ワイヤー矯正

歯科矯正は途中でやめられる?歯科矯正を途中でやめるとどうなるかも合わせて解説!

歯科矯正は途中でやめられる?

歯科矯正は途中で辞められるのでしょうか? 本記事では歯科矯正を途中で辞められるのかご紹介いたします。

  • 歯科矯正を辞めるリスクについて
  • 歯科矯正を辞める時の注意点
  • 歯科矯正を途中で辞めないようにするには

歯科矯正を途中でやめる事について理解するためにもご参考頂けますと幸いです。 ぜひ最後までお読みください。

そもそも歯科矯正はやめられる?

そもそも歯科矯正はやめられる?

矯正治療途中での中断は推奨されません。 歯科矯正治療は、一夜で結果が得られるものではありません。 むしろ、数ヶ月から数年にわたる長期的なコミットメントが必要となります。 しかし、生活の変化や経済的な理由、痛みや不快感など、さまざまな要因から治療を途中でやめることを検討する方もいらっしゃいます。

歯科矯正を途中でやめる理由

歯科矯正を途中でやめる理由

歯科矯正を途中でやめる理由を解説していきます。

違和感を感じる

矯正治療は短期間での結果を追求するものではなく、中長期的な視点で取り組む必要があります。そのため、事前に正確な情報を得て、適切な心構えで治療に挑むことが、治療の成功への第一歩となるでしょう。

痛みが強すぎる

痛みは短時間だけでなく、矯正装置をつけている時間中続くこともあるため、一部の患者さんにとっては大きなストレス要因となります。 ただ、この痛みの度合いや持続時間は人それぞれ違い、また痛みを軽減する方法も存在するとされています。矯正治療における痛みに関する不安や疑問は、治療開始前に歯科医師にしっかりと相談し、適切なアドバイスや対処法を知っておくことが重要です。

引っ越し

歯科矯正を始めた後に転勤が決まるという状況も考えられます。そんな時、過去のクリニックとの距離や通院の頻度が問題となってきます。
矯正方法により、通院の頻度や対応が違います。例えば、マウスピース矯正の場合は長期間の通院が不要で、1〜3か月に1回の確認で問題ありません。一方、ワイヤー矯正を選択している患者さんは、3週間に1回と頻繁な通院が必要です。そのため、新居が古いクリニックから遠くなると、継続的な通院は難しくなってしまうことが考えられます。

ライフスタイルの変化

  • 結婚や出産を経験し、家族を中心とした生活にシフトすることで、矯正治療の通院が難しくなった。
  • 転職や昇進により、仕事の負担が増えて通院スケジュールの調整が困難になった。
  • 新しい職場や職種での外見の要件が変わり、矯正装置を装着することが適切でないと判断された。

これらのライフイベントは、歯科矯正治療の計画や進行に大きな影響を及ぼす可能性があるため、早めの対応や相談が必要です。

通院が難しい

歯科矯正治療には、矯正方法に応じて定期的なクリニックへの通院が必要であり、また、むし歯や歯周病を予防するためにも定期的なクリーニングが欠かせません。
例えば、ワイヤー矯正を受ける場合、通院はワイヤーの調整ごとにおおよそ3週間に1回程度必要であり、口腔内の健康状態を確認するためには3か月に1回程度の定期検診やクリーニングが必要です。マウスピース矯正を受けている場合も、通院は1〜3か月に1回程度あり、同様に3か月に1回程度の定期的な検診とクリーニングが必要です。

治療費の支払いが困難になった

歯科矯正治療にかかる費用は、途中で治療をやめる理由の一つとして挙げられます。自費の歯科矯正治療は、歯科クリニックごとに料金が違います。 通院ごとに調整費用が発生する場合、治療が長期化すればするほど費用が増える可能性があります。予測治療期間通りに進まない場合も考慮に入れ、支払いが増えることを考える必要があります。治療費用が負担になる場合は、事前に歯科クリニックと相談し、料金プランについて詳細を確認することが重要です。

歯科矯正を途中でやめるリスク

歯科矯正を途中でやめるリスク

矯正治療を途中で中断し、後戻りが生じると、これまでの治療費や努力が無駄になってしまう可能性があります。美しい歯並びを手に入れるためには、矯正治療を最後まで続けることが重要です。

歯並びが後戻りする

矯正治療を中断すると、歯の配置が以前の状態に戻る可能性があります。後戻りとは、矯正治療によって改善された歯並びが、治療前の歯並びに戻ってしまう現象を指します。中途半端な期間の治療を行い、その後矯正治療をやめることを考える方もいるかもしれません。

