ワイヤー矯正

ワイヤー矯正治療中の食事のコツ|おすすめ・NGな食べ物・注意すべきポイントも詳しく解説

ワイヤー矯正 食事

歯科矯正治療中は、基本的に矯正装置を24時間常につけた状態で生活します。そのため、矯正していない時と比較すると、さまざまな場面で痛みが生じやすくなります。

その中でも食事は矯正装置によって痛みを感じやすく、口内のトラブルも起こりやすいです。 矯正装置の中でもよく採用されているワイヤー矯正の場合、食事のコツや食べ方の工夫でそれらの痛みやトラブルを回避できます。

本記事ではワイヤー矯正中の食事のコツについて、おすすめ・NGな食事・注意すべきポイントを詳しく解説します。

現在ワイヤー矯正をしていて食事で悩みを抱えている方、これからワイヤー矯正を検討している方は参考にしてみてください。

ワイヤー矯正中に起こる食事の悩み

食事

ワイヤー矯正中は食事の際に痛みを感じたり、口内トラブルが発生しやすかったりします

それは矯正前にはあまり感じることがない口内状態でも、矯正を始めてから度々発生するので矯正治療中の悩みの一つとなっています。

では、ワイヤー矯正中に起こる具体的な食事の悩みについて詳しくみていきましょう。

装置に食べ物が挟まる

ワイヤー矯正は矯正装置と歯の間に隙間が生じるため、その隙間や矯正装置自体に食べ物が挟まりやすくなります

矯正装置と歯の間は歯ブラシが通りにくいため、歯間ブラシやデンタルフロスを活用して装置に挟まった食べ物を除去しましょう。

食べ物が挟まっている状態が長期間続くとプラークが発生し、むし歯や歯周病を発病しやすくなってしまいます。

特に繊維質のある野菜・麺類・粘着性が高いキャラメルやチョコレートといったお菓子などが矯正装置と歯の間に挟まりやすいです。

次第にワイヤー矯正にも慣れてくると、食べ物が挟まらない食べ方を習得できたり、歯磨きが習慣化されたりして悩みが解消されるでしょう。

食事の際に痛みを感じる

歯が痛い女性

ワイヤー矯正の装置を付けて間もない頃は矯正装置で引っ張られている状態に慣れないため、痛みを伴う場合があります。

食事の際にも痛みを感じやすく、特に硬いものが食べられないこともあります。

この痛みは矯正治療中ずっと感じるものではなく、早ければ1週間から1ヵ月程度で痛みも落ち着いてくるでしょう。

矯正を始めた頃の痛みによって欠食してしまう方もいて、栄養不足になってしまう可能性もあります。

痛みを感じている間は無理に今までと同じ食事を摂らなくても、硬いものを避け、飲み込みやすい食事で少しでも痛みを和らげると良いです。

ワイヤー矯正中の食事のコツ

せんべい

ワイヤー矯正中に感じる悩みについて解説しましたが、これらの食事の悩みは食事の摂り方のコツを身につけると解消できます。

ワイヤー矯正中の食事のコツとして主に下記の3つが挙げられます。

  • 硬い食べ物を避ける
  • 粘着性の高い食べ物を避ける
