ワイヤー矯正

ワイヤー矯正の変化はいつから実感できる?矯正の期間や効果について紹介

ワイヤー矯正の変化はいつから実感できる

歯列矯正は、歯並びや噛み合わせを改善する治療法の一つで多くの人々がより美しく、健康的な笑顔を手に入れるために選択しています。

その中でも、ワイヤー矯正は広く利用されており、その効果は多くの症例で証明されています。

しかし、治療を始める多くの人々が抱える疑問の一つが、「ワイヤー矯正を始めてから実際に変化を実感できるまでの期間はどれくらいか?」という点です。

この記事では、ワイヤー矯正の基本から治療期間・変化を実感できるタイミング・効果を最大化するためのポイントまで、詳しく紹介していきます。

ワイヤー矯正を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

ワイヤー矯正とは

矯正している口元

ワイヤー矯正は、不正な歯並びや噛み合わせを修正するための歯科治療法の一つです。この方法では、歯にブラケットを取り付けワイヤーを通して歯を引っ張り、徐々に歯を正しい位置に移動させます。

ワイヤー矯正は、その確実性と強力な矯正力で知られており、重度の不正咬合や歯並びの問題も改善することが可能です。治療期間は個人差がありますが、通常は1年から3年程度が目安とされています。

定期的な調整が必要で、患者さんの協力も非常に重要な役割を果たします。適切なケアとメンテナンスを行うことで、治療後の歯並びの安定性も向上し、長期的な効果を期待することができるでしょう。

ワイヤー矯正の治療期間

問診票

ワイヤー矯正は非常に効果的な治療法であり、多くの患者さんがその恩恵を受けていますが、治療にかかる期間は個人差が大きいといえるでしょう。

治療期間に影響を与える要因については、以下の4つが挙げられます。

  • 全体矯正の場合
  • 部分矯正の場合
  • 年齢による違い
  • 元の歯並びによる違い

ここでは、それぞれの要因について詳しく解説していきます。

全体矯正の場合

笑顔の女性

全体矯正は、上下のすべての歯を対象とする治療法で、特に重度の不正咬合や歯並びの問題を抱えている患者さんに推奨されます。

この方法では、すべての歯を動かし歯並びを整えるため、治療期間は通常1年半から3年程度かかることが一般的です。患者さんの協力と正確な調整が必要で定期的な通院が求められます。

部分矯正の場合

部分矯正は、特定の歯や歯並びの一部分のみを対象とする治療法です。全体矯正に比べて治療対象が限られているため、治療期間は短めで数ヶ月から6か月程度で完了することが多いです。

しかし、これも患者さんの状態や治療の目的によって変わる可能性があります。

年齢による違い

年齢はワイヤー矯正の治療期間に大きな影響を与えます。若い患者さんの方が骨の成長とリモデリングが活発であるため、矯正力による歯の移動がスムーズに行われやすいです。

大人の場合は、骨の成長が止まっているため、治療期間が長くなる傾向があります。

元の歯並びによる違い

患者さんの元々の歯並びや不正咬合の程度も、治療期間に大きな影響を与えます。軽度の歯並びの乱れであれば、短期間で治療を完了することが可能です。

ただし、重度の不正咬合や複雑な歯並びの問題を抱えている場合は、それだけ長い治療期間が必要になります。

変化はいつごろから実感できるのか

鏡を見る女性

ワイヤー矯正を始めた多くの患者さんは、いつごろから変化を実感できるのか、その時期に強い関心を持っています。歯の移動は非常にゆっくりとしたプロセスであり、個人差も大きいため一概にはいえないのが実際のところです。

  • 1か月で歯が動く目安は
  • 変化の実感は3か月から半年?
  • 歯が動く原理とは

ここでは、変化を実感できる一般的な目安として、上記3つのポイントを詳しく解説していきます。

1か月で歯が動く目安は

ワイヤー矯正を始めてから1か月程度経過すると、多くの患者さんが歯に何らかの変化を感じ始めることが多いです。

これは、歯が動き始め、歯茎や周囲の組織に影響を与えている証拠といえます。ただし、この時期に感じる変化は主に違和感や痛みであり、鏡でみて明確な変化を確認するのは難しい場合が多いです。

そのため、不安に感じる患者さんもいますが、様子をみるようにしてみてください。何か問題があるようであれば、専門の歯科医師に相談するようにしましょう。

変化の実感は3か月から半年?

