ワイヤー矯正

歯列矯正のカウンセリングで聞くべきことは?疑問点を徹底解説!

歯列矯正とカウンセリング

歯科矯正を開始する前には必ずカウンセリングがあります。一体どんなことを歯科医師に尋ねると良いのでしょうか?本記事では歯科矯正のカウンセリング時に尋ねておくべきポイントや歯科矯正の基本的な情報について以下の点を中心に解説していきます。

  • 期間について尋ねる
  • 費用についても確認する
  • 歯科矯正中や歯科矯正後についての確認

これらの情報がこれから歯科矯正を始める方や歯科矯正中の方のお役に立てれば幸いです。ぜひ最後までお読みください。

歯列矯正のカウンセリングでの相談事項

歯列矯正のカウンセリングでの相談事項

歯列矯正にはどのくらいの期間がかかりますか?
歯列矯正の期間は、症状や治療方法、治療目的によって異なります。一般的には、軽度のケースであれば数ヶ月から半年程度、重度のケースでは2年程度かかる場合もあります。また、個人差や治療中の状態によっても異なるため、正確な期間は歯科医師に相談することが必要です。矯正治療は長期間にわたるため、患者さんと歯科医師が共に治療に向かって努力していく必要があります。
歯列矯正にはどのくらいの費用がかかりますか?
歯列矯正の費用は、矯正方法や治療期間、歯科医院によって異なりますが、一般的には数十万円から数百万円程度が目安とされています。ワイヤー矯正や裏側矯正などの従来の矯正方法は、矯正装置の種類や治療期間によっては100万円を超えることもあります。一方、マウスピース矯正などの比較的新しい矯正方法は、装置の種類や治療期間によっては数十万円から100万円程度で治療が可能な場合もあります。ただし、自費治療であるため、保険が適用されず、自己負担になります。治療費用については、事前に歯科医院で相談することが重要です。
歯列矯正の種類にはどのようなものがありますか?
歯列矯正の種類には、下記のようなものが挙げられます。
  • ブラケット矯正法
  • メタルブラケット矯正法
  • セラミックブラケット矯正法
  • ラテックスフリーブラケット矯正法
  • インビザライン矯正法

ブラケット矯正法は、歯にブラケットと呼ばれる装置を装着し、金属製のワイヤーで歯を引っ張って矯正する方法です。メタルブラケット矯正法は、最も一般的なタイプで、金属製のブラケットを使用します。セラミックブラケット矯正法は、ブラケットが透明で目立ちにくく、見た目が美しいという特徴があります。ラテックスフリーブラケット矯正法は、アレルギー反応を起こす可能性のあるラテックスを使用しないブラケットを使用します。インビザライン矯正法は、マウスピース状の透明な矯正器具を使い、歯列を矯正する方法です。
また、下記のような方法も挙げられます。

  • リンガル矯正法
  • トゥースインプラント
  • オルソセラピー
  • ポール矯正
  • フェイスマスク矯正

リンガル矯正法は、ブラケットを裏側につけることで目立たないようにする方法です。トゥースインプラントは、人工歯根を用いて歯を固定する方法で、歯並びの不均等などの問題を解決できます。オルソセラピーは、顎の成長をコントロールすることで歯列を矯正する方法です。ポール矯正は、頭蓋骨の成長を促進させ、顔の形を改善する方法で、小顔効果が期待できます。フェイスマスク矯正は、フェイスマスクと呼ばれる装置を使用して、上顎を前方に引っ張って歯列を矯正する方法です。

歯列矯正をする前に、歯のクリーニングや虫歯の治療が必要ですか?
歯列矯正をする前に、歯のクリーニングや虫歯の治療が必要です。歯列矯正装置を装着する前に、歯に付着している歯垢や歯石を除去するためにクリーニングを行います。虫歯がある場合には、矯正装置を付けていると治療が難しくなるため、事前に治療をしておく必要があります。歯列矯正には長期間の治療期間が必要であり、矯正治療中に虫歯や歯周病になると治療期間が延び、矯正治療そのものが中断される場合もあるため、治療前にしっかりと歯の健康チェックを受けることが重要です。
歯列矯正をしても歯並びが元に戻ることはありますか?
歯列矯正をしても歯並びが元に戻ることは、一定程度の確率で起こる可能性があります。その原因としては、以下のようなものが挙げられます。
    • リテンション(保定装置)の不備