  • 口内炎予防に効果があるビタミンB2・B6を摂取する

それぞれの食事のコツについて詳しくみていきましょう。

硬い食べ物を避ける

ワイヤー矯正中は硬い食べ物を出来るだけ避けるようにしましょう。

ワイヤー矯正によって歯に力が加わっている状態のため、硬い食べ物を食べると更に歯に力が加わり、痛みを伴う可能性が高いです。

また矯正装置で口が開きにくいため、もともと奥歯でかじる食べ物も前歯でかじろうとすると前歯に力が集中し、歯に大きな負担がかかります。

特にせんべいやりんごなどのような硬い食べ物は矯正装置が外れる可能性があるため、食べる場合は出来るだけ小さくしてから食べるようにしましょう。

口に入れられる大きさであれば前歯でかじらなくても奥歯で噛めるので、歯への負担や矯正装置が外れる心配は軽減できます。

加えてワイヤー矯正による装置を付けて間もない頃は痛みを感じやすいため、硬い食べ物は避けて柔らかい食べ物で慣らしていくと痛みも感じにくいでしょう。

粘着性の高い食べ物を避ける

ワイヤー矯正中は硬い食べ物の他にも粘着性の高い食べ物も避けるようにしましょう。

粘着性の高い食べ物は矯正装置にくっつきやすく、一度くっついてしまうと取り除くのが大変です。また食べている間に矯正装置が外れてしまうこともあります。

また粘着性の高い食べ物がくっついてしまった場合は、歯磨きしてもなかなか取り除くのが難しいです。

加えて、矯正装置や歯にくっついたところからむし歯や歯周病になってしまう恐れもあるので注意が必要です。

粘着性の高い食べ物の例としては、キャラメル・チョコレート・ガムといったお菓子からお餅などが挙げられます。

ワイヤー矯正中はこれらのリスクを抑えるため、できる限り粘着性の高い食べ物を食べるのを避けるように努めましょう。

口内炎予防に効果があるビタミンB2・B6を摂取する

錠剤

矯正装置を設置すると歯茎や口の内側に装置が当たったり、うまく噛んだりできないために口の内側を誤って噛んでしまったりすることがあります。

そのため、ワイヤー矯正期間中は口内炎が発生しやすい口内環境に陥りやすいでしょう。

矯正装置による痛みと口内炎の痛みがともに発生すると、食事自体を避けてしまう恐れがあります。

口内炎を発生させないためにはビタミンB2・B6を摂取すると効果的です。

ビタミンB2が多く含まれる食べ物は卵・乳製品・青魚・納豆などです。ビタミンB6が多く含まれる食べ物は鶏のささみ・バナナ・マグロなどです。

ビタミンB2・B6どちらも摂取できる牛・豚・鶏のレバーを食べると効率的に摂取できます。

矯正装置に食べ物が挟まるのが気になる場合は、サプリメントでビタミンB2・B6を摂取するのも良いでしょう。

ワイヤー矯正中におすすめの食べ物と食べ方

食事

ワイヤー矯正中の食事のコツが分かったところで、快適に食事を楽しむためにどのような工夫をすると良いでしょうか。ワイヤー矯正中におすすめの食べ物や食べ方について解説します。

