ワイヤー矯正

安いおすすめの歯科矯正治療は?治療法別の費用について徹底解説!

安くておすすめな歯科矯正について

様々なメリットがある歯科矯正治療ですが、気になるのは治療費の面ですよね。 本記事では歯科矯正治療を安く済ませる方法について以下の点を中心にご紹介します。

  • 歯科矯正治療の種類
  • 歯科矯正治療の平均的な費用
  • 矯正治療費をできるだけ安く済ませる方法

歯科矯正治療費を安く済ませる方法について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。ぜひ最後までお読みください。

そもそも歯科矯正治療とは

そもそも歯科矯正治療とは

歯科矯正治療は、歯並びや咬み合わせの問題を改善するための治療方法です。 歯並びが悪いと、見た目の美しさだけでなく、口の健康や機能にも影響を与えることがあります。 歯科矯正治療は、不正咬合による悩みやトラブルを解決し、美しい歯並びと正しい咬み合わせを実現するために行われます。

不正咬合は、歯の重なりや隙間、傾きなどさまざまです。 これによって笑顔や会話に自信が持てない、発音が不明瞭になる、食べ物の咀嚼が困難になる、口の閉じ方が自然でなく口臭の原因になる、歯磨きがうまく行えず虫歯や歯周病のリスクが高まるなどの問題が生じます。

歯科矯正治療は、歯並びや咬み合わせの改善により、見た目の美しさと自信を高め、口の健康と機能も向上させます。 正しい咬み合わせにより、食べ物の咀嚼がスムーズになり、虫歯や歯周病のリスクも減少します。

歯科矯正治療の主な種類

歯科矯正治療の主な種類

主に矯正治療の治療法の種類は大きく分けて3つ存在します。 以下で詳しく見ていきましょう。

表側矯正(ワイヤー矯正)

表側矯正は、歯の表面にワイヤーやブラケットを装着するタイプの矯正治療です。 歯の移動にワイヤーの力を利用し、さまざまな症例に対応できるオーソドックスな方法です。 メリットとしては、適応範囲が広く費用が比較的安いこと、歯の移動が早いことが挙げられます。 一方で、ワイヤーやブラケットが目立ち、歯の移動時に痛みや装置との接触が生じる場合があります。 また、食べかすや歯垢が溜まりやすいというデメリットもあります。 審美ブラケットとは、透明や白色の素材で作られたワイヤー矯正の一種で、目立ちにくい特徴がありますが、費用や強度の面で考慮が必要です。

裏側(舌側)矯正(ワイヤー矯正)

裏側矯正は、歯の裏側にブラケットとワイヤーを設置する治療方法です。矯正装置が裏側にあるため、外からは見えず、矯正治療中であることを気にする必要はありません。裏側矯正のメリットは、見た目にわからないことと歯の移動が比較的早いことです。 しかし、装置との接触や痛み、高い技術が求められるために治療できる医院が限られたり、費用が高かったりする場合があります。また、口腔内の傷や食事の制限も考慮しなければなりません。裏側矯正は、歯の裏側の凸凹な形状に合わせた技術が必要であり、一部の患者は痛みに耐えかねて治療を中断することもあります。

マウスピース型矯正

マウスピース型矯正は、透明で目立ちにくく、着脱が自由にできるため、気軽に取り組める矯正治療法です。マウスピースを装着して歯をわずかに動かし、徐々に最終的な理想の歯並びに近づけます。メリットとしては、マウスピースが目立たず、痛みが少ないこと、食事の制限がなく、口腔の清掃性が高いこと、通院頻度が少ないことが挙げられます。デメリットとしては、対応症例が限られていることと、部分矯正にしか対応できない場合があることが挙げられます。

歯科矯正治療にかかる費用

歯科矯正治療にかかる費用

前述の通り、矯正には様々な方法が存在しますが、当然それらの費用は変わります。 以下で詳しく見ていきましょう。

表側矯正(ワイヤー矯正)

