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歯列矯正と顎関節症の関係について詳しくご説明します!

歯科矯正 セカンドオピニオン

歯列矯正と顎関節症は関係があるのでしょうか?本記事では歯列矯正と顎関節症について以下の点を中心にご紹介いたします。

  • 顎関節症とは?
  • 歯列矯正で顎関節症は治るのか?
  • 歯列矯正中に顎関節症になってしまったら?

歯列矯正と顎関節症について理解するために、ぜひ最後までお読みいただけたら幸いです。

歯列矯正と顎関節症について

歯列矯正と顎関節症について

歯列矯正は、歯並びや咬み合わせの改善を目的として行われる治療であり、口の中の様々な要素が調整されます。顎関節症は、顎関節や周囲の筋肉、骨、軟骨の異常な動きや機能障害を指します。歯列矯正と顎関節症には密接な関係があり、歯列矯正治療中に顎関節症が発症することもあります。歯列矯正は、歯並びを整えたり噛み合わせや咀嚼機能を改善できますが、歯列矯正によって歯や顎の位置が変化することで、口の開閉や咀嚼に影響を与えたり顎関節に負担をかけることがあるのです。また、歯列矯正治療中に、矯正装置の圧迫や過剰な力が顎関節にかかることで、顎関節症を引き起こす場合もあります。逆に、顎関節症の治療が適切に行われることで、歯列矯正治療の効果を高められます。顎関節症による症状がある場合は、治療前に歯科医師に相談することが重要です。また、治療中に顎関節症が発症した場合は、歯科医師と相談しながら適切な対応を行いましょう。

顎関節症とは

顎関節症とは

そもそも顎関節症とはなんでしょうか?症状や原因を見てみましょう。

顎関節症の症状

    • 顎関節部の痛みや不快感

口を開け閉めするときや噛むときに痛みを感じたり、関節部が痛くなったり、不快感を覚えたりすることがあります。

    • 開口制限

口が十分に開けられなかったり、口を開け閉めするときに音が鳴ったりすることがあります。

    • 顎の歪みや噛み合わせの不調和

顎が歪んでいたり、歯並びが悪くなったり、噛み合わせが合わなくなったりすることがあります。

    • 耳や側頭部の痛み

顎関節の痛みが原因で、耳や側頭部が痛むことがあります。

    • 頭痛

顎関節の痛みが原因で、頭痛を感じることがあります。

顎関節症の原因

    • 顎の骨格異常

顎の骨格が正しくない場合、咬合が正しくなく、顎関節に過度の負担がかかることがあります。

    • 咬合異常

歯の咬み合わせが正しくない場合、顎関節に過度の負担がかかります。

    • ブラキシズム(歯ぎしり)

歯ぎしりや食いしばりなどの習慣があると、顎関節に過度の負担がかかることがあります。

    • 筋肉の異常緊張

ストレスや緊張、不良姿勢などによって、咀嚼筋や顔面筋に緊張が生じることがあります。

    • 外傷

事故やスポーツなどで、顎に強い衝撃を受けることが原因で、顎関節に障害が生じることがあります。

歯列矯正で顎関節症は治るの?

歯列矯正で顎関節症は治るの?

歯列矯正が顎関節症を完全に治すことはできませんが、症状の改善が期待できる場合があります。顎関節症の原因が歯列異常による場合、歯列矯正によって歯並びを改善することで、顎の咬み合わせが改善され、顎関節症の症状が軽減することがあります。ただし、症状が重い場合や、歯並び以外の原因による場合は、歯列矯正だけでは症状の改善が難しい場合もあります。

歯列矯正が原因で顎関節症になることはあるの?

歯列矯正が原因で顎関節症になることはあるの?

歯列矯正が原因で顎関節症になることは、非常にまれなケースです。歯列矯正によって、歯や咬合面の形状が変わり、その結果、一時的に症状が出ることがありますが、通常は矯正治療終了後に改善します。ただし、歯列矯正によって歯の移動が進みすぎると、咬合関係が過剰に改善されることがあり、それが原因で顎関節症が引き起こされることがあるとされています。しかし、これも非常にまれなケースであり、矯正治療を行う前に、歯科医師とよく相談し、リスクを十分に理解した上で治療を行うことが重要です。

歯列矯正中に顎関節症になった場合の対処法

歯列矯正中に顎関節症になった場合の対処法

歯列矯正中に顎関節症の症状が現れた場合、まずは矯正装置の調整を行います。矯正装置の調整によって顎の動きを正常に戻したり、顎の筋肉をほぐすためのマッサージやストレッチ、咬み合わせの調整なども有効とされています。症状が重い場合は、医師による顎関節の治療を行うこともあります。治療方法は、顎関節に熱を加えて硬化させる熱凝固療法であったり顎関節に注射をして痛みを和らげる注射療法、顎関節の周りの筋肉を鍛える物理療法などがあります。ただし、歯列矯正中に顎関節症が発症した場合でも、症状が軽度であれば自然に治ることがあります。そのため、早期に治療を受けることが大切です。

顎関節症の人でも歯列矯正できる?

顎関節症の人でも歯列矯正できる?

一般的には、顎関節症の人でも歯列矯正は可能ですが、個人差があります。歯列矯正を行う際には、まず症状や原因、重症度などをしっかりと診断し、矯正治療の適否を判断します。また、顎関節症の人が歯列矯正を行う場合には、関節に過度の負荷をかけないように注意する必要があります。具体的には、顎関節症の治療を優先させる場合や、歯列矯正と同時に顎関節症の治療を行う場合もあります。治療方針は、症状や個人の状態に合わせて、歯科医師と相談することが大切です。

まとめ

まとめ

ここまで歯列矯正と顎関節症の関係について紹介してきました。

  • 歯列矯正だけでは全ての顎関節症を治すことはできない
  • 一方で歯列矯正が顎関節症に良い作用を起こす場合もある
  • 顎関節症でも歯列矯正はできないことはないが歯科医師へ伝えることが大切

これらの情報がお役に立てたら幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
宮島 悠旗医師(宮島悠旗ブライトオーソドンティクス)

宮島 悠旗医師(宮島悠旗ブライトオーソドンティクス)

愛知学院大学歯学部卒業 / 東京歯科大学千葉病院にて臨床研修医終了 / 東北大学大学院歯学研究科口腔発育学口座顎口腔矯正学分野 助教 / 宮島悠旗ブライトオーソドンティクス起業 / 著書「国際人になりたければ英語力より歯を“磨け”-世界で活躍する人の『デンタルケア』-」(幻冬舎)出版 / 合同会社T&Y Connection設立 / ASIA GOLDEN STARAWARD(企業家賞)受賞 / 著書「歯並び美人で充実人生-幸せを呼ぶゴールデンスマイル-」(合同フォレスト)出版 / 株式会社オーティカインターナショナル認定講師 / 現在は宮島悠旗ブライトオーソドンティクス代表としてフリーランス矯正歯科医を行っている / 専門は矯正歯科(Invisalign®︎、小児矯正、Myobrace®︎、マルチブラケット、アンカースクリュー、PBMオルソ(光加速矯正装置))

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