食べやすい流動食がおすすめ

ワイヤー矯正中は食べやすい流動食がおすすめです。硬い食べ物は痛みを伴うだけでなく、矯正装置が外れる恐れがあります。

そのため、柔らかい食べ物やあまり噛まなくても良い食べ物だとスムーズに食べられるのでストレスなく、食事ができます。

例えばおかゆ・リゾット・煮込みうどんといった飲み込みやすいものや、豆腐・スープ・ゼリーなどそれほど歯を使わなくても食べられるものが良いでしょう。

これらの流動食は消化もいいので、栄養もしっかり摂取できます。

硬めの食材は細かく刻んで食べる

ワイヤー矯正中に硬めの食材を使って食事したい場合は、細かく刻んで食べやすくするのをおすすめします。

矯正治療中に硬い食べ物をかじろうとすると、矯正装置が外れてしまう可能性があります。

しかし柔らかい食材ばかりを食べていると飽きてしまうだけでなく、口周りの筋肉が衰えてしまい、矯正治療後に硬い食べ物が食べにくくなってしまいます。

ワイヤー矯正中に硬めの食材を食べる場合は、細かく刻んで一口で食べられるようにすると食べやすいです。また硬めの食材はしっかり噛んで食べるので咀嚼する力を保てます。

ただし、細かく刻むことで食材が矯正装置と歯の間に挟まりやすくなるので、食事後は歯磨きするようにしましょう。

煮込み料理などで食材を柔らかくする

ワイヤー矯正をしていると硬い食材が食べにくいため、敬遠しがちになります。

しかし、硬い食材でも煮込むことで柔らかくなり、ワイヤー矯正をしたままでも食べやすい状態になります。

例えば人参やじゃがいもなどの硬い野菜や肉でも煮込んで柔らかくして食べる料理であれば、矯正しながらでも味わえます。

またカレーライスなど、通常煮込む料理でも長めに煮込み時間を設けると野菜が食べやすくなり、栄養も摂取できます。

ワイヤー矯正中にNGな食べ物

驚く

ワイヤー矯正を行っていると、矯正装置と歯の間に隙間があるので挟まりやすい食材などがあります。できるだけこのような食材は食べるのを避けるようにしましょう。

ではワイヤー矯正中にNGな食べ物とは一体どのようなものでしょうか。詳しくみていきましょう。

硬いもの

硬い食べ物や食材は矯正しているときに食べると痛みが生じやすく、また矯正装置が外れてしまったり破損したりする可能性があるため、避けた方が良いでしょう。

矯正装置を付けると歯並びを整えるために歯を引っ張るので歯に負担がかかります。その状態で硬いものを食べると更に歯に負担がかかるので、最悪の場合歯が欠損(欠ける)してしまうかもしれません。

例えば煎餅・りんご・氷などの硬いものをかじったり、前歯で食べたりすると、歯や矯正装置に負担がかかりやすいです。

このため、これらの硬いものを食べる際には、ひと口ほどの大きさに小さくしてから奥歯で噛めるように工夫をすると食べやすいでしょう。

粘着性が高いもの

ガム

ワイヤー矯正中は粘着性の高い食べ物をできるだけ避けた方が良いです。

粘着性の高い食べ物はワイヤー矯正の装置と歯の間にくっついてしまうと歯ブラシなどのセルフケアで取り除くのが非常に難しくなります。

通常、歯に粘着性の高い食べ物がくっついた場合は、歯ブラシを歯の表面にしっかり当てて磨けるのでくっついた食べ物を取り除けます。

しかし、矯正装置を付けると歯の表面に歯ブラシが当たりにくいので、丁寧に磨いても除去できない可能性が高いです。

また粘着性の高い食べ物が残ったまま長時間付着していると、付着したところからプラーク菌が増殖し、むし歯や歯周病が発病しやすくなります。

そのため、矯正装置を着用しているときは粘着性の高い食べ物をできるだけ避けた方が良いですが、食べる場合は出来るだけ食後に歯磨きを丁寧に行うようにしましょう。

繊維質の多いもの

繊維質の多い食べ物もワイヤー矯正中は非常に挟まりやすいため、避けた方が良い食べ物です。

繊維質の多い食べ物は矯正装置を付けていなくても、歯と歯の間に挟まりやすいものです。

ましてワイヤー矯正中は食べ物が矯正装置のデコボコや歯との間の隙間に挟まりやすい状態になっているので、繊維質の多い食べ物はより挟まりやすいといえるでしょう。

繊維質の多い食材としてはアスパラガス・えのき・パイナップルなどが挙げられます。

これらの食材を食べる際には繊維質を断つように調理して食べやすくしたり、繊維質が挟まった際は歯磨きやデンタルフロスを活用して取り除いたりしましょう。

ワイヤー矯正中の食事で注意すべきポイント

歯科衛生器具

ワイヤー矯正中の食事では避けた方が良い食べ物や食べる際におすすめのポイントについて解説しました。

矯正装置を付けていない状態と比較すると食べ物が挟まりやすい口内環境になるため、食べる物や形状に気をつけなくてはなりません

その他にも矯正装置を付けた状態で食事をする場合はいくつか気をつける点があります。ワイヤー矯正中の食事で注意すべきポイントとはどのようなものがあるのでしょうか。

食後は歯磨きをこまめにする

ワイヤー矯正中は食後に歯磨きをこまめに行うようにしましょう。矯正中は食べ物が挟まりやすく、歯が汚れやすい状態になります。

朝や夜にまとめて歯磨きしようとすると汚れが取り除きにくいところへ溜まってしまうので、汚れが残ってしまいがちです。

食事の都度、食後に歯磨きをすると1回の食事分の汚れを取り除くことになるので、磨き残しが少ないです。 また1度の歯磨きで歯全体を磨こうとすると時間がかかってしまいます。