表側矯正は、一般的な歯科矯正治療の方法の一つであり、様々な種類のブラケットを使用します。以下に代表的なブラケットの種類と費用目安を示します。

メタルブラケット: 最も一般的な金属製のブラケットです。目立ちやすいが費用は比較的低く、約60万円から80万円程度となります。

ハイブリッドブラケット:目立ちにくく、手頃な値段のブラケットです。メタルブラケットよりも見た目が自然であり、費用は約35万円から80万円程度となります。

プラスチックブラケット: 目立ちにくく、手頃な値段のブラケットです。透明なプラスチックで作られており、見た目に配慮した治療が可能です。費用は約60万円から90万円程度となります。

ジルコニアブラケット: 美しさと強度に優れたブラケットです。目立ちにくく、耐久性も高いため、高い評価を受けています。費用は約65万円から100万円程度となります。

セラミックブラケット: 歯の色調に近く目立ちにくいブラケットです。見た目に配慮しながら矯正治療ができます。費用は約65万円から100万円程度となります。

また、ホワイトワイヤーと呼ばれる白く目立ちにくいワイヤーを使用する場合、費用に+10万円程度の追加費用がかかることがあります。

裏側(舌側)矯正(ワイヤー矯正)

裏側矯正は個別の症例や治療プランによって費用が異なる場合がありますが、一般的には約100万円から170万円の範囲での費用となります。一般的に、裏側矯正の費用は表側矯正よりも高いと言われています。その理由は以下の通りです。

まず、歯の裏面は複雑な形状をしており、それに合わせたブラケットを一つひとつオーダーメイドで製作する必要があります。この個別の製作工程には時間と手間がかかります。

さらに、ブラケットを裏側に取り付ける場合、技術的な難易度が高くなります。歯の裏側にブラケットを正確に取り付けるためには、熟練した技術と経験が必要です。この技術量が加算されることにより、治療費用が高くなる傾向があります。

マウスピース型矯正

マウスピース矯正の費用は、一般的には10万円から100万円程度の範囲内で設定されています。 ただし、実際の費用は使用するマウスピースの枚数、矯正する歯の範囲、治療期間などによって前後することがあります。

例えば、部分的に歯並びを矯正するプランの場合、使用するマウスピースの枚数が少なく治療期間も比較的短いため、費用が抑えられる傾向があります。 一方、全体の歯並びを矯正する場合や、より複雑な症例に対応するためには、より多くのマウスピースが必要になり、費用も上昇することが考えられます。

歯科矯正治療の費用を少しでも抑えたい!

歯科矯正治療の費用を少しでも抑えたい!

満足のいく治療結果を目指しつつも、費用は出来るだけ安く抑えたいですよね。 その方法についていくつかご紹介します。

デンタルローン

デンタルローンは歯科治療費を立て替えてくれるサービスであり、信販会社や金融機関が提供しています。 歯科に特化したローンであり、歯科医院での申し込みが可能です。 デンタルローンの特徴として、金利は年5.0〜15.0%と幅広い範囲がありますが、一般的にはカードローンよりも低い水準です。ただし、審査に通過する必要があります。 デンタルローンのデメリットとしては、審査に通過しないと利用できない点や、追加融資ができない点が挙げられます。 また、返済回数を多くすると金利が高くなる可能性があり、連帯保証人が必要となる場合もあります。さらに、デンタルローンは特定の歯科医院でのみ利用可能な場合があります。

デンタルローンの利用条件は一般的に「20歳以上の安定した収入がある人」とされています。民法改正により成年年齢が18歳に引き下げられましたが、現在でも多くの会社が20歳以上を条件としています。

歯科医院の料金を比較する

歯科矯正治療の料金は、クリニックごとに変わります。安く治療を受けたい場合は、値段の安いクリニックを探す方法がありますが、選ぶ際には値段だけでなく他の要素も考慮することが重要です。

