歯科矯正の針金が口腔内に刺さることで痛みを感じる時ってありませんか?本記事では歯科矯正の針金が口腔内に刺さってしまった際の辛い痛みの対策について以下の点を中心にご紹介します。
- 歯科矯正の針金が刺さる原因
- 歯科矯正の針金が刺さった時に自分でできる対処法
- 歯科矯正の針金が刺さった時の病院での対処法
歯科矯正の針金が刺さる時の対策について理解するためにもご参考にしていただけたら幸いです。ぜひ最後までお読みください。
歯科矯正の針金が刺さると
歯科矯正中は、歯列を整えるために針金を使用します。針金は歯の表面に密着しており、その力で歯の位置が調整されます。しかし、何らかの原因によって針金が突き出てしまった場合、針金が歯肉や頬、舌などに刺さり口腔内を刺激することで、痛みや違和感が出たり、出血や傷がでてしまったり、さらには口内炎などの炎症が引き起こされることもあります。 このような針金が刺さるトラブルによって、食べ物が食べづらいばかりでなく、痛みによって日常生活にさまざまな悪影響を及ぼしてしまうこともあります。
歯科矯正は長期に及ぶ治療です。口腔内のトラブルで痛みなどがある場合は、我慢をせずにすぐに対処するようにしましょう。
歯科矯正の針金が刺さる原因
歯科矯正の針金が刺さってしまう原因はなんでしょうか?考えられる原因を以下にご紹介いたします。
ワイヤーがずれる
- 矯正装置の不適合: 歯科医師が装置を設置する際、歯の形やサイズ、歯列の状態などを考慮しながら装置を調整しますが、その調整が不適切だった場合、ワイヤーがずれることがあります。
- 矯正装置の寿命: 装置の使用期間が長くなると、磨耗や劣化が進み、ワイヤーがずれることがあります。
- 事故や外傷による口腔内への影響: 事故や外傷により、口腔内にも影響しワイヤーがずれることがあります。
- ワイヤーの材質: ワイヤーの材質によって、劣化が進んだり、磨耗が起きることで、ワイヤーがずれることがあります。
ワイヤーが外れる
- 矯正装置の不適合: 食事中の強い噛みつき: 硬い食べ物をかじり、噛み切るときに強く噛みつくと、ワイヤーが外れることがあります。
- 不適切な歯磨きの方法: 正しく歯磨きができていないと、歯についた食べかすや汚れがワイヤーに蓄積していき、過剰な力が加わることでワイヤーが外れることがあります。
- ワイヤーの劣化や変形: ワイヤーは使用するうちに劣化し、伸びたり曲がったりすることがあります。そのため、ワイヤーが外れることがあります。
- 口の中の急激な変化: 口の中の状態が急激に変化することで、ワイヤーが外れることがあります。例えば、冷たいものや熱いものによる影響、ケガや口内炎、唾液の分泌量の変化などが考えられます。
- 矯正装置の調整: 歯科医師が矯正装置を調整する際に、ワイヤーが外れることがあります。
ワイヤーが折れる
矯正治療が始まったばかりの時期は、歯列が最も乱れている状態です。ブラケットをつなぐ針金に過度な力がかかると、その部分が折れてしまい、その端が頬などの口腔粘膜に突き刺さる可能性があります。
ワイヤーエンドが余っている
ワイヤーエンドとは、矯正ワイヤーの両端部分のことです。治療が進み、歯が動いてくると、ワイヤーエンドが余分に出てくるため、その余分なワイヤーエンドが口腔粘膜を傷つけ、痛みや出血、違和感を与えてしまいます。
針金が刺さるときの対策
針金が刺さって痛い時はどうしたらいいのでしょうか?忙しくて歯科医院にすぐに行けない時の対処法もご紹介いたします。
自分で出来る対処法
以下に自分で出来る対処法について説明します。
- ワックスを使用する: 専用のワックスをワイヤーに塗布し、金具の先端を覆うことで痛みや不快感を軽減できます。ワックスはあらかじめ歯科医師からもらうことができますが、ワックスが手元になく忙しくて受診できない時などは、ネット通販などで個人的に購入することも可能です。
- 軟らかい食べ物を選ぶ: 金具が刺さっている場所に圧迫が加わるような硬い食べ物を避け、軟らかい食べ物に切り替えることで、金具にかかる負荷を軽減できます。
歯科矯正中のワイヤーによる痛みの対策は、自分でできる対策は一時的なものですが、痛みを耐えられる程度に軽減できた場合、すぐに歯科医院で対処する必要はないかもしれません。その場合は、次回の予定されている診察時に一括して治療を受けましょう。
歯科医院での対処法
自分で出来る対処法では痛みが和らがない場合は、すぐに歯科医に連絡を取り、適切な治療を受けましょう。根本的な原因を特定して対策を講じてくれるため、その後、同じ症状に悩まされることが減るはずです。以下に歯科医院での対処法について説明します。
- 金具の調整: 金具が刺さっている場合は、歯科医師が金具を調整して金具と口腔内の接触を減らすことで、痛みや不快感を軽減できます。必要に応じて、矯正装置全体の調整を行うこともあります。ワイヤーエンドが原因で痛みが発生している場合は、一番奥の装置から飛び出しているワイヤーをエンドカッターという器具でカット(切離)することもあります。
- 金具の取り外し: 金具が刺さっている場合で、自己処置が難しい場合は、歯科医師が金具を取り外すことがあります。ただし、矯正治療の進行度合いによっては、取り外しが難しい場合もあります。
- 痛みの軽減: 金具が刺さっている場合には、痛みを和らげるために鎮痛剤の処方や、冷却治療を行うことがあります。ただし、これらの処置は一時的な痛みの軽減に限定され、金具の取り外しや調整で根本的に対処することが必要です。
まとめ
ここまで歯科矯正中に針金が刺さる時の対処法についてまとめてきました。歯科矯正で針金が刺さることの要点をまとめると以下の通りです。
- 歯科矯正の針金が刺さる原因は、矯正装置の不適合によりワイヤーがずれたり、食事中の強い噛みつきや口内環境が変化によりワイヤーが外れたり、余分なワイヤーエンドが刺さることで起きることが多い
- 歯科矯正の針金が刺さって痛みがある時に自分でできる対処法は、ワックスを使用し針金をカバーすることや軟らかい食べ物を選ぶこと
- 歯科医院を受診しワイヤーの調整をすることで、根本的な痛みの原因を排除することがベストである
これらの情報がお役に立てたら幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。