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オープンバイトは自力で治せる?原因や治療法などを解説

オープンバイトは自力で治せる?

オープンバイトは不正咬合の一つで、見た目に問題があるばかりではなく機能面で日常生活に支障が出ることがあります。 オープンバイトや不正咬合に悩む人の中には、治療方法に悩む人や、インビザラインなどのマウスピース矯正を検討している人もいるのではないでしょうか。

この記事では、オープンバイトの原因や影響、治療方法などの疑問に答えていきます。

オープンバイトの特徴と原因

オープンバイト(開咬)とは何ですか?
奥歯で噛んだときに上下の前歯に隙間ができて噛み合わない状態を指します。オープンバイトは開咬とも呼ばれ、骨格・歯の傾き・機能面などに不具合を生じる不正咬合の一種です。 厚生労働省の「平成23年歯科疾患実態調査」によると、日本人に最も多い不正咬合は、全体の44.3%を占めた「叢生」でした。叢生とは、歯が重なり合って生えることで歯列が乱れた状態を指します。開咬は5.7%と一見少ないものの、叢生、上顎前突、空隙についで4番目に多い不正咬合の種類です。
オープンバイトの原因を教えてください。
オープンバイトの主な原因は以下の通りです。 

  • 悪習癖
  • 口呼吸
  • 遺伝

無意識に行っている癖が歯並びや噛み合わせに悪影響を及ぼし、オープンバイトの原因となります。幼少期の指しゃぶりや、舌を上下の前歯にできた隙間に前に突き出す癖は、上顎前歯に前方への力がかかります。前歯が前方に傾斜すると、オープンバイトを引き起こしかねません。

鼻炎や扁桃腺肥大など呼吸器系疾患があると、鼻が詰まりやすく口呼吸になる傾向があります。口呼吸が続くと唇や舌の筋肉が衰え、やがて口全体にある筋肉のバランスが崩れることから歯並びの乱れに繋がります。 顎骨の成長に問題がある骨格性のオープンバイトは、原因の多くが遺伝です。両親のどちらかや親族にオープンバイトの人がいる場合は、遺伝の可能性があります。

オープンバイトによる影響やリスク

オープンバイトによって起こる弊害を教えてください。
オープンバイトによって起こる弊害には以下のようなものがあります。 

  • 前歯で食べ物を噛み切れない
  • 発音に障害が出る
  • 口腔内が乾燥しやすい
  • 虫歯や歯周病のリスクが高まる
  • 顎関節症を引き起こしやすい

オープンバイトは奥歯しか噛み合わないため、前歯で食べ物を噛み切りにくいです。噛み合わせの悪さから食べ物を細かく咀嚼できず、胃腸に負担がかかる可能性もあります。 舌を前に出す癖による影響や空気が抜けてしまうことで、サ行・ラ行の発音がしにくい人もいるようです。

さらに、オープンバイトは口が閉じにくく、口呼吸になる傾向があります。口呼吸によって起こるのは、唾液の分泌量が低下し口腔内が乾燥することです。唾液には食べかすを洗い流してくれる自浄作用や、口腔内細菌の繁殖を防ぐ抗菌作用があります。口腔内の乾燥によって唾液の働きが低下し、虫歯や歯周病のリスクが高まるため注意が必要です。

また、前歯が噛み合わないことから歯列全体で噛む力を分散できず、奥歯や顎関節に過度な負担がかかります。顎関節症や、肩こり・腰痛などを引き起こす原因になります。

オープンバイトを放置するとどうなりますか?
オープンバイトを放置すると前述した弊害が起こるのに加えて、身体にも悪影響を及ぼすことがあります。口元が閉じにくく口呼吸していると、鼻呼吸であれば鼻毛によって防いでくれる細菌やウイルスを直接的に体内に取り込んでしまいます。その結果、風邪やインフルエンザを発症しやすくなるため注意が必要です。オープンバイトによって顎関節症を発症すると、身体の筋肉や神経にも影響を及ぼし頭痛・肩こり・腰痛などを引き起こすことも懸念されます。

オープンバイトの治療法

オープンバイトの治療法を教えてください。
オープンバイトには以下のような治療法がありますが、どれを選択するかは年齢や症状によって異なります。

  • 筋機能訓練(MFT)
  • 矯正治療
  • 外科手術

成長期である子どもで指しゃぶりや舌癖がある場合は、筋機能訓練をします。筋機能訓練とは、舌や口周りにある筋肉のバランスを整え悪習癖を取り除く目的で行われる訓練です。訓練内容が理解でき、永久歯が生え揃うまでの6〜8歳までに開始するのが望ましいでしょう。