医師の経験年数:
まず、歯科医師の経験年数を確認しましょう。経験が浅い医師だと、歯の動きが予定通りにならず、矯正治療の期間が延びることがあります。それに伴い、追加の調整料や診断料が発生する可能性もあるため、経験年数を確かめることは重要です。

認定医かどうか:
次に、クリニックに在籍する医師が日本矯正歯科学会の認定を受けているかをチェックしましょう。認定を受けた医師は、矯正に関する知識や経験があり信頼性が高いです。日本矯正歯科学会にホームページで、お近くの認定医、指導医、臨床指導医(旧専門医)を検索できます。(https://www.jos.gr.jp/roster)

症例数:
症例数も重要な要素です。一部のクリニックは、矯正の症例数を公開しています。特にマウスピース矯正では、医師の症例数に基づいてランクが設定されています。多くの症例を扱っている医師は経験があり、適切な治療計画を立てられる可能性が高いです。

アクセス:
また、歯科医院の立地条件も料金に影響します。都心部や地価の高い場所はランニングコストが高くなるため、矯正治療の費用も高めに設定されることがあります。立地条件を変えて検討することで、費用を抑えられるかもしれません。

部分矯正を検討する

歯列矯正治療には、部分的に歯を矯正する「部分矯正」と、全体の歯列を対象にした「全部矯正」があります。 部分的に治療をすることで、全体を治療した場合よりも費用が抑えられることが多いです。

保険適用になるか相談する

歯科矯正は通常、自費診療となりますが、保険適応の場合もあります。日本矯正歯科学会によると、厚生労働大臣が定める条件に該当する場合、保険適用の矯正治療が可能です。 保険適用の条件は以下の3つです。

  • 「厚生労働大臣が定める疾患」に起因する咬合異常の矯正治療
  • 前歯や小臼歯のうち3本以上の永久歯の萌出不全に起因する咬合異常(埋伏歯開窓術が必要な場合に限る)の矯正治療
  • 顎変形症(顎離断手術などが必要な場合に限る)の手術前後の矯正治療

ただし、これらの保険適用が可能な矯正治療ができるのは、厚生労働大臣が認めた保険医療機関のみです。詳細な条件や施設基準に適合しているかは、地方厚生(支)局長に届け出た医療機関で相談してください。

まとめ

まとめ

ここまで歯科矯正治療を安く済ませる方法についてお伝えしてきました。これらの要点をまとめると以下の通りです。

  • 大きく分けてワイヤー矯正(表側 / 裏側)とマウスピース型矯正が存在する
  • 矯正には60万から170万ほどと、場合により大きな費用の差がある
  • デンタルローン、部分矯正などを活用して費用を抑える

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事の監修歯科医師
坂本 輝雄医師(東京歯科大学 千葉歯科医療センター 矯正歯科 臨床准教授)

坂本 輝雄医師(東京歯科大学 千葉歯科医療センター 矯正歯科 臨床准教授)

東京歯科大学卒業 東京歯科大学大学院歯学研究科(歯科矯正学専攻)修了 東京歯科大学歯科矯正学講座助手 慶応義塾大学医学部形成外科学教室非常勤講師 米国オクラホマ大学歯科矯正学講座 Visiting Assistant Professor 東京歯科大学歯科矯正学講座講師 東京歯科大学退職 東京歯科大学千葉歯科医療センター矯正歯科 臨床准教授

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坂本 輝雄医師(東京歯科大学 千葉歯科医療センター 矯正歯科 臨床准教授)

東京歯科大学卒業 東京歯科大学大学院歯学研究科(歯科矯正学専攻)修了 東京歯科大学歯科矯正学講座助手 慶応義塾大学医学部形成外科学教室非常勤講師 米国オクラホマ大学歯科矯正学講座 Visiting Assistant Professor 東京歯科大学歯科矯正学講座講師 東京歯科大学退職 東京歯科大学千葉歯科医療センター矯正歯科 臨床准教授

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