歯列矯正をする際、親知らずは抜かなければいけないのでしょうか? 本記事では、歯列矯正における親知らずについて、以下の点を中心にご紹介します!
- 歯列矯正における抜歯の必要性
- 親知らず抜歯のタイミング
- 親知らず抜歯後について
歯列矯正における親知らずについて理解するためにもご参考いただけると幸いです。 ぜひ最後までお読みください。
親知らずを抜かなければ歯列矯正はできない?
- 親知らずが歯列矯正に影響を与えることはありますか?
- 親知らずがまっすぐ生えていて、かつ完全に歯肉に埋まっている状態であれば、抜歯せず矯正できることがほとんどです。 また、親知らずが生えてきていても、歯を並べるためのスペースが十分にあれば、矯正に影響はありません。
- 歯列矯正をする場合、親知らずは抜歯する必要がありますか?
- 歯列矯正が必要になる場合、顎が小さかったり歯が大きすぎたりなどの理由から歯が並ぶスペースが足りていないことがあります。 そのため、親知らずも横倒しに生えたり脇に飛び出して生えたりすることがあり、矯正期間中や治療終了後に親知らずが原因のトラブルがおこる可能性があるため、抜歯することが一般的です。
- 親知らずが歯列矯正の邪魔になる場合、抜かなけばいけないでしょうか?
- 親知らずが虫歯になっている場合、親知らずが腫れたりうずいたりする場合、顎矯正が必要な場合には、親知らずは抜歯した方がよいとされています。 歯列矯正を始める前に、虫歯の治療や炎症の治療をします。 また顎矯正が必要な場合は、親知らずが残ったまま矯正すると、イレギュラーな骨の切り方がおこったり、術後に感染をおこしたりするリスクが高まるため、手術前に抜歯しておく必要があります。
親知らずを抜くタイミングはいつが最適?
- 親知らずはどのタイミングで抜歯すればよいですか?
- 親知らず抜歯のタイミングは、患者さんの状態と矯正内容によって異なります。 また、親知らずが完全に生えている状態か、一部が歯肉に埋まっている状態か、完全に骨に埋まっている状態かによっても異なるため、歯科医師と相談してタイミングを決めることが重要です。
- 親知らずを抜かなかった場合、将来的に問題が起こることはありますか?
- 親知らずが横向きや斜めに生えている場合、しっかりと歯磨きをしているつもりでも腫れや痛みがでることもあり、特に女性は妊娠を機に痛みが生じることもあります。 また、親知らずの周囲は細菌がたまりやすく、手前の歯が虫歯や歯周病になりやすい環境と言われています。 親知らずを矯正治療することも可能ですが、あらかじめ親知らずが引き起こすリスクを理解しておくことが重要です。
親知らず抜歯後について
- 親知らずを抜くと痛みや腫れが起こることがありますか?
- 親知らず抜歯後の痛みや腫れについては、個人差はありますが、麻酔が切れたときから抜歯当日中はじんじん痛むことが多いです。 痛みが強い場合は、歯科医から処方された痛み止めの薬を服用し痛みをおさえましょう。 腫れは、痛みより少し遅れてあらわれ、抜歯後2日目頃にピークを迎えます。
- 親知らずを抜いた後、食事に注意する必要はありますか?
- 抜歯直後の2~3時間は食事を控えましょう。 当日中は、傷口を保護する血餅がはがれやすいため、固いものや粘着性のあるものを避け、おかゆや雑炊、スープ、ヨーグルトなどを選ぶとよいとされます。 その後数日間は、治療部位と反対側で食べ物を噛むようにしてください。 また顔の腫れによって食べ物を口に入れることが難しい場合もあるため、食べ物を液体状にしたり小さく切ったりして食事するとよいでしょう。
編集部まとめ
ここまで、歯列矯正における親知らずについてお伝えしてきました。 歯列矯正における親知らずの要点をまとめると以下の通りです。
- 親知らずは虫歯や歯周病のリスクがあるため、抜歯してから歯列矯正をすることが多い
- 親知らず抜歯のタイミングは、矯正内容や親知らずの状態によって異なる
- 抜歯直後の2~3時間は食事を控える
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。