがでしょうか。
編集部まとめ
ここまで歯列矯正治療を大学病院で受けることのメリットについて書いてきました。 内容をまとめると以下の通りです。
- 大学病院の歯科は治療困難な症例や高度な専門知識・技術を必要とする患者さんを主に診察する
- 大学病院の付属歯科は29箇所しかないが一般歯科医院は約6万8,000件ある。
- 口蓋裂、顎変形症の高度な症例、症候群を持つ場合は、大学病院の歯科医院で歯列矯正をすることが良い場合がある
本記事が大学病院で受ける歯列矯正のメリットについて知るための参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。