口の中をのぞく女性

歯が目にみえて動いていることを実感するのは、矯正を始めてから3か月から半年後が一般的です。この期間が過ぎると、歯並びの変化が目で確認できるようになり、矯正治療の効果を実感しやすくなります。

ただし、これも患者さんの元々の歯並びや治療計画によって異なり、一部の患者さんではさらに早い段階で変化を感じることがあります。

歯が動く原理とは

ワイヤー矯正で歯が動く原理は、矯正装置を通じて歯に一定の力を加え、歯とその周囲の組織との関係を変化させることにあります。

この力が加わると、歯の周囲の骨組織がリモデリング(再形成)を始め、歯が移動しやすくなります。

このプロセスは非常にゆっくりとしており、無理な力を加えると歯や周囲の組織にダメージを与える可能性があるため、慎重な調整と時間が必要です。

ワイヤー矯正で変化しやすい人の特徴

笑顔をきめる女性

ワイヤー矯正を短期間で行いたいと考える方もいるでしょう。ワイヤー矯正は以下のように変化しやすい人だと矯正スピードが早いことがあります。

ここでは、成長期・代謝・矯正の仕方・習慣について詳しくみていきましょう。

成長期で若い

成長期は骨を動かしやすいので、治療期間が短く済む傾向にあります。特に成長期の中でも永久歯が生え揃える前であれば、成長する力を使用して顎の大きさや骨格のずれを矯正します。

これは、歯列矯正のうち第1期治療と呼ばれる方法です。第1期治療は混合歯列期でないと、成長の力を借りた矯正ができません。大体6歳〜12歳がこの時期に当てはまります。

第1期治療では、顎のバランスを整え、永久歯が綺麗に生えてくるようサポートします。歯並びの悪さは、歯と顎のバランス・骨格のずれなどが原因です。

しかし、第1期治療に床装置矯正などで土台を作り上げることができれば、歯並びの悪さが目立ちにくくなるでしょう。

成長期のうちに土台を整え、永久歯になったら第2期治療のワイヤー矯正で調整するだけです。大人になってから矯正するよりも、矯正の難易度が下がり短期間で行えるので、中学生になる前からの矯正も検討してみてください。

代謝が活発

代謝が活発な人の方が、歯の動きが良くなります。代謝にはさまざまな種類がありますが、矯正に関わるのは歯周組織と骨の代謝です。

歯の周りには歯を支える骨があり、骨と歯根の間にはクッションの役割となる歯根膜があります。歯根膜は歯にかかる衝撃を吸収し、歯の矯正時にも重要な役割です。

矯正装置が歯に力をかけると、その力は歯根膜に伝わり、歯根膜が縮む方向では骨を溶かす細胞が活発になり、反対方向では骨を作る細胞が働きます。

歯根膜は引っ張られることで伸びますが、元の厚さに戻ろうとします。この働きによって歯が移動するため、代謝が活発でないと戻るスピードが遅くなってしまうでしょう。

代謝は若ければ良いというものでもありません。若くても食生活の乱れや睡眠不足など、生活習慣に難があると代謝が悪くなります。

少しでも代謝を良くするためには、口腔内環境だけでなく生活習慣の見直しを行いましょう。

部分矯正などの軽度の矯正治療

説明中

全体を矯正するのではなく、部分的に矯正する場合は短期間で矯正ができます。しかし、重度の場合は歯の移動だけでは、歯並びが改善できません。

顎の骨格に問題がある場合が多いため、骨格から治療したり抜歯をしたりする必要が出てきます。

部分的に歯並びが悪い場合、前歯が重なっていたり歯の移動スペースがなかったりすると変化がしにくいでしょう。また、出っ歯の人も部分矯正では変化がしにくいです。

反対にすきっ歯や軽度の叢生であれば、部分矯正でも変化がしやすいです。

歯並びを悪くする悪習慣がない

丸を作る女性

歯並びを悪くする悪習慣には以下のようなものがあります。これらに当てはまっていない方は、矯正治療による変化を受けやすいでしょう。

  • 遺伝
  • 舌の位置
  • 口呼吸
  • むし歯・歯周病
  • 頬杖
  • 親知らず
  • ストレス

歯や顎の大きさ・骨格などの遺伝による歯並びの悪さ以外は、習慣によって歯並びが悪くなっている可能性があります。通常だと舌の位置は口蓋に軽く触れていますが、口呼吸をしやすい人は口蓋に触れていません。

これによって気道が確保できず口呼吸になります。口呼吸になってしまうと、頬から内側にかかる圧力で歯が横から押されてしまいます。

この状態になると歯並びがV字型に変化し、噛み合わせが悪くなるでしょう。また、これに伴って下の歯もV字型に狭まってしまうこともあります。

むし歯や歯周病があると噛んだ時に痛みを感じるので、その部分を避けて噛むようにします。こうなると、顎のバランスが偏ってしまうでしょう。

また、歯周病は歯が動きやすい状態になってしまっています。むし歯による抜歯後や歯周病は適切な治療を受けることで、歯並びに影響しにくくなります。

歯並びが悪い人の中には、頬杖をついてしまう癖がある人もいるのではないでしょうか。頬杖をついてしまうと負荷がかかり、顎が後退したりバランスが崩れたりします。

親知らずの生え方によっては、前の歯を押して歯並びを悪化させてしまうことがあるでしょう。また、抜歯後のスペースに歯が寄って、歯並びが悪化することがあります。

仕事などでストレスを感じていると、無意識に歯を食いしばっていることがあります。歯の食いしばりは、歯並びに直接影響が起きるわけではありません。歯周病が起こりやすくなり、これによって歯並びに影響するのです。