歯並びに原因がある場合は、矯正治療が並行して行われます。症状やライフスタイルなどを考慮し、ワイヤー矯正かマウスピース矯正かを選択することになるでしょう。

骨格に問題があり矯正治療では改善が難しい場合は、外科手術を併用する場合があります。外科手術は、顎の骨を切ることで歯の土台である顎の骨を正常な状態に改善する方法です。 オープンバイトの可能性がある場合や、どの治療法にすべきか悩んだときは、まずは歯科医院に相談しましょう。

オープンバイトの治療期間を教えてください。
症状や年齢にもよりますが、矯正治療する場合で治療期間の目安は2年ほどです。症状が軽度の場合は治療期間が短くなり、外科手術が必要な場合は長期におよびます。 オープンバイトは、日頃の悪習癖が大きく影響を及ぼします。矯正が完了しても悪習癖が治らなければ、歯並びが元に戻る後戻りが起こりかねません。筋機能訓練も同時に行うことが多く、一般的に治療期間が長くなる傾向にあります。矯正治療が完了しても、後戻り防止のためリテーナーを用いた保定期間が必要です。保定期間は歯列の状態によっても異なりますが、1~3年程度と言われています。
インビザラインなどのマウスピース矯正でオープンバイトは治せますか?
症状にもよりますが、マウスピース矯正でオープンバイトの治療は可能です。マウスピース矯正では、オープンバイトを改善するのに必要な以下の動きにアプローチするのを得意としています。

  • 前歯を内側に傾斜させる
  • 奥歯を歯茎方向へ圧下させる
  • 舌癖を制限させる

オープンバイトの特徴でもある前歯の隙間を改善するためには、上顎前歯を内側に傾斜させます。奥歯は圧下と言われる歯を歯茎側に沈めるように動かしますが、マウスピース矯正はこの動きが得意です。マウスピースで歯を覆っているため、噛み合わせことで圧下させる力が働くためです。 また、マウスピースを装着することで舌の動きを制限し、舌癖による影響の軽減も期待できます。

オープンバイトは保険が適用されますか?
オープンバイトが顎変形症によるものと診断された場合は、保険適用になることがあります。顎変形症とは、上下顎の大きさ・形・噛み合わせの異常や顔貌の変形などを発症した状態です。骨格性のオープンバイトは、歯列矯正に加えて外科手術を併用することが多い傾向にあります。指定機関で手術するなど条件を満たせば保険が適用されます。症状や治療内容によっては保険が適用されない場合もあるため、あらかじめ歯科医師に相談しましょう。
オープンバイトを自力で治す方法はありますか?
インターネット上には、割り箸や市販のマウスピースを使って自力で歯並びを治す方法が見受けられますが、決しておすすめはできません。歯並びを改善するには、歯科医師による診察・診断を受けたうえで治療が必要です。オープンバイトを自力で治そうとするのは控えてください。歯に過度な負担がかかったり歯茎が傷ついたりするのに加えて、症状が悪化する恐れがあります。
オープンバイトの原因にもなる舌癖を治すトレーニングはありますか?

舌を前に出す舌突出癖はオープンバイトの原因になったり歯並びを悪化させたりするため、トレーニングは有効です。まずは、舌を置く正しい位置を把握することが大切です。上顎の裏にある前歯より少し後ろに舌を置き、全体が上顎につくよう意識しましょう。家でできるトレーニングには以下のようなものがあります。

  • 口を開けて舌先で唇をなぞる
  • 口を閉じたまま舌先で唇と頬の内側をなぞる
  • 上顎に舌を吸いつけたまま口を開け、音を鳴らして舌を離す

編集部まとめ

オープンバイトは、歯並びや機能面に問題のある不正咬合の一種です。前歯が噛み合わず、食べ物が噛み切れない・発音しにくい音があるなど生活に支障が出ることがあります。 オープンバイトを治すには矯正治療などと共に生活での悪習癖の改善もしなければならず、治療が長期間に及ぶことも少なくありません。ただし放置していると、虫歯・歯周病・顎関節のリスクが上がるのみならず、全身の不調にも波及していく恐れがあります。 まずは歯科医院で症状を診断してもらい、歯並びやライフスタイルにあった治療を選択しましょう。

参考文献

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