例えば、朝食後は前歯を重点的に磨く、夕食後は奥歯を重点的に磨くというように磨き方のルーティンを決めると磨き残しを少なくできます。

着色しやすい飲み物にも注意

ワイヤー矯正中は硬いものや粘着性の高い食べ物だけでなく、着色しやすい飲み物にも注意が必要です。

ポリフェノールを含んだ赤ワインやコーヒーは矯正装置が着色しやすいです。また、果汁を使ったジュースも着色する可能性があります。

矯正装置が着色した場合はそのままにしてしまうと矯正装置に汚れが残ってしまうため、矯正装置の交換を行います。

矯正装置の交換は時間も費用も要するため、出来るだけ着色してしまう飲み物を飲むのを控えましょう。

また、着色しやすい飲み物を飲む場合は飲んだ後に軽く口をゆすぐと着色しにくくなります

装置が変形・破損した場合の対処法

歯科治療器具

矯正装置が変形・破損してしまった場合は修理もしくは作り直しを行います

矯正装置の一部が破損してしまった場合は矯正装置の修理による対処です。ワイヤー矯正の場合はワイヤーが外れやすいので改めてつけ直します。

矯正装置が変形してしまった場合は歯並びに影響するため、新たに矯正装置を作り直して正しい位置に矯正します。

矯正装置を作り直す場合は、費用がかかるケースが多いです。ワイヤー矯正を始めるときの契約で、作り直しの場合について記載しているので確認しましょう。

まとめ

食事をする女性

ワイヤー矯正中の食事のコツについて、おすすめ・NGな食べ物・注意すべきポイントを詳しく解説しました。

ワイヤー矯正中は硬いものや粘着性の高いものを食べると矯正装置が破損したり、ワイヤー矯正が外れてしまったりする可能性があります

ただし硬いものは一口ほどの大きさに小さく刻んだり、煮込んで柔らかくしたりすると矯正中でも食べやすく、食べ物が挟まりにくいです。

また、ワイヤー矯正中は食事の後に歯磨きを習慣化すると汚れを残さずに保てるため、口内環境が整ってむし歯や歯周病も発病しにくくなります。

なお、費用相場は、約60〜100万円(税込)です。参考にしてみてください。

ワイヤー矯正中も食事を楽しむための工夫をしながら、快適に矯正治療を進めていきましょう。

参考文献

この記事の監修歯科医師
坂本 輝雄医師(東京歯科大学 千葉歯科医療センター 矯正歯科 臨床准教授)

坂本 輝雄医師(東京歯科大学 千葉歯科医療センター 矯正歯科 臨床准教授)

東京歯科大学卒業 東京歯科大学大学院歯学研究科(歯科矯正学専攻)修了 東京歯科大学歯科矯正学講座助手 慶応義塾大学医学部形成外科学教室非常勤講師 米国オクラホマ大学歯科矯正学講座 Visiting Assistant Professor 東京歯科大学歯科矯正学講座講師 東京歯科大学退職 東京歯科大学千葉歯科医療センター矯正歯科 臨床准教授

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坂本 輝雄医師(東京歯科大学 千葉歯科医療センター 矯正歯科 臨床准教授)

東京歯科大学卒業 東京歯科大学大学院歯学研究科(歯科矯正学専攻)修了 東京歯科大学歯科矯正学講座助手 慶応義塾大学医学部形成外科学教室非常勤講師 米国オクラホマ大学歯科矯正学講座 Visiting Assistant Professor 東京歯科大学歯科矯正学講座講師 東京歯科大学退職 東京歯科大学千葉歯科医療センター矯正歯科 臨床准教授

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