歯列矯正の効果は矯正方法でも異なる

笑顔の男性

歯列矯正の効果は歯並びの度合いだけでなく、矯正方法でも異なります。ここでは、マウスピース型矯正・ワイヤー矯正・全体矯正・部分矯正について詳しくみていきましょう。

マウスピース型矯正とワイヤー矯正の違い

マウスピース型矯正とワイヤー矯正の1番の違いは、見た目への影響です。マウスピース型矯正は透明なので、矯正していることが目立ちません。

ワイヤー矯正は表側矯正の場合、矯正器具が目立ちます。最近では透明や白色など目立ちにくい器具や、歯の裏側にすることで目立ちにくくしています。

マウスピース型矯正は取り外しが可能ですが、一定時間装着しなければなりません。そのため、装着時間によっては治療期間が長くなってしまうことがあります。

ワイヤー矯正は、取り外しできませんが装着時間を自己管理せずに済みます。

軽度の歯並び治療であれば、どちらの治療方法でも問題ありません。しかし、症例によってはマウスピース型矯正ができないため、重度の歯並びの悪さであればワイヤー矯正がおすすめです。

費用としてはマウスピース型矯正が約70万~120万円(税込)、ワイヤー矯正が約100万〜170万円(税込)がかかります。参考にしてみてください。ただし、マウスピース型矯正は使用枚数によって金額が大きく変わることがあるでしょう。

予算がある人は、専門の歯科医師に相談してみてください。

全体矯正と部分矯正の違い

全体矯正と部分矯正は範囲が異なります。全体矯正はその名の通り、歯列すべてを矯正する方法です。部分矯正は前歯だけと思っている方も多いですが、前歯だけや奥歯の一部分だけというように部分的に矯正します。

全体矯正は約60万〜170万円(税込)の費用がかかります。全体矯正に比べ部分矯正は、費用が約30万〜70万円(税込)と抑えられますが、仕上がりは簡易的です。参考にしてみてください。

完璧な歯並びを求めるのであれば、全体矯正の方が良いでしょう。また、全体矯正はほとんどの症例に対応できますが、部分矯正は症例が限られる点に注意が必要です。

ワイヤー矯正を始めるなら

歯並びのよい女性

歯科医院は多くありますが、専門にしている診療科目が異なります。ワイヤー矯正を始めるなら、まずは「矯正歯科」がある歯科医院を選びましょう。

診療科目に矯正歯科が入っていない歯科医院だと、ワイヤー矯正ができません。矯正歯科治療の認定医や専門の歯科医師は少ないのですが、高い技術力があるのでおすすめです。

まとめ

鏡を見る男性

ワイヤー矯正は矯正の中では目立ちやすいですが、多くの症例に適用できる矯正方法です。そのため、歯並びの悪さに悩む人もワイヤー矯正で改善できるでしょう。

ワイヤー矯正の治療期間は、矯正方法・年齢・元の歯並びで異なります。少しでも変化を早く感じるために、代謝をアップさせたり悪い習慣を治したりしましょう。

またワイヤー矯正以外にも、マウスピース型矯正をはじめ矯正方法は複数あります。自分に合った矯正方法や予算内で治療ができるように、かかりつけの歯医者に相談してみると良いでしょう。

歯並びの悩みから解放されるために、本記事を参考にしてみてください。本記事がお役に立てれば幸いです。

参考文献

この記事の監修歯科医師
坂本 輝雄医師(東京歯科大学 千葉歯科医療センター 矯正歯科 臨床准教授)

坂本 輝雄医師(東京歯科大学 千葉歯科医療センター 矯正歯科 臨床准教授)

東京歯科大学卒業 東京歯科大学大学院歯学研究科(歯科矯正学専攻)修了 東京歯科大学歯科矯正学講座助手 慶応義塾大学医学部形成外科学教室非常勤講師 米国オクラホマ大学歯科矯正学講座 Visiting Assistant Professor 東京歯科大学歯科矯正学講座講師 東京歯科大学退職 東京歯科大学千葉歯科医療センター矯正歯科 臨床准教授

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坂本 輝雄医師(東京歯科大学 千葉歯科医療センター 矯正歯科 臨床准教授)

東京歯科大学卒業 東京歯科大学大学院歯学研究科(歯科矯正学専攻)修了 東京歯科大学歯科矯正学講座助手 慶応義塾大学医学部形成外科学教室非常勤講師 米国オクラホマ大学歯科矯正学講座 Visiting Assistant Professor 東京歯科大学歯科矯正学講座講師 東京歯科大学退職 東京歯科大学千葉歯科医療センター矯正歯科 臨床准教授

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