治療費が無駄になる

矯正治療は、特定の疾患以外には健康保険が適用されず、すべての処置が自費治療となります。歯科クリニックの契約書には個別の取り決めがあるかもしれませんが、患者さん都合で治療を中断またはやめる場合、通常は支払った治療費の返金は行われないことが一般的です。

むし歯や歯周病を発症しやすくなる

ワイヤー矯正の場合、矯正器具をつけたまま治療を一時中断している期間が長いと、むし歯や歯周病のリスクが高まります。その理由は、ブラケットやワイヤーを装着している状態では、細かい歯の隙間や歯と矯正器具の間の領域が十分に歯を磨きにくいからです。

歯科矯正を途中でやめるときの注意点

歯科矯正を途中でやめるときの注意点

歯科矯正治療を途中でやめることは、歯の健康と美しさに対するリスクを伴う選択肢です。治療を開始する前に十分な情報を収集し、治療プランを検討することが重要です。

治療費が返金されない

歯科矯正治療を途中でやめる場合、通院にかかる費用負担は減少しますが、精密検査や矯正装置に関連する支出は、返金対象外なことが多いです。 また、以前と同じ矯正治療方法で別の歯科クリニックで治療を再開しようとしても、転院前のクリニックで支払った費用を差し引いてもらうことは一般的に難しいです。

歯並びが悪化する可能性がある

矯正治療が進行している間、歯は新しい位置に移動するため、周囲の骨との安定性が低下します。したがって、矯正治療を途中で中断すると、歯は元の位置に戻ろうとし、治療前の歯並びに後戻りする可能性が高まります。

勝手にやめられない

歯科矯正を途中で中断したいという希望を伝えても、歯科医師が患者さんの口腔内の状態を考慮し、中断が適切と判断されるまで、治療を継続しなければならないことがあります。

歯科矯正を途中でやめないようにするには

歯科矯正を途中でやめないようにするには

歯科矯正治療は美しい笑顔や健康な口腔状態を実現するための貴重な治療です。治療を途中で辞めないよう、目標を明確にし、適切なケアとサポートを受けながら続けていくことが大切です。

カウンセリングを受ける

矯正治療を受ける前に、初診相談とカウンセリングをしっかり受けることが重要です。初診相談では、治療の仕組みや目的について理解し、治療に対する不安やストレスを軽減できます。

疑問や不安を聞いておく

矯正治療は長期にわたる通院とさまざまな制約が伴います。このような状況下では、治療が予想と違う展開を迎えることがあるかもしれません。その際、疑問や不安をそのままにせず、早めに解消することが大切です。

経験のある歯科医院を探す

歯科矯正を成功させる重要なポイントとして、経験がある歯科医院を選ぶことが一つの選択肢として考えられます。 矯正治療は適切な専門知識と経験が必要です。そのため、歯科医院を選ぶ際には注意深く選択することが不可欠です。 信頼できる歯科医の下で矯正治療を進めることで、矯正治療を粘り強く続けられます。

まとめ

まとめ

ここまで歯科矯正は途中で辞められるのかについてお伝えしてきました。 歯科矯正は途中で辞められるのかの要点をまとめると以下の通りです。

  • 歯科矯正を途中でやめるとさまざまなリスクが出てくる。
  • 歯科矯正を途中でやめると返金されない。
  • 歯科矯正を途中で辞めないようにするには不安や疑問点を無くすことが大事。

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
宮島 悠旗医師(宮島悠旗ブライトオーソドンティクス)

宮島 悠旗医師(宮島悠旗ブライトオーソドンティクス)

愛知学院大学歯学部卒業 / 東京歯科大学千葉病院にて臨床研修医終了 / 東北大学大学院歯学研究科口腔発育学口座顎口腔矯正学分野 助教 / 宮島悠旗ブライトオーソドンティクス起業 / 著書「国際人になりたければ英語力より歯を“磨け”-世界で活躍する人の『デンタルケア』-」(幻冬舎)出版 / 合同会社T&Y Connection設立 / ASIA GOLDEN STARAWARD(企業家賞)受賞 / 著書「歯並び美人で充実人生-幸せを呼ぶゴールデンスマイル-」(合同フォレスト)出版 / 株式会社オーティカインターナショナル認定講師 / 現在は宮島悠旗ブライトオーソドンティクス代表としてフリーランス矯正歯科医を行っている / 専門は矯正歯科(Invisalign®︎、小児矯正、Myobrace®︎、マルチブラケット、アンカースクリュー、PBMオルソ(光加速矯正装置))

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