リテンション(保定装置)とは、矯正治療後に歯を保持するための装置のことで、主にリテーナーと呼ばれる透明なプラスチックの板やワイヤーを用いて行われます。リテンション(保定装置)が不十分な場合や、リテーナーの装着を怠ってしまうと、歯列が元に戻る可能性があります。

    • 生活習慣の変化

矯正治療後、口腔内の清掃や食事、噛み合わせの改善を促すために患者さんに指導が行われますが、指導内容を守らなかったり、習慣が戻ってしまったりすると、歯列が元に戻る可能性があります。

    • 成長や加齢による変化

歯列矯正を行った時点で、顎の骨格が十分に成長していなかった場合、成長に伴って歯列が変化することがあります。また、加齢に伴って歯周組織が弱くなったり、骨量が減少したりすることで、歯列が元に戻る可能性があります。

歯列矯正中の痛みや違和感はどの程度ですか?
歯列矯正中の痛みや違和感は、矯正の種類や個人差によって異なりますが、一般的に矯正器具を装着した直後から数日間は口の中が痛くなることがあります。特に初めての調整やワイヤー交換後には痛みを感じることが多いです。 痛みや違和感の程度は個人差がありますが、軽い痛みから強い痛みまで様々です。痛みが強い場合には痛み止めを処方してもらったり、食事中や歯磨き中にも痛みや違和感を感じる時は柔らかい食べ物や冷たいものを食べたり、歯磨きのときには矯正器具の周りの歯を丁寧に磨くことが大切です。 矯正器具の違和感については、矯正器具を初めて装着したとき、舌や唇が矯正器具に慣れるまで違和感を感じることがあるでしょう。しかし、時間とともに慣れていきます。
歯列矯正中に何か食事制限はありますか?
歯列矯正中には、食事に関する制限があります。矯正装置が口の中にあるため、硬いものや粘り気のあるもの、または食べ方によっては装置が外れ破損する可能性がある食べ物は避ける必要があります。具体的には以下のようなものがあります。
  • 硬いもの:アーモンドやキャンディ、硬いクッキーなど
  • 粘り気のあるもの:キャラメル、グミ、もち、ガムなど
  • 破片のあるもの:骨のある肉、貝など
  • 色がついているもの:ソースやジュース、コーヒーや紅茶など

食事制限に従わないと矯正装置に損傷が生じる可能性があるため、食事については矯正治療を行う歯科医に相談し、指示に従うことが重要です。

編集部まとめ

編集部まとめ

ここまで歯科矯正におけるカウンセリングについて解説してきました。

  • カウンセリング時に費用や期間だけではなく日常生活での注意事項も確認しておくこと。
  • 歯科矯正終了後も歯科医師の指示に従わないと後戻りの可能性がある。
  • 歯科矯正中の食べ物も注意が必要なのでしっかり確認しておくこと

これらの情報がこれから歯科矯正を始める方の参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
坂本 輝雄歯科医師(東京歯科大学 千葉歯科医療センター 矯正歯科 臨床准教授)

坂本 輝雄歯科医師(東京歯科大学 千葉歯科医療センター 矯正歯科 臨床准教授)

東京歯科大学卒業 東京歯科大学大学院歯学研究科(歯科矯正学専攻)修了 東京歯科大学歯科矯正学講座助手 慶応義塾大学医学部形成外科学教室非常勤講師 米国オクラホマ大学歯科矯正学講座 Visiting Assistant Professor 東京歯科大学歯科矯正学講座講師 東京歯科大学退職 東京歯科大学千葉歯科医療センター矯正歯科 臨床准教授

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坂本 輝雄歯科医師(東京歯科大学 千葉歯科医療センター 矯正歯科 臨床准教授)

東京歯科大学卒業 東京歯科大学大学院歯学研究科(歯科矯正学専攻)修了 東京歯科大学歯科矯正学講座助手 慶応義塾大学医学部形成外科学教室非常勤講師 米国オクラホマ大学歯科矯正学講座 Visiting Assistant Professor 東京歯科大学歯科矯正学講座講師 東京歯科大学退職 東京歯科大学千葉歯科医療センター矯正歯科 臨床准教授

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