ワイヤー矯正

歯科矯正治療のトラブルとは?トラブル例やトラブルを防ぐ方法など徹底解説!

歯科矯正治療のトラブルとは?

歯科矯正治療はトラブルがありそうで怖いと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。本記事では歯科矯正治療のトラブルについて以下の点を中心にご紹介します。

  • 歯科矯正治療中のトラブル
  • なぜ歯科矯正治療でトラブルが起こるのか
  • 歯科矯正治療中のトラブルの対処法

歯科矯正治療中のトラブルについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。 ぜひ最後までお読みください。

歯科矯正治療中のトラブル

歯科矯正治療中のトラブル

虫歯や口臭が気になるときの対処法はありますか?
虫歯や口臭が気になる場合、矯正治療中は特にオーラルケアを重視しましょう。 矯正装置の中でのブラッシングが難しいため、食べかすが残りやすくなります。定期的な歯磨きや歯医者の受診を怠らず、虫歯の早期発見・治療を心掛けることが大切です。 また、口の中の細菌による口臭の対策として、慢性的な汚れを歯科クリニックで除去する指導を受けることで効果が期待できます。
当初の予定通りに終わらないときはどうすれば良いですか?
歯科矯正治療の期間が当初の予定通りに終わらない場合、焦らずに冷静に対処することが重要です。まず、矯正治療を行う歯科医師と相談し、進捗状況を確認しましょう。虫歯や歯のトラブルが原因で治療が中断している場合は、歯の健康を優先して治療を行い、その後矯正治療を再開します。また、取り外し式の装置を使用している場合は、装着時間を守ることで治療の進行をサポートしましょう。
噛み合わせが悪くなったときはどうすれば良いですか?
歯科矯正治療中に噛み合わせが悪くなった場合、一時的なものであれば治療を進めることで自然に改善されるのが一般的です。しかし、違和感や日常生活に支障が出る場合は、早めに歯科医師に相談することが重要です。 歯の移動を調整することで噛み合わせを改善する方法や、必要に応じて装置の調整を行うことで快適な噛み合わせを取り戻せます。治療中のトラブルは矯正治療の一部であり、適切なケアと歯科医師とのコミュニケーションによって解決できる場合が多いので、積極的に相談してください。
クリニックに通えなくなった場合はどうすれば良いですか?
歯科矯正治療中に引越しなどの理由で通院が難しくなる場合も、同じクリニックで治療を完了することが理想です。通院が範囲内であれば同じクリニックで続けられますが、遠方への引越しで通院が難しい場合は転院が必要となります。 転院先については、早めに担当のドクターに相談し、ドクターに紹介してもらう場合もあります。治療を中断せず、スムーズに転院できるようにするためにも、ドクターとのコミュニケーションを大切にしましょう。
後戻りがおこった場合はどうすれば良いですか?
後戻りが起こった場合は、リテーナーの適切な装着を徹底しましょう。リテーナーは歯の保定装置であり、歯の移動を安定させる重要な役割を果たします。治療完了後もリテーナーの装着を継続し、一日20時間以上は必ず装着することが大切です。特に就寝時にも着用することで、歯が元の状態に戻るのを防げます。定期的な歯科健診も欠かさず受けることで、早期に問題を発見し、適切な対処ができます。ドクターの指示に従い、リテーナーのケアも丁寧に行いましょう。
当初の予定より治療費がかかった場合はどうすれば良いですか?
そういったトラブルを防ぐために、治療を始める前からクリニックとのコミュニケーションを大切にしましょう。治療ゴールや費用についての理解を共有することで、トラブルを防げます。 追加費用が必要になる場合、その理由や内容をしっかりと説明してもらい、納得のいく形で進めるようにしましょう。クリニック選びでは、「トータルフィーシステム」(毎回の通院時にかかる調節料・管理料があらかじめ料金に含まれている)を採用しているところを選ぶことも重要です。あらかじめ必要な費用を提示してもらい、追加費用の予測ができるため、予算の管理がしやすくなります。 費用に関するトラブルを未然に防ぐためにも、信頼できるクリニックを選ぶことが大切です。
ほうれい線が目立つようになった場合はどうすれば良いですか?
ほうれい線が目立つようになった場合、口元全体の美しさを保つためには、バランスを考えた治療が重要です。口元の皮膚のたるみや筋肉の張りを失うことを防ぐために、矯正治療を行う際には高い治療技術を持つ矯正歯科医師を選ぶことが大切です。 出っ歯の治療後や犬歯の抜歯後など、口元のバランスを保つためには、矯正治療を行う医師に相談し、治療プランを立てることが必要です。口元の美しさを重視した治療を受けることで、老け顔やほうれい線の目立ち予防が期待できます。
担当医が変わり治療方針が変わった場合はどうすれば良いですか?
担当医が変わり治療方針が変わった場合、患者さんはその変更に従うしかありません。しかし、事前に変更があることを伝えてもらえると引き継ぎがスムーズになる場合があります。治療途中で担当医が変わる可能性を考慮して、次の担当医への引継ぎをしっかりとお願いすることが重要です。 常勤の矯正歯科医師がいるクリニックを選ぶことで、担当医の変更が起こるリスクを減らせます。治療方針の変更に不安を感じる場合は、変更前後の医師とコミュニケーションを取り、理解を深めることが大切です。信頼できるクリニックを選ぶことで、治療の過程がスムーズに進む可能性が高まります。
顎関節症になった場合はどうすれば良いですか?
顎関節症になった場合は、早めに担当医に相談しましょう。顎関節症の症状は、顎を動かす際に音がしたり、口が開けづらくなったり、痛みを感じることがあります。 矯正治療中に歯ぎしりや噛みしめなどの癖が出ることが原因となることもあります。治療中のストレスを軽減するためにも、リラックスする方法を取り入れることが重要です。 担当医に相談すれば、適切な対処法を提案してもらえます。顎関節症の症状を放置せず、早期に治療を行うことで、症状の改善が期待できます。自分でも、口を無理に大きく開けないように心掛けること、温かいタオルを当てるなどの緩和策を試してみましょう。

歯科矯正治療でトラブルが起こる理由

歯科矯正治療でトラブルが起こる理由

歯科矯正治療でトラブルが起こるのはなぜですか?
歯科矯正治療でトラブルが起こる理由はいくつか考えられます。 難しい歯並びの場合、重なりが強い叢生や開咬などは噛み合わせのズレや顎の歪みも伴うことが多く、外科治療が必要な場合があります。治療において抜歯を伴うかどうかの判断が重要で、歯科医師の技術と経験が問われます。 後戻り対策が上手くいかない場合もあります。矯正終了後は保定期間が必要ですが、保定装置を適切に装着しなかったり外す時間が長かったりすると後戻りが起こることがあります。 また、矯正装置が邪魔で歯磨きが上手くできないこともトラブルの一因です。特にブラケットとワイヤーを用いる矯正では磨き残しが多くなり、虫歯や歯周病を引き起こす可能性があります。 信頼関係ができていない歯科医院で治療を受けることも理由の一つです。長期通院になるため、信頼できる医院で治療を受けることが重要です。 全てのトラブルを防ぐには、慎重な治療計画と適切なアフターケアが大切です。
矯正装置に不具合が生じた場合はどうすれば良いでしょうか?
矯正装置に不具合が生じた場合は、自己判断せずに必ず担当の歯科医師に相談することが大切です。器具が外れたり、破損したりすることは珍しくありませんが、そのまま放置すると歯が元の位置に戻る可能性や治療の方向が変わるリスクがあります。早めにドクターに連絡し、指示に従って対処しましょう。 器具の外れや破損を防ぐためには、食いしばりや歯ぎしりをする癖がある場合、外すなどの対策を取ることが重要です。また、器具を取り外す際には専用のケースに入れるなど、ルールを守って扱うことで破損リスクを低減できます。もし器具が破損してしまった場合は、再度作り直す必要がありますので、大切に保管するよう心掛けましょう。

歯科矯正治療中のトラブルの対処法

歯科矯正治療中のトラブルの対処法

歯科矯正治療中にトラブルを回避するための予防法はありますか?
歯科矯正治療中にトラブルを回避するための予防法はいくつかあります。 まず、マウスピース矯正では、マウスピースの破損や紛失に備えて、使い終わったマウスピースも保管しておくことが重要です。万が一の際には、一つ前のものや一つ先のマウスピースを付けて対処することがありますが、必ずドクターの指示を仰ぐようにしましょう。 歯科矯正治療中は虫歯や歯周病になるリスクが高まります。定期的なクリーニングを受けることで、歯垢や歯石を除去し、口腔内を清潔に保ちましょう。矯正装置の特性を考慮した適切な歯磨き方法を学び、自宅でのケアに加えてクリニックでのクリーニングをすることで虫歯・歯周病リスクを減らせます。 また、矯正治療中はドクター・クリニックの指示に従うことが重要です。矯正装置の調整や装着・外しのタイミングを守ることで治療がスムーズに進み、治療期間の短縮につながります。通院が難しい場合や装置を外せない場合は、ドクターに相談して適切な対処法を見つけましょう。 違和感がある場合は、早めにドクターに相談しましょう。痛みや不快感がある場合は、原因を調査して適切な対策を講じることが重要です。 そして、治療を開始する前には、矯正医院を慎重に選ぶことが大切です。信頼できるドクターやクリニックを見つけることで、自分に合った治療を開始できます。セカンドオピニオンを検討する際も、自分に合った治療方針やクリニックを選ぶことがトラブル回避の一つの方法となります。
セカンドオピニオンを受けることはなぜ大切なのですか?
セカンドオピニオンを受けることは、現在の担当医の意見を別の視点から検討し、治療方針に対する理解を深められます。同じ診断や治療が確認されれば、自信を持って治療に臨めるでしょう。さらに、別の治療法が提案される場合には選択の幅が広がり、より納得した治療を選べます。セカンドオピニオンは患者さんに合った治療を見つけるために重要な選択肢です。

まとめ

まとめ

ここまで歯科矯正治療中のトラブルについてお伝えしてきました。歯科矯正治療中のトラブルの要点をまとめると以下の通りです。

  • 歯科矯正治療中は、虫歯や口臭が気になったり、当初の予定通りに終わらなかったり、噛み合わせが悪くなったり、顎関節症になるなど様々なトラブルが起きる場合がある
  • 歯科矯正治療でトラブルが起こる理由は、難しい歯並びであったり、後戻り対策が上手くいかなかったり、矯正装置が邪魔で歯磨きが上手くできなかったり、信頼関係ができていない歯科医院で治療を受けたりすること
  • 歯科矯正治療中のトラブルは、マウスピース型矯正では、使い終わったマウスピースも保管しておくことや、定期的なクリーニングを受けること、ドクター・クリニックの指示に従うこと、矯正医院を慎重に選ぶことで対処する

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
坂本 輝雄歯科医師(東京歯科大学 千葉歯科医療センター 矯正歯科 臨床准教授)

坂本 輝雄歯科医師(東京歯科大学 千葉歯科医療センター 矯正歯科 臨床准教授)

東京歯科大学卒業 東京歯科大学大学院歯学研究科(歯科矯正学専攻)修了 東京歯科大学歯科矯正学講座助手 慶応義塾大学医学部形成外科学教室非常勤講師 米国オクラホマ大学歯科矯正学講座 Visiting Assistant Professor 東京歯科大学歯科矯正学講座講師 東京歯科大学退職 東京歯科大学千葉歯科医療センター矯正歯科 臨床准教授

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坂本 輝雄歯科医師(東京歯科大学 千葉歯科医療センター 矯正歯科 臨床准教授)

東京歯科大学卒業 東京歯科大学大学院歯学研究科(歯科矯正学専攻)修了 東京歯科大学歯科矯正学講座助手 慶応義塾大学医学部形成外科学教室非常勤講師 米国オクラホマ大学歯科矯正学講座 Visiting Assistant Professor 東京歯科大学歯科矯正学講座講師 東京歯科大学退職 東京歯科大学千葉歯科医療センター矯正歯科 臨